まつこです。
農家のおじさんが、「近くの川に鯉がのぼってきているよ」と教えてくれました。
この時期に鯉は産卵のために川を遡上するのだそうです。端午の節句の鯉のぼりは、季節に合わせたものだったのですね。
さっそく見に行ってみました。次々とひしめき合いながら川をのぼってきます。「あっ、いる!」と声をあげたとたん、さっと泳ぎ去ってしまいます。水の中の鯉に音が聞こえるのでしょうか。
数十年前は農薬の影響のせいで、体が変形した鯉やフナがよく見つかったそうです。今はそんなことはなくなり、釣ってお刺身にして食べる人もいるそうです。
[上流にむかってすいすい泳ぐ鯉]
田園風景の美しいイギリスも、その価値を見出したのは産業革命後です。いったん損なわれた自然の景観を回復し、保全する運動が19世紀以降続けられてきました。
人口が減少し、大型店舗が撤退し、衰退を嘆く声ばかりが聞こえる日本の農業地域ですが、豊かな自然に積極的な価値を見出す新しい視点が欲しいものです。この地域はかつて「日本列島改造」を訴えた昭和の宰相を選出したお膝元なのですが、あれから半世紀を過ぎた今、もはや鉄道・道路の建設や企業誘致の発想はもはや時代遅れ。
少ない人口が自然の中で安心して暮らせるような「日本列島再生」の新しいプランを提示してくれるリーダーが出てきてほしいものです。
まつこです。
こちらに到着するなり、うめぞうはリュックを覗き込み「ノートパソコン、忘れた・・・」。やれやれ、相変わらずの粗忽ぶりです。
しかし全く問題ありませんでした。なぜなら・・・
囲碁三昧の毎日だから。
いつもの碁仇くんと。
毎日、囲碁、囲碁、囲碁・・・。
[土曜日の夜、締め切った部屋からパチン、パチンと碁石の音が・・・]
土曜日、今日はこないのかな・・・と思っていたら、夕刻に電話。
碁仇くん:「今から行ってもいいですか?」
まつこ:「うち、今からお夕飯なの」
碁仇くん:「お夕飯何時頃終わりますか?」
まつこ:「今から1時間くらいかしら」
碁仇くん:「じゃあ、その頃行きます」
「碁泥」という落語があります。囲碁好きの二人が碁に夢中になるうち、泥棒が入ったことにも気がつかない。ところがこの泥棒も囲碁好きで、思わず盤面を見て、あれこれ口を出してしまうというお話。
この二人も泥棒に入られても気がつかないだろうなあ。
まつこです。
昨晩から新潟に来ています。
夜の到着だったので、駅からそのまま居酒屋へ直行。
「麒麟山」と「久比岐」という日本酒をいただきました。どちらも新潟らしい辛口のすっきりしたお酒です。
最近、SAKEは外国の人たちにも人気で、それぞれの酒蔵がいろいろ工夫して新製品を出しています。フルーティな甘めのお酒が増えているような気がしますが、私は断然、淡麗辛口が好き。新潟のお酒は、さらりとした喉越しの辛口の伝統をぜひとも守ってもらいたいです。
地元の居酒屋さんでも「海老マヨ」「スパイシーコロッケ」「ホタテのガーリックバター」など、こってり系のメニューがいろいろ並んでいますが、ここはやはり直球勝負(?)でお刺身と焼き魚で実力を見せてほしい・・・
[メバルは新潟ではハチメと呼ばれています]
・・・というわけで、新潟の海で獲れた甘エビ、ヒラメのお刺身、ハチメ(メバル)の塩焼きを注文。う〜ん、とても美味しい!
酒は辛口、それに合わせるのは地魚の刺身と焼き魚、これに限る、と鼻息荒く断言します。酒飲み文化に関しては、私は「超保守派」なのだと自覚した夜でした。
まつこです。
昨晩、新潟に来ました。ガランとした空き家は冷えきっていて寒いのなんの。でも一夜明けてみると・・・
[雨上がりで濡れた南天の赤い実が朝日にあたってキラキラ]
快晴です!晩秋の庭にはいろんな色の実が見つかります。
[剪定していないので、ツルウメモドキも伸び放題。庭のいろんなところで見かけます]
しかし実がひとつもついていない木がありました。裏庭の柿です。毎年、この季節にはたわわに実がついていたはず。うめぞうは、これを楽しみにやってきたのですが・・・
朝一番に裏庭を見に行ったうめぞうが、「ねえ、柿の実がひとつもないよ・・・」としょんぼりしています。確かに、きれいになくなっています。下にも落ちていません。突然変異で実がならなくなる?それともまさか・・・誰か、取って行っちゃったの?
去年も一昨年もこの季節には家を見に来ておらず、くちるままになっていたはずの柿の実。もしも誰かが食べてくれたのなら、まあ、それはそれでよしとしましょう。
花より団子のうめぞうは、きれいな紅葉より、おいしい柿の方がお目当てだったのですが、ここは気を取り直して、母の友人のKさんを訪ねておいしい野菜をいただいてきましょう。
里山の景色を眺めながら、のんびり歩けば気分も爽やかになります。Kさんは私たちを畑に連れて行ってくれて、その場で大きな大根を2本引き抜いてくださいました。炊きたてのふかふかのおこわもいただいて、うめぞうもすっかりご機嫌です。
太くてりっぱな大根2本はかなりな重さです。うめぞう、肋骨にヒビが入っているのですが、こと食べ物になると痛みは感じないらしく、大根2本持ってうれしそうな顔で秋の田舎道を歩いて帰って来ました。
まつこです。
うめぞうが新潟に来るのを楽しみにするのは、囲碁のライバル「碁仇(ごがたき)くん」がいるから。今回はお天気には恵まれませんでしたが、この人たちにとって、空模様などまったく問題ではありません。いつものように家の一番奥の和室に閉じこもり、囲碁三昧です。
[碁仇くん対うめぞうの熱戦]
この碁仇くんはとにかく大の囲碁好き。設計士のお仕事の合間をぬって、連日、碁を打ちにやってきます。ときには午後ずっと囲碁をうち、いったんお家に帰ってお夕飯を済ませてからまたやってきて、深夜まで囲碁ということもあります。
今回は二日間で6局。うめぞうの5勝1敗だったそうです。碁仇くんは途中で仕事の打ち合わせの電話連絡が入り、そのため集中力が切れた模様。「電話がかかってこなければ勝てたのに・・・」と悔しそうに言いながら帰って行きました。
食べ物はおいしいし、ご近所には碁仇くんがいるし、新潟はうめぞうにとって、すっかり愛着のある第二の故郷です。
[今日のメインはメバルの煮付け。地元の漁港にあがったメバルです。すごくおいしかった!]
郷里の実家が空き家になって処分に困っている人が全国にたくさんいるそうです。維持費もかかるし、庭もどんどん荒れてきていて、我が家もやがてはなんとかしなければならない日がくるでしょう。それまでは東京の狭いマンションとはまるで違う、「囲碁専用の和室」という贅沢気分の味わえるこの家を大切に使いたいと思います。
まつこです。
いつも忙しいうえ、夏期にはうめぞうを残してさっさと単身、イギリス滞在。私も若干はうめぞうに悪いなと思うこともあります。
そういう「ひけめ」のゆえか、新潟に来たときはおいしいものを食べさせてあげようと張り切ります。民宿のおばちゃんの手作り料理みたいな感じです。
朝から新米炊いて、純和風の朝ごはん。
夜は夜で、こんなお夕飯。
家で作る和食は素朴な味。最近、こういうのがしみじみ美味しいと感じるようになりました。体も心もほっとします。
[Kさんからいただいた五目おこわ、佐渡の「えご」、同じく佐渡のウマズラハギのお刺身、イワシのぬた]
母の友人Kさんからいただいた五目おこわが絶品。「連休だからいらっしゃるかなと思って作っておいたの。お二人が帰ってくると、自分の子供が帰ってきたみたいにうれしいわ」と言って、渡してくださいました。その笑顔が思い浮かぶ、やさしい味のおこわです。
[吉乃川の「ひやおろし」で乾杯]
野菜と魚中心のメニューに、少しのお酒をちびちびと。外は秋の雨がしとしとと降り続けています。その雨音を聞きながらのんびりした夕食です。来週から始まる授業を前に、英気を養っています。
まつこです。
米どころ新潟ではもう稲刈りが始まっていました。
[7月に来た時には青々としていた稲田がすっかり刈り取られた後でした]
いつものように、田んぼ道をずっと歩いて、母の友人Kさんを訪ねます。いつものように母の様子を報告。症状が次第に進行しているため、あまり明るい知らせはできないのですが、「いいのよ、私にはお母さんと一緒に過ごした楽しかった思い出がたくさんあるから。ああ、楽しかったなあとよく思い出しているわ」と言ってくださいます。
田んぼや畑で採れた野菜やお米、手作りのおこわなどを、どっさりいただきました。うめぞうと二人で、戦後の買い出しのような格好で、えっちらおっちら、また田んぼの中の道を歩いて帰ります。
途中で稲刈りの作業をしている人たちも見かけました。けっこうなスピードでどんどん刈られていきます。
[今日はワインで乾杯]
昨日がお鮨だったので、今日はお肉が食べたい気分。いただいたかぼちゃやお茄子は付け合わせ、ジャガイモはサラダに。
ああ、やっぱり田舎はおいしい!収穫の季節を満喫しています。
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