旅行

2023年11月12日 (日)

江乃浦測候所

まつこです。

11月は学園祭シーズン。そのために連休になった週末に、小旅行に出かけました。

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[うめぞう久々のおでかけ]

小田原まで新幹線、そこでローカル線に乗り継いで、行き先はこちら。

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[「ねぶかわ」と読みます]

海岸沿いの小さな駅、根府川駅です。そこから送迎バスに乗ってたどり着いたのは・・・

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[「かんきつやま」と読むようです]

みかんがたわわに実る山ですが、みかん狩りではなく、目的はアート鑑賞。江之浦測候所という山全体を使ったアートギャラリーです。

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[100メートルのギャラリーは夏至の日の出の方向に合わせて造られています。展示されているのは海をテーマとするモノトーンの写真]

山頂には100メートル細長いギャラリーが伸びています。柱のないすっきりとした抽象的な空間です。しかしアート鑑賞といってもこのギャラリーを見るだけではありません。山全体のあらゆる場所が意匠の凝らされたアート施設になっています。

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[どこを見ても完成度が高い]

この江乃浦測候所を作ったのは、建築家・現代アーティストの杉本博司さん。庭園、茶室、竹林、神社、能舞台、古代ローマの円形劇場、鉄のトンネル、フランスの旧家の石段など、時代や超えたさまざまな要素が組み合わせられていますが、一人のアーティストの美意識によって、一貫性のある空間になっています。

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[石舞台]

この日は残念ながら曇りで海も灰色でしたが、眼下に広がる海の風景も含めて、全体が息を飲むほど美しい。アートとネイチャーがシンクロしながら相乗効果をあげています。

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[ガラス張りの能舞台の横に伸びる鉄製の隧道は、冬至の日の出の方向に合わせられています]

10年をかけて2017年にオープンしたそうですが、まださらに追加して造成されている部分もあるようです。この広大なアート施設はおそらく100年後にも残ることでしょう。

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[竹林]

季節の変化や天候の違いによって異なった表情を見せるはず。ぜひ繰り返し訪れたいと思っています。

 

 

 

2023年9月22日 (金)

バラクラ・イングリッシュ・ガーデン

まつこです。

先週、蓼科への小旅行の帰り道、バラクラ・イングリッシュ・ガーデンに立ち寄りました。知り合いから行ってごらんと勧められていたのですが、内心、「えー、日本のイングリッシュ・ガーデンって、どうせそれっぽいイミテーションでしょう・・・」と、あまり期待していませんでした。

しかし・・・

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[気分は夏のイングランド]

広大で、本格的なイングリッシュ・ガーデンでした。花が咲き乱れ、ミツバチが忙しく蜜を吸い、さわやかな風がやさしく葉を揺らす。「ここはイングランド?」と思ってしまう庭です。イギリス人がここに来ても感心するでしょう。

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[東京の蒸し暑さを忘れるひとときでした]

オーナーは日本人のガーデンデザイナーさんだそうですが、イギリスからガーデナーを招き、植物を移植して1990年に完成させたのだそうです。維持管理のために、多くのボランティアも参加しているようです。

1万平米の庭園内にはカフェやレストランもあります。

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[スコーンと紅茶の組み合わせのクリーム・ティー]

今はダリアがたくさん咲いている季節でした。美しい庭を眺めながら、クリーム・ティーをいただきました。ステンレス製のポットもイギリスでよく見かける物。たぶん紅茶もイギリスでいちばんポピュラーなTetleyのようでした。

ヨーロッパでは街歩きが楽しいのですが、日本国内を旅しても、街並みに感心することはめったにありません。一方、日本では、いったん庭園の中に入ると、すみずみまで美しいということがよくあります。歳をとってこれから海外旅行に行く機会も減りそうなので、これからは日本の庭巡りでもしようかなあ、と考えています。

 

 

2023年9月14日 (木)

蓼科

まつこです。

いつまでたっても真夏の暑さが残る東京を逃れ、信州の蓼科に2泊3日の小旅行に出かけました。私は大学1年生の時以来、40数年ぶりの蓼科です。

茅野駅の周辺には昔の面影はひとつもなく、全国、どこにでもありそうな風景。さらに幹線道路沿いに点在する土産屋や食堂が幟をはためかせて自然の景観を損なっている様子に、やや失望したのですが、宿についてみると清涼な空気と絶え間ない渓流の音に、やはり心洗われる気分でした。

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[この程度の高低差でも轟音が鳴り響いています]

滝の近くまで歩いてマイナスイオンをたっぷり浴びたり・・・

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[蓼科湖はもともとは農業用の溜池だったそうです]

湖のほとりで指先にトンボをとまらせて楽しんだり・・・

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[ヨウシュヤマゴボウという植物らしいです。綺麗だけど有毒だそうです]

山の中の自然遊歩道を散策してみたり・・・

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[いかにも蓼科という風景]

壮大なパノラマを眺めて爽快な気分になったり・・・

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[季節限定のスダチそば]

やっぱりおいしい信州のお蕎麦を食べたり・・・

すっかりのんびりできた小旅行でした。やっぱり蓼科いいですね。

 

2022年3月13日 (日)

日本の美しい村

まつこです。

誕生日だから小旅行しようと、うめぞうが言い出してくれました。しばらく東京から外に出たことがないので、たまには自然に触れてみたいと思い行き先を思案。フランスやイタリアでは「最も美しい村」の連盟がありますが、美しい自然に囲まれた小さな村で過ごす休暇は、のんびりとした良い思い出になります。日本にも同様な「日本で最も美しい村」連合があると知り、そのリストの中から、寒さを避け、それほど遠くないところへと、選んだのは「静岡県川根本町」。「茶畑が広がる中をSLが走る」というような説明から、のどかな田園風景を想像して出かけたのですが・・・

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[SLではなく、オンボロレトロな二両編成の電車でした]

静岡で新幹線から東海道線に乗り換え、金谷というところで大井川鐵道に。このオンボロレトロな路線は鉄道オタクたちにとっては憧れの路線だそうで、なにやらアニメキャラクターがデザインされた記念周遊券が発売されています。大井川沿いに走る列車にガタガタと揺られながら、茶畑と満開の梅の木を眺めながら、終点の千頭まで。2、3軒のお土産屋に「抹茶ソフト」の旗がはためく駅前のひなびた風景に、「ここが日本で最も美しい村なのかな・・・?」と、やや違和感を覚えながら、バスに乗り換え寸又峡温泉へ。バスが崖っぷちのヘアピンカーブを幾度も曲がりながら山を越え走ること1時間弱。

辿り着いたそこは「最も美しい村」というよりも南アルプスの端っこの谷間の「秘境」でした。

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[背後に見えるダム湖にかかる「夢の吊り橋」・・・私たちは渡らずに眺めるだけ]

この寸又峡温泉にある「夢の吊り橋」は絶景として知られるところです。でも険しい山間に作られたダムにかけられた吊り橋なので、前後にかなり急で長い階段があり、膝腰に不安のある老夫婦は断念して遠くから眺めるだけにしました。

このあたりで日本における自然の「美しさ」とは、ヨーロッパの「美しい村」みたいな牧歌的田園風景とか花があふれるこじんまりした村とはぜんぜん異なり、険峻な山岳と谷間が作り上げた迫力ある風景であったと、あらためて思い知ったのでした。

翌日はさらに秘境の奥へと、鉄道オタクたちあこがれのトロッコ列車で向かいます。大井川鐵道井川線、愛称南アルプスあぷとラインです。

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[この駅で「アプト式機関車」が接続されます]

「ねえ、アプト式ってなに?」とまるで予備知識なく出かけた私ですが、ここは日本で唯一のアプト式区間のある鉄道なのだそうです。アプト式とは急勾配を列車が上るために、歯車みたいなのを支えに進む仕組みのようです。「ここでアプト式機関車を接続します」という車内アナウンスとともに、カメラ片手にどっと駆け出す鉄道マニアたち。その勢いに飲み込まれ、私まで連結作業の写真を撮ってしまった・・・。

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[ガチャンとつながれたアプト式機関車]

鉄道オタクたちに混じって写真を撮りながら、「あれ、私、なにやっているんだろ?」と、思わないでもない61歳2日目の朝です。

ゴトゴトとゆっくり走る列車は「よくもまあ、こんな危なっかしいところに鉄道敷設したものだ」と思うような、険しい山間の崖を進んでいきます。車窓からは、エメラルドグリーンのダム湖が繰り返し眺められます。ダムの間には杉林が続きます。

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[ダム湖の上を走る南アルプスあぷとライン]

その風景を眺めるうちに、日本の国土開発は電源開発と森林開発の歴史であったか・・・と思えてきます。ちょっと調べてみたら、そもそもこの大井川鐵道井川線はダム建設の資材運搬のために敷設された路線なのだそうです。自然の中で朽ちつつある、昔の飯場が残っている駅もあります。山間のどこからも道が通じていない地域に作られた飯場。ここで暮らした男たちは、毎日の肉体労働以外に、どんな生活をしていたんだろう・・・。

大井川流域で電源開発が始められたのは1902年で、一番新しい長島ダムの竣工は2002年。静岡県の太平洋沿岸地帯の工業地帯へ電力供給する大電源地域がこの大井川流域です。その100年、いくつもの村落がダム湖の下に沈み、無数の出稼ぎ労働者が東北地方から集められ、変わりゆく日本の産業を支えてきたのだと、美しいエメラルドグリーンの湖面を眺めながら感慨にふけりました。

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[奥大井湖上駅から見たダム湖]

というわけで、「田舎の風景の中でのんびり誕生日」という想像とはかなり違った小旅行になりましたが、これはこれで鮮烈な記憶を残す旅になりました。

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[終点の井川駅は静岡県では一番標高の高い駅だそうです。行政区分は静岡市]

帰宅したところで、ダムへの興味が妙にわいてきて、今読んでいるのが竹村公太郎『水力発電が日本を救う』。現存のダムを活用するだけでエネルギー大国としてやっていけるという趣旨の本です。日本の険峻な地形こそが水力発電に適した「資源」であるとこの本は教えてくれます。観光資源ともなり、エネルギー資源ともなる険しい山々の間にある絶景、それこそが「日本の美しい村」であったと認識した旅でした。

 

 

 

 

 

2021年3月20日 (土)

伊豆北川温泉

まつこです。

お天気の良い週末、久しぶりにお出かけしました。

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[東京駅から出発]

向かった先は・・・

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[昔は小さな漁村だったのでしょう]

伊豆の温泉です。昨年、うめぞうが退職した際に、職場の福利厚生サービスの一環なのか、1年間有効の旅行券をいただきました。しかしこの1年、コロナ禍もあって使う機会を逸していました。使用期限がせまってきたため、緊急事態宣言下にもかかわらず、伊豆に一泊旅行に行くことにしました。

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[目の前に大島もくっきり見えました]

夫の退職の慰労と、妻の還暦祝いをかねて、温泉へ。こう書くと「老夫婦」の実感がじわじわとしてきますねえ。

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[個室ラウンジつきの露天風呂の貸切サービスつき]

旅行代理店のおすすめで行った宿は、海が目の前。施設も整っていて気持ちの良いところでした。このご時世であまり混んでいないため、次の間つきのスイート・ルームにアップグレードしてくれました。

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[座布団の厚さは本因坊戦なみ]

次の間は碁盤を用意してもらって、対局室に早変わり。しかし4局打って、全局私が負けてしまった・・・。うめぞう、ストレートでタイトル防衛です。

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[祝還暦]

誕生祝いと伝えておいたら、お祝いのデザート・プレートも用意してくれていました。

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[富士山はちょっとだけ雲で欠けています]

翌日も快晴。伊豆高原の大室山と城ヶ崎に立ち寄ってきました。大室山からは、南アルプス、富士山、房総半島まで見渡せる大パノラマを楽しみました。

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[城ヶ崎海岸も絶景]

海、山、囲碁で、たっぷりリフレッシュした一泊二日でした。

 

2019年9月10日 (火)

絵と目があう

まつこです。

美術館の中で「絵と目があう」という瞬間があります。特に予備知識もないまま、時間つぶしのために、人の少ないがらんとした美術館をぼんやり歩いていると、視線が吸い寄せられるようにひとところに向かい、そこで立ち尽くしてしまう。そんな経験です。

今回はミラノのアンブロジアーナ美術館でそんな瞬間を経験しました。この絵です。

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[上方が大きく空き、下辺からカゴがわずかに突き出しているように見える大胆な構図]

部屋の突き当たりにある、さほど大きくもない静物画です。でもそのモダンな構図と個々の果物のエッジのきいた輪郭がカッコいい!そう思って近くとカラヴァッジョの作でした。

いったん吸い寄せられた視線は、なかなかそこから離れず、見ている間にどんどんその絵の魅力が大きくなるように感じる。ちょっと大げさですが運命の出会いみたいな気分になってきます。

そういえば2011年12月にベルリンの美術館でも同じような感覚に捕らえられました。そのときもカラヴァッジョでした。

ひょっとしてわたしってカラヴァッジョ好きなのかも・・・。そう意識しながらブレラ美術館へ。Img_3043

[マテオの晩餐]

こちらにもカラヴァッジョの大作が一枚あります。弟子たちが復活したキリストに気づくドラマティックな瞬間を闇と光の中でとらえています。全体がダイナミックで豪胆なようでいて、脇役の老婆たちの深く刻まれた皺やそっけなく置かれたパンまで精緻に現実が描きこまれています。

カラヴァッジョ、本名ミケランジェロ・メリージ、ああ、この男、荒っぽいのか、繊細なのか・・・? 殺人犯でありながら、深い信仰も感じさせるのはなぜ・・・? 少年の体の美しさを隠すことなく描き出すその画家は、女に対しては残酷か・・・?

いろいろ興味がわいてきて、帰国後、カラヴァッジョについて2冊ほど読んでみました。

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[神戸大の宮下規久朗さんの著書2冊]

地道な学術研究にもとづいたけれん味のない本だったので、カラヴァッジョついての下世話な好奇心はあまり満たされませんが、1600年前後のイタリア美術の大きな様式転換の中でのカラヴァッジョの位置付けがよくわかりました。

カトリックの反宗教改革のうねりの中で、バロック美術という新しいスタイルが生みされ、一方のプロテスタントはバロック音楽の成長をうながしたという大きな構図も見えてきます。

でもわたしが一番知りたいのは、カラヴァッジョの女(および男)関係なんだけど・・・。次は伝記を探して読んでみようと思います。これはやっぱり恋か!(笑)

2019年9月 4日 (水)

それぞれの国境

まつこです。

大きな事故もなく旅程を終えホッとしているところです。最後はフランクフルトに再度立ち寄って帰国したのですが、そのフランクフルト空港での出国審査でひっかかってしまいました。別に高価な宝石類やドラッグをひそかに持ち出そうとしたわけではありません。

ちゃらんぽらんなイタリア人のせいです。

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[1ヶ月間違えているスタンプ]

私たちがイタリアに入国したのは8月22日でした。ところがパルペンサ空港で押されたスタンプの日付は「22-09-19」。9月22日ってまだ来ぬ未来の日付じゃありませんか!

これを見逃さなかったのが律儀なドイツの国境警察。さすがです。「イタリア人よね〜こんな間違い」とか私が笑いながら英語で言ってもドイツ人警察官はニコリともせず。「私たちの責任じゃない」と言ってもなかなか通過させてくれず、この日の航空券は持っていないかとかあれこれ追及してきます。

そこでうめぞうがおもむろにドイツ語で「こんなミスはドイツでは考えられませんよね」と言ったところ、それまで厳かな顔つきだったドイツ人の表情がいっきに和らぎ、「そのとおり」と言って出国スタンプを押してくれました。

今回はEU内で何回か移動したのですが、イギリスの出入国はe-passportになっていてきわめてスムーズでした。イタリアは出入国の係員は陽気で、いちいち「こんにちは〜」とか、私のパスポートの名前を読んで「すばらし〜、まつこさん!」とかカタコトの日本語で冗談を言ってきます。(その間、男のうめぞうはまったく無視されたまま。)そんな愛想ふりまいているから、スタンプの日付を間違えたりするんでしょう。いかにも警察官ですという表情で謹厳実直にスタンプ押してくれるドイツの国境とは大違い。

出入国審査だけでも、それぞれのお国ぶりの違いがハッキリ出ます。数日間滞在するだけでも、言語、食べ物、街並み、人々の表情など、ヨーロッパの多様性を改めて認識します。やっぱりEU統合ってそもそもムリだったのかも・・・という気がしてきました。

ドイツでは右翼政党が急激に勢力を拡大。イタリアでは連立政権が崩壊。イギリスの国会もEU離脱をめぐって荒れまくっています。どこも魅力のある国なのですが、どの国も例外なく大きな政治課題を抱えています。各国がそれぞれにどんな折り合いをつけるのか、遠く日本からも注目し続けたいと思います。

2019年9月 1日 (日)

来た、見た、食べた

まつこです。

シーザーは遠征の成果を「来た、見た、勝った」と短く報告したそうですが、私たちのミラノ訪問は「来た、見た、食べた」。

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[ミラノといえばやはりドゥオーモ。リナシェンテ・デパートの屋上のカフェはアペロにうってつけ。ハッピー・タイムだったので小さなピザもついてきました]

ほんとは「来た、見た、買った」と言いたいところですが、そろそろ資金も尽きかけ・・・

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[もしスカラ座でオペラ見るなら、このエミリオ・プッチのドレスでいいな・・・と妄想しているところ]

モンテナポレオーネのウィンドウに出ていたプッチのワンピースも見るだけで我慢。

だったらせめて食べるものは我慢せずに・・・

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[Hosteria Borromeiのミラノ風カツレツ]

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[Cantina della Vetraのミラノ風カツレツ]

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[厚さ4センチくらいで、すごーく柔らかい]

夕食はホテルのレセプショニストに「地元の人たちに人気のある伝統的料理屋」とリクエストして予約してもらいました。ミラノ風カツレツを食べ比べてみました。もはや私の体重もうめぞうの血糖値も気にしません。

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[ナヴィリオ運河沿いのお店でミラノ風リゾット]

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[イタリアだからやっぱりパスタ!]

ブレラ美術館もアンブロシアーナ美術館も空いていて、時間をかけてゆっくり絵をみることができました。ワインや料理もたっぷりいただきました。見るだけだったけど、おしゃれなブティックもたくさんのぞいてみました。湖畔リゾートもいいけど、やっぱり都会もいいわ、と思ったミラノ滞在でした。

2019年8月29日 (木)

レオナルド没後500年

まつこです。

今回、ミラノに立ち寄った理由は、うめぞうに『最後の晩餐』を見てもらいたかったから。私は修復中に一度、見ていますが、今年はレオナルド没後500年でもあり、もう一度見てみたいと思いました。

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[一度に25名15分と限定されているのでゆっくり静かに眺められます。]

出発前にオンラインで予約を入れようとしたのですがうまくいかず、現地発のオプショナル・ツアーに申し込みました。日本人のガイドさんつきで、ドゥオーモやスカラ座の見学も含まれている半日ツアーです。100ユーロくらいしたのですが、ガイドさんの説明がすばらしく、満足度充分でした。

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[もともとは修道院の食堂の壁に描かれたものです]

数学的に計算し尽くされた構図の絵が、壁一面に描かれています。キリストの背後から注ぎ込むように描かれた光と、実際の窓から差し込む光が交錯して、現実と虚構が一体化した空間が完成します。この食堂にテーブルを並べ、静かに食事をした修道士たちの気配まで再現されるような気分になります。

絵の中に埋め込まれたさまざまな記号や象徴の意味をガイドさんがわかりやすく説明してくれました。「そんな値段を払ってまで見なくてもいいよ・・・」と言っていたうめぞうも、素晴らしい経験だったと興奮気味でした。

ちょっと大阪弁まじりの女性ガイドさんで、「レオナルドさん」とか「ナポレオンさん」というふうに歴史上の人物にすべて「さん」をつけます。話し方もうまいのですが、歴史上の人物がぐっと生き生きとして感じられます。(私も講義でやってみようかな。「シェイクスピアさん」とか「サッチャーさん」とか。)

『最後の晩餐』だけでなく、レオナルド没後500年のイベントは各地で行われています。たまたま泊まっているホテルの隣がアンブロージアナ図書館・絵画館で、ここにはレオナルドの手稿のコレクションがあります。図書館の一室でその手稿とともに絵画『音楽家の肖像』も展示されていました。

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[レオナルド自身も音楽家だったそうです]

身につけている服は比較的べったりと塗りつぶされている一方、顔の表情や指先や楽譜はきわめて精緻に描きこまれています。

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[眼球が動き出しそう]

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[指のしわまで描かれている]

アンブロージアナ絵画館はとても空いていてこちらもゆっくり鑑賞できます。他にもカラヴァッジオやティツィアーノなどがコレクションの中にあります。ミラノというと、ファッションの街というイメージですが、美術や歴史についての知識を深めることもできる場所だと再認識しました。

2019年8月28日 (水)

ミラノ再訪

まつこです。

ミラノに来ています。私は1997年以来なので22年ぶりの再訪です。

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[ドゥオモ前には鳩がたくさん]

古めかしい市電がたくさん走っていて、20年以上たってもあまり変わらない印象です。ドゥオモの近くにあった以前泊まったホテルの場所もすぐに思い出しました。

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[ガレリアの中は観光客でいっぱい]

ガレリアではプラダやグッチがドーンと大きな店を構えていますが、昔はもっと小さなお店がたくさん並んでいたような気がします。旅の途中でサングラスを紛失してしまって、ガレリアの中の眼鏡屋さんで見つけたD&Gのサングラスを買ったのですが、その眼鏡屋さんは無くなっていました。

22年前はひとり旅のイタリアでした。36歳・・・若かったなと、遠い記憶の中の自分が少しまぶしく思い出されました。

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