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2020年2月 9日 (日)

『ダウントン・アビー』と『ジョジョ・ラビット』

まつこです。

2月は観たい映画が目白押し。

まずは『ダウントン・アビー』ですが、ご都合主義もここに極まれりというストーリー展開で、最後は華々しい舞踏会でハッピーエンド。とことんファン・サービスに徹した娯楽作品でした。

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[最後は国王陛下をお迎えしてダンス・パーティ]

これ以上の続編は・・・ないでしょう。

次に見たのはオスカー受賞の呼び声も高い『ジョジョ・ラビット』です。秀逸だと思ったのはオープニング。レニ・リーフェンシュタールのプロパンガンダ映画『意志の勝利』の大衆が熱狂している場面に合わせて、ビートルズの『抱きしめたい』のドイツ語版Komm, Gib Mir Deine Handが流れます。

Triumphofthewill

[ヒトラーがやってくるヤァ!ヤァ!ヤァ!]

老若男女みんながヒトラーに夢中。当時のドイツ人にとってヒトラーってアイドルだったのね、ということが一瞬にして可視化されます。

そんなスーパー・スターに憧れる気の弱い少年ジョジョがこの映画の主人公です。

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[ジョジョの秘密のお友達は二人]

アイドルだから部屋にポスターも貼るし、グッズもそろえます。ファンクラブだって入っちゃう・・・というわけで、当時の少年がヒトラー・ユーゲントに入るのは、ごくあたりまえだったことがわかります。みんなが盛り上がっていれば、どんな非人道的な独裁者にだって、つられて熱狂しちゃうのが大衆心理です。

ところがジョジョの母親は、そんな息子を黙って見守りながらも、密かにユダヤ人の少女を屋根裏に隠すレジスタンスの活動家です。ユダヤ人はケダモノだと信じていた少年ジョジョも、やがてその少女と心通わせるようになりますが、一方で、心の中で妄想している親友はアドルフ・ヒトラー。心の中の秘密のお友達アドルフと、屋根裏の秘密のお友達エルザ、ジョジョはその二人の間で揺れ動きながら成長していきます。

なかなかよくできた映画だと思いましたが、イギリスの新聞の映画評は全体に辛口です。主人公がかわいいとか、皮肉が効いていておかしいとか、そんなことで歴史の悲劇性や独裁者の残虐性をあいまいにしてしまうな、という批判的見方がされています。

でも、まあ、笑ったり、泣いたり、考えたりできる、良い映画でした。

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