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2019年12月20日 (金)

クリスマスまであと5日

まつこです。

昨晩は東京芸大のオーケストラと声楽科の学生たち演奏するヘンデルの「メサイア」を聞きにいってきました。

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[会場は上野の東京文化会館]

「芸大メサイア」と呼ばれるこの企画は、1951年に戦災孤児に対する支援のために始められたのだそうです。今年は69回目。

オーケストラは芸大の先生たちが中心になっている芸大フィル、ソリストと合唱団は声楽科の学生たちです。この合唱団の声がのびやかで若々しく、素晴らしい演奏会でした。救世主の誕生と受難、そして復活を祝福する歌声が大ホールいっぱいに響きわたります。まさに「若さの勝利」です。ホリデー気分が高まりました。

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[今年も知人から送ってもらった手作りアドヴェント・カレンダー]

ヘンデルの「メサイア」は欽定訳聖書の言葉を使っていますが、音楽や美術の力がなかったら、キリスト教はここまで広く世界宗教になっていなかったかもしれません。古風な初期近代の英語で歌われる歌の歌詞をそのまま理解できる人はあまりいないはずです。しかし多くの人々がまだ貧しかった1950年代、高らかに鳴り響く音楽に包まれながら、多くの聴衆が戦争で親を失った子供たちへを思いやる気持ちや新しい時代を築く期待をきっと感じていたことでしょう。言葉や宗教が違っても、慈悲や希望という普遍的メッセージを伝えられるのが、芸術の力なのでしょう。

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[アドヴェント・カレンダーのかわいいイラストが毎日楽しみです]

それにしても、大学生たちの若々しい歌声とはうらはらに、観客席はいちじるしく高齢化していました。あっちで杖が倒れた音がしたり、こっちで咳き込んだり、スマホのサイレントモードも使えず途中で音が鳴ったり、ノイズの多い客席でした。きっと何年も前からずっと「芸大メサイア」を聞きに来ている人たちが、そのまま高齢化しているのでしょう。

戦災孤児へのチャリティで始まったコンサートが、今は老人たちの慰めになっているわけです。まあ、私たちもそういう高齢化した聴衆のうちの二人なわけですが・・・。来年は誰か若い人も誘って聞きに行こうかと思っています。

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