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2019年12月

2019年12月29日 (日)

『家族を想うとき』(Sorry We Missed You)

まつこです。

今年、最後に見た映画は『家族を想うとき』。巨匠ケン・ローチが再びイギリスの貧困問題をリアルに描いた秀作です。

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[善良な家族なのに・・・]

ノーザン・ロック銀行の破綻によってマイホームの夢が破れた主人公リッキーが、なんとか家族の生活をラクにしようと、宅配ドライバーに転職します。しかし「自営」とは名ばかりで、実態は徹底的に低コストを追求するフランチャイズ方式の配送業者との「ゼロ時間契約」。有給休暇も安全の保証もいっさい認められておらず、すべてを自己責任に転嫁する過酷な労働現場で、心身ともに追い詰められ、家族の心も次第にバラバラになっていってしまう。

善良な心優しい人々が、貧困に追い込まれ、そこから抜け出そうとして、かえって苦境へと追い込まれていく過程を、リアルに描きとった映画でした。センチメンタルな結末などは無用とばかりに、最後まで現実の厳しさをつきつけて映画は終わります。

原題のSorry We Missed Youは、宅配の不在通知に書かれている「配達に来ましたがお留守でした」という意味の文言です。これが同時に、崩壊しかけた家族が互いを必要としながら、一緒にいることができない辛さを表現するタイトルともなっています。「安く、早く」というサービス競争の恩恵を受けている私たちも、この非人間的なシステムの一部であることを改めて考えさせられる映画です。苦々しい思いが残るけれど、見て良かったと思える映画でした。

2019年12月25日 (水)

クリスマス

まつこです。

クリスマスおめでとうございます。

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[クリスマスおめでとう!]

昨日の、クリスマス・イブは近所の教会のキャンドル・サービスに参加しました。ろうそくの光を見つめながらクリスマス・キャロルを歌うと、自然とおごそかな気持ちになってきます。

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[西片町教会のキャンドル・サービスに参加しました]

牧師の先生のお話は、先日、アフガニスタンで銃殺された医師、中村哲さんとイエスの生涯を重ね合わせ、他者のために生き、他者のために死んでいった中村氏を追悼する内容でした。

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[クリスマスおめでとう!!]

教会から戻ってシャンパン飲んでお祝いし、翌朝にプレゼント交換。二人とも健康に恵まれ、仲良く、こうしてクリスマスのお祝いをすることができるのは、とても恵まれた状況なのだとあらためて思います。その幸せをありがたく感謝し、少しでも他の人のために自分たちができることをしていきたいと思うクリスマスです。

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[クリスマスおめでとう!!!]

外国に出かけたり、贅沢なレストランに行ったりしなくても、しみじみと幸せをかみしめた今年のクリスマスでした。

2019年12月20日 (金)

クリスマスまであと5日

まつこです。

昨晩は東京芸大のオーケストラと声楽科の学生たち演奏するヘンデルの「メサイア」を聞きにいってきました。

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[会場は上野の東京文化会館]

「芸大メサイア」と呼ばれるこの企画は、1951年に戦災孤児に対する支援のために始められたのだそうです。今年は69回目。

オーケストラは芸大の先生たちが中心になっている芸大フィル、ソリストと合唱団は声楽科の学生たちです。この合唱団の声がのびやかで若々しく、素晴らしい演奏会でした。救世主の誕生と受難、そして復活を祝福する歌声が大ホールいっぱいに響きわたります。まさに「若さの勝利」です。ホリデー気分が高まりました。

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[今年も知人から送ってもらった手作りアドヴェント・カレンダー]

ヘンデルの「メサイア」は欽定訳聖書の言葉を使っていますが、音楽や美術の力がなかったら、キリスト教はここまで広く世界宗教になっていなかったかもしれません。古風な初期近代の英語で歌われる歌の歌詞をそのまま理解できる人はあまりいないはずです。しかし多くの人々がまだ貧しかった1950年代、高らかに鳴り響く音楽に包まれながら、多くの聴衆が戦争で親を失った子供たちへを思いやる気持ちや新しい時代を築く期待をきっと感じていたことでしょう。言葉や宗教が違っても、慈悲や希望という普遍的メッセージを伝えられるのが、芸術の力なのでしょう。

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[アドヴェント・カレンダーのかわいいイラストが毎日楽しみです]

それにしても、大学生たちの若々しい歌声とはうらはらに、観客席はいちじるしく高齢化していました。あっちで杖が倒れた音がしたり、こっちで咳き込んだり、スマホのサイレントモードも使えず途中で音が鳴ったり、ノイズの多い客席でした。きっと何年も前からずっと「芸大メサイア」を聞きに来ている人たちが、そのまま高齢化しているのでしょう。

戦災孤児へのチャリティで始まったコンサートが、今は老人たちの慰めになっているわけです。まあ、私たちもそういう高齢化した聴衆のうちの二人なわけですが・・・。来年は誰か若い人も誘って聞きに行こうかと思っています。

2019年12月15日 (日)

クリスマスまであと10日

まつこです。

東京駅にあるイータリーで見つけて、包装紙のあまりのかわいらしさに思わず買ってしまったものは・・・

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[おもちゃや雪だるまの絵がかわいい!]

イタリアのクリスマスの菓子パンのパネットーネです。クリスマスらしいかわいいパッケージですが、包装紙に書かれた「1932年」というボニファンティ社の設立年を見て、うめぞうは「ムッソリーニのファシズムの時代だな」と言いました。ムッソリーニも食べたかもしれないパネットーネです。

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[1キロのパネットーネ]

どーんと大きいのですが、日持ちがするので毎日少しずついただくことができます。我が家では数日にわたり、これを朝ごはんにしました。

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[レーズンやオレンジピールの入ったパネットーネ]

寒い朝でもコーヒーとこの甘い菓子パンが朝ごはんだと、元気に起きることができます。

パネットーネを食べ終わったら、次はドイツのクリスマス菓子、シュトレンです。

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[今年はグマイナーのシュトレンにしてみました]

これも日持ちするので、スライスして少しずつ楽しみます。

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[ナッツやフルーツがたくさん入っています]

ヨーロッパの伝統的なクリスマス菓子は、どれもナッツやドライフルーツがたくさん使われています。新鮮な果物が入らなかった時代には、夏の間に収穫された果物を乾燥させて冬の祝祭シーズンに備えたのでしょう。今はもっと洗練された華やかなお菓子がたくさんありますが、昔ながらの素朴なお菓子を少しずつ食べながら、クリスマスまでの日々を数えるのも楽しいものです。

 

2019年12月10日 (火)

クリスマスまであと15日

まつこです。

西片町教会で開かれた「クリスマス・オルガンコンサート&セミナー」に行ってみました。在宅医療に特化した根津クリニックの主催です。

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[ご近所の小さな教会です]

こちらのクリニックで音楽療法士をしておられるオルガニストの井上紗和子さんの演奏を聴き、その間に院長の任博先生の「ナチュラルにアンチエイジング」という講演を聞くというおもしろい企画でした。

任先生のお話によると、エイジングには個人差があって、心身の健康度は実年齢プラスマイナス20%の範囲で幅があるのだそうです。つまり実年齢50歳で同じでも、若々しい人だとマイナス20%で40歳、老けこんじゃっている人は60歳の心身になるということです。個人差はあるけれど生き物としての自然な老化にあわせて、うまく歳を重ねていくことが大切だというお話でした。

その秘訣は「色気」、「食い気」、「歩け」の3つだそうです。いろんなものに興味を持ち社会的生活を維持する「色気」と、バランスの良い食事をしっかりとる「食い気」と、毎日、しっかり歩いて運動機能を保つことが大切。ごく当たり前のことのようですが、説得力のあるお話でした。オルガンの演奏も楽しめました。

その二日後もクリスマス・コンサート。今度は大久保の淀橋教会で開かれた「べー・チェチョル クリスマスコンサート」です。

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[メソジスト派だそうです。とても大きくて立派な教会でした]

ベー・チェチョルさんはオペラ歌手としてドイツで活躍している最中に、甲状腺ガンの手術をし、そのために声を失ってしまいました。日本の医師の手術によって声帯の機能を取り戻したのですが、その復活は「奇跡」とされ、NHKのドキュメンタリーにもなりました。

もとのような華やかなオペラ歌手としての活躍はできなくなりましたが、本人の厚い信仰心に支えられた誠実な歌声は、たとえときにかすれても、聞く者の心に深く響いてきます。またベーさんをずっと支援している日本人プロデューサーとの、日韓の国境を超えた友情の物語も心うつものです。

ベーさんの声帯の調子は万全ではなく、この日のコンサートではたくさんの歌は歌えず、ピアノの演奏や聖書や詩の朗読が多かったのですが、心温まる時間を過ごすことができました。

大久保にはにぎやかなコリアン・タウンがあります。韓国人歌手ベーさんの歌を聞いたあとは、韓国料理店にぜひ行きたい!

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[マッコリとサムゲタン]

サムゲタンの専門店に行き、一人一羽ずついただきました。おいしかったです。

冷たい雨が降っていた日だったのですが、心も体も暖かくなった日曜日でした。

 

 

2019年12月 7日 (土)

クリスマスまであと18日

まつこです。

今朝の散歩のときに見つけたクリスマス風景はこれ。

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[東大農学部の動物医療センター前に立つ彫像]

明治期のお抱え外国人教師のひとりヨハネス・ルートヴィヒ・ヤンソン(1849-1914)は、近代的な獣医学を日本にもたらした人だそうです。

そのヤンソン先生を記念する胸像がクリスマス仕様になっていました。はるばるプロシアから日本にやってきて、まさか死後100年以上たってからこのような姿になるとは、想像だにできなかったでしょう。

でも冬枯れたキャンパスに鮮やかな赤い色が映えて、微笑ましい風景でした。

2019年12月 5日 (木)

クリスマスまであと20日

まつこです。

寒くなってきました。でもこの時期はクリスマスが近づいているワクワク感があって、1年でいちばん楽しい季節です。

我が家もクリスマスの準備を始めました。

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[今年新しくしたリース]

玄関のリースは、昨年まで使っていたのが傷んだので、新しいのを買い求めました。ちょっと渋めの色合いのリースです。

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[窓辺は例年通りの飾り付け]

ダイニング・テーブル横の窓辺は、毎年どおりドイツで買った「もみの木村」を飾ります。

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[クリスマス・ツリーも例年通り]

クリスマス・ツリーも昨年と全く同じです。

今年の冬休みはどこにも出かける予定はないので、あれこれ行事を入れて、東京のホリデー・シーズンを楽しもうと思っています。

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