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2019年10月24日 (木)

金木犀の香り

まつこです。

お天気に恵まれない今年の秋ですが、雨の合間の曇った空の下に金木犀の香りが漂っています。

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[マンションのエントランスを出たところにある金木犀]

朝、慌ただしく出勤するときにも、この香りに気づくと思わず足を止めてしまいます。秋には金木犀、早春には沈丁花、初夏にはクチナシ・・・いずれも季節を感じさせる香りです。

この秋、ちょっとだけショックだったのは区役所から届いた書類。「福祉部、介護保険課」とあるので、当然ながら70歳のうめぞう宛の書類だと思いこんだのですが、よく見たら私宛でした。「ミドル、シニア」を対象とした「老後の不安」についてのアンケート調査でした。認知症、一人暮らし、後見人、終末医療・・・など、人生の最終段階に起こりうる様々な事態に対し、どのような不安があるか、それに対する支援として行政に何を期待するかといった内容のアンケートでした。

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[区役所に返送するアンケート]

確かに老後はやってきて、遅かれ早かれ、公的な支援を受ける日が来ます。もちろん今までも、頭であれこれ思い描くことはありましたが、区役所からのアンケートに答えていると、老後がずっとリアルに感じられます。なにしろ「どこで死を迎えたいか」を、「自宅、病院、公的介護施設、老人ホーム」から選ぶのですから。現在、58歳。確かに、自分の死について考えても良い年齢です。健康でいる努力をするとともに、いつか必ず来るその日のために、あれこれ備えておくことも必要です。

そんな秋の日、柔らかく香る金木犀の匂いに、あといくたび、私は秋を迎えるのだろうかと足を止め考えてしまいました。あと何度、この香りをかぐのだろうか・・・。限りがあるからこそ尊い時間です。深まる秋の中で、ほのかに漂う金木犀の香りと過ぎ行く時間を、ちょっと切なく、いとおしむ気分になっています。

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コメント

判ります・・・。私も還暦をあと1年後に控え、いろいろと考えます。まだ頑張れる!という気持ちと、受け入れようよ、という気持ちで複雑・・・。でも次の投稿のお洒落なマツコさんを見て、「まだまだいけてる!」と思いましたよ。おかげ様で元気をもらいました。

Mochaさん、コメントありがとうございます。

「老いを受け入れつつ老け込まない」は、言うは易し行うは難しで、実際は「老いへの不安」と「若作り」の間で揺れ動いているような気もします。"Stay young", "have it all"がカッコ良いこととされた、あの80年代、90年代をもろに経験した我々世代ならではの、年取ることへの抵抗感もありますしね。まあ、あれこれ模索しつつ"aging gracefully"をめざしていきましょう。

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