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2019年1月

2019年1月28日 (月)

梅開花

まつこです。

速報です。

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[寒さの中で咲きはじめた梅]

今朝、農学部のキャンパスの中を通りかかったら梅の花が咲いていました。昨日の朝は気が付きませんでしたが、咲いたばかりでしょう。

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[枝垂れ梅です]

いちばん寒い季節ですが、日は長くなっていますし、梅の花も咲きはじめました。春は確実に近づいています。

2019年1月25日 (金)

フリマアプリ初体験

まつこです。

小人閑居して不善をなす、と言いますが、もっとダメな人間は忙しいときに、ついむら気を起こして逃避行動に走ってしまうものです。

学期末試験やらなにやらで忙しいはずのときに、私は衝動的にフリマアプリに手を染めてしまいました。

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[あっというまに売れた品々]

忙しくて頭の中がごちゃごちゃしているとき、せめてクローゼットを整理したい気分になったわけです。ドギマギしながら初めてのメ○カリ。

自分だったらこのくらいな値段なら買うかも・・・という値段をつけたつもりだったのですが、少し低めの値段設定だったようで、出品したら瞬時で売れてびっくり。

その後、他の人たちの出品したものや、そのお値段のつけ方などあらためて見ていると、どうも明らかに業者さんとおぼしき人たちも、まじっているようですね。思い出の品を、えいっ! やっ! と踏ん切りをつけて手放す。それが値段次第で顔も知らない人にポンポン売れていくのは、ちょっと寂しい気もしました。思い出はプライスレスだけど、フリマはプライス次第・・・。

そんな中で買い手の方と、心温まるやりとりがあったのは、オンボロの超特大ボストン。

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[isantiの超特大ボストン]

20年以上前、まだ若かった頃、イタリアをひとり旅していたとき、ミラノの駅の中でふと目について買ったものです。スーツケースはホテルに預けて、これに数日分の荷物を入れてミラノからフィレンツェまで数日間出かけたことも思い出しました。

その後、うめぞうが使うようになったり、けっこう海外旅行の際に飛行機の預け入れ荷物にしたこともあるので、あちこち傷だらけです。でも古びて飴色になった革とともに、その傷が良い味を出しています。

使い倒したものなので、 「アンティーク」として出品したら、古いもの大好きという方が買ってくださいました。「傷がとても素敵」と気に入ってくださり、家の中でインテリア用にお使いになるそうです。古ーいボストンが素敵インテリアの中で、きっとうまく活用されているのだろうなあ、と想像するだけでうれしくなります。

寒い冬にほっこりと温かい気分になった取引でした。

2019年1月 7日 (月)

Finding Your Feet

まつこです。

ロンドンから戻った翌日に、イメルダ・ストーントンなど芸達者そろいの配役にひかれてイギリス映画を見に行ってしまいました。

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[ストーントンとシーリア・イムリーが姉妹役で競演]

原題はFinding Your Feet。「一人でやっていけるようになる」というような意味ですが、『輝ける人生』とちょっと凡庸な邦題がついています。近年よくありがちな中高年の恋愛コメディです。

離婚、死別、癌、認知症・・・など、シルバー・ロマンティック・コメディにありがちな道具立がてんこもり。物語も予想どおりの展開なのですが、役者たちのいぶし銀の演技力をじっくりと楽しむことができました。

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[ピカデリー・サーカスでチャリティのダンスをする老人たち]

ロンドンらしい風景の数々をうまく描いているのも映画の魅力になっています。多様な人種がともに住む公営住宅、郊外サリーの美しい邸宅群、クリスマスの時期のショッピング・ストリートのイルミネーションや、運河にうかぶボートなど。

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[イズリントンを経てパディントンの方に伸びるリージェント・カナルが重要な舞台になります]

なかでもいかにもイギリスらしい風景だと思ったのが、ハムステッド・ポンドでの水泳シーンです。

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[枯葉がうかぶ池でも泳ぐイギリス人]

日本人の目から見るととても泳ぐ気になれないような池や川でも、イギリス人はよく泳ぎます。ロンドン・オリンピックでもハイド・パークのサーペンタインの池がトライアスロンの会場に使われました。ケンブリッジのケム川でも泥水の中で泳いでいる人たちを時々見かけました。

水鳥のフンや枯葉がいっぱい堆積していそうな池で泳いだらお腹痛くなりそうだけど・・・。イギリス人の腸内細菌って私たちと違っているのでしょうか。

シルバー・エイジのたくましい恋愛模様を眺めながら、そんな衛生上の問題を考えてしまいました。

⭐️⭐️⭐️

2019年1月 6日 (日)

ハンブルク滞在追記

まつこです。

10日間ほどの旅から、昨日、帰ってきました。備忘録もかねて、ハンブルク滞在の追記です。

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[Fier Fahreszeitenは英語にするとFour Seasonsだけど、あのフォーシーズンズとは別のフェアモントというホテルチェーンに入っています]

今回、ハンブルクで宿泊したのはフィア・ヤーレスツァイテン、ハンブルクで一番格が高いとされるホテルです。普通、私たちはこんな贅沢はしないのですが、ハンブルクはうめぞうが40年前に留学した地。若かったうめぞうは「一生の間にフィア・ヤーレスツァイテンに泊まれることがあるのかなあ・・・」と思いながら、この湖畔のホテルを遠くから眺めていたそうです。若くて貧乏な留学生活では、よくある話です。

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[ロビーのクリスマスツリーも立派です]

だったら今回思い切って泊まってやろうじゃないの、と決断。ま、ドイツの場合は比較的ホテル代が安いので、それも可能だったわけですが。(ロンドンでサボイとかクラリッジズに泊まるのとは比べものになりません。)

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[部屋はこんな感じ]

「うめぞう、あんまり期待しないほうがいいよ。ヨーロッパのクラシックなグランドホテルって、厚化粧のおばあさんみたいな感じのことあるからね」と、私はあらかじめ期待値を下げていたのですが、失礼しました。ゴージャスなマダムのようなホテルでした。バス・ルームは大理石の床に床暖房が入っているし、バス・ローブはふかふかだし、ミニ・バーにはヴーヴ・クリコが入っているし(飲まなかったけど)、ハウス・キーピングは丁寧だし。たいへん快適な滞在でした。

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[ドイツの朝ごはんはたっぷりとした量があります]

朝食は一度だけホテルで食べました。灰色の湖の風景が眺められる良い席でしたが、朝食そのものは特筆すべきものでもなかったので、翌日からはStadtbackerei am Gansemarktという近くのパン屋さんでいただきました。うめぞうはたっぷりの朝食セット、私は連日、ベルリナーと呼ばれるジャム入りのドーナツです(旅に出たら体重増など気にしません)。

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[遊覧船で港内を1時間ほどかけてひとめぐりできます]

ハンブルクはあまり観光客のいない街です。それが街としての落ち着きを保つ要因になっていて、港湾商業都市としての華やぎと、良いバランスになっているという印象でした。私には初めてのハンブルクだったので、観光バスに乗って街をひとめぐりしました。途中で降りて港を周遊する観光船にも乗りました。

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[大迫力のコンテナー船]

街を海側(正確にはエルベ川河口)から遠く眺めたり、大迫力のコンテナー船を至近距離で見たりできました。ヨーロッパではロッテルダムにつぐ第2の規模の港だそうです。

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[今日、この記念館を訪ねた5人目の日本人だそうです]

観光客の少ないハンブルクですが、日本人が特に多く訪ねるのが、この地に生まれたブラームスの記念館です。2、3部屋だけの極小の記念館ですが、ボランティアのおばさんたちが郷里の音楽家について丁寧に説明してくれます。

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[ハンブルクの歌劇場は近代的な建物です]

出発前に少し気になったのが、オペラや音楽会に行くときの服装です。シュターツオーパーに行くと言ったら、うめぞうは「じゃ、僕はタキシードで行きたい」と言ったのですが、最近、ヨーロッパのオペラ劇場もみなさんそれほど正式な服装では行っていないようです。タキシードだと小物もごちゃごちゃ持っていかないといけないし、それに合わせると私の服装も大げさになるし、どうしたものか・・・?

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[シワにならないボンディング素材のワンピース]

結局、和戦両様(?)でうめぞうは普通のスーツにし、私も簡単なワンピースにしたのですが、そのあたりが正解でした。オペラも30日の年末コンサートも、だいたい男性はスーツ姿が多く、女性もそれに合わせた程度のおしゃれです。中にはセーターなど、ごくカジュアルな服装の人もいます。子供多いバレエの『くるみ割り人形』だとさらにくつろいだ雰囲気でした。

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[トリュフかけのパスタ]

ハンブルクでの食事は、ドイツ風料理を最初の二日間続けていただいたら量は多いし、塩分もひどく高かったので、途中からはずっとイタリアンを選んで行きました。ドイツは外食費もフランスやイギリスに比べると、全般に安く抑えられています。これさいわいと、私は遠慮なくトリュフのかかった手打ちパスタなどいただきました。

音楽も宿も食事も、ぜいたくにたっぷり楽しんだハンブルクの5日間でした。

2019年1月 4日 (金)

『ウィンザーの陽気な女房たち』

まつこです。

短いロンドン滞在の最後の1日は『ウィンザーの陽気な女房たち』を見ました。最初から最後まで笑いが絶えない、完全なる笑劇でした。

舞台は現代のエセックスに設定されており、Daily Mailを読んでいそうな奥さんたちが、庶民的な英語でペラペラペラペラしゃべりまくります。シェイクスピアが書いた数少ない「現代劇」に、イギリスの今日を反映させた上演でした。

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[エステサロンでフォルスタッフを懲らしめる計画を語りあう二人]

「ブレグジットは危機的状況!」というような時事ネタや、イギリス人お得意の辛口の冗談、体をはったナンセンスな笑いが次々繰り出されます。

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[なにがあっても懲りない男]

フォルスタッフがテムズ川に投げ込まれるのは原作どおりですが、この上演では洗濯カゴではなく、車輪付きの大きなゴミ収集箱に逃げ込みます。その汚さときたら、芝居のための大道具とはわかっていても、臭いがプンプンしてきそうなほどです。

ドタバタ喜劇だからこそ、役者たちのうまさが印象に残ります。ウェールズの愛唱歌Bread of Heavenをうれしそうに歌うエヴァンズ神父、フランス語と英語のちゃんぽんで怒ったり嘆いたりのキーズ医師、あげ底ブラにヒョウ柄ドレスのガーター亭の女主人・・・。どの役者も観客の笑いのツボを的確に押さえながら、本人たちも楽しそうです。

シェイクスピアで新春初笑いを楽しんだ1日でした。

2019年1月 3日 (木)

『クリスマス・キャロル』

まつこです。

ロンドンで二日目の観劇はオールド・ヴィック劇場の『クリスマス・キャロル』。劇場に入るとヴィクトリア朝の衣装の役者たちがミンスパイを配ってくれます。劇中ではおなじみのクリスマス・キャロルが生演奏で次々と流れ、本物そっくりの雪が客席にふりそそげば、いやがおうでも感傷的なクリスマス気分が劇場を満たします。

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[マシュー・ウォーカス演出で2年目の上演。主役は交代してスティーヴン・トンプキンソン]

しかしこの『クリスマス・キャロル』は原作に、より現実的な心理的説明や倫理的主張を加えたものでした。

最初の亡霊にうながされスクルージが自分の過去を省みるという展開は同じですが、この上演ではスクルージの父親の冷酷さが強調されます。借金まみれで愛情の薄い父親、過酷な学校生活、結ばれなかった恋・・・そうした辛い過去ゆえに、スクルージの心は閉ざされてしまったのだと背景が浮かび上がる趣向です。

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[愛すること、分かち合うことを思い出そうとうったえる結末]

貧困という社会問題に金融業者が責任を感じるべきかどうかという倫理を、亡霊とスクルージが意見を交わす場面もあります。

人間味のない守銭奴の改悛物語ではなく、トラウマのゆえに人を愛することができない男が自分の弱さを克服する物語へと書き直したところがこの21世紀版『クリスマス・キャロル』の特徴です。

喜びに満ちた結末のあと、最後にもう一曲クリスマス・キャロルが流れます。ハンドベルと弦楽器の静かで美しいの音色で『きよしこの夜』が演奏され、観客の心がしっとりと落ち着いたところで、「イギリスでは今日も貧困の中で満足な食事の取れない子供達がおおぜいいます・・・」と寄付を訴えるメッセージを、スクルージが読み上げます。劇場を出る観客たちは次々と募金バケツを持ったスタッフにお金を渡していきました。(私たちも少しだけ寄付しました。)

クリスマス気分をたっぷりと味わいながらも、内心、「貧困問題は緊縮財政の結果でしょう。人々の慈悲心だけじゃなく、政府の責任を問わないとダメでしょう!」とちょっと思ってしまいました。

2019年1月 2日 (水)

『アントニーとクレオパトラ』

まつこです。

ロンドンの元旦は晴れて、きれいな青空が広がりました。

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[アルバートの像が朝日をうけて輝いていました]

良いお天気に誘われてケンジントン公園まで散歩に行きました。あまり寒くもなく気持ちの良い元旦の散歩になりました。

夜はナショナル・シアターで観劇。レイフ・ファインズ主演の『アントニーとクレオパトラ』です。

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[アントニーは女に溺れる武将]

サイモン・ゴドウィンの演出は舞台を現代に設定しています。エジプトは高級リゾートホテル、ローマは先進国の防衛省のオフィスのよう。その大きくことなる二つの場所を行き来しながら40以上も場面転換があるこの戯曲をどのように演出するのかが、この劇の見所のひとつです。

今回は回転する大規模なステージで、大がかりな舞台装置を次々繰り出しながら歴史絵巻を繰り広げました。生の迫力あるパーカッションにのせて、複雑な場面転換がスムーズに行われ、ナショナル・シアターの底力を見せつけられた感じでした。

女に溺れているアントニーと、女のエゴむきだしのクレオパトラ。人生の盛りを超えた男女の醜悪ささえ感じさせる二人が、それぞれ自死によって最後の名誉を守ろうとするという展開です。似た者同士の中年カップルの恋愛悲劇ですが、安っぽいスキャンダルにならないのは、朗々たる韻文のおかげ。まるでオペラのようなスケールの大きな舞台でした。

2019年1月 1日 (火)

あけましておめでとうございます

ウメマツです。

あけましておめでとうございます。

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[ハンブルクのアルスター湖です。今回の滞在中1日だけ晴れました]

わたしたち二人は ロンドンで新年を迎えています。海外旅行をすると、以前は軽々と持っていたスーツケースが重く感じたり、移動がより負担に感じられたりするようになりました。

1年ごとに「老い」は確実に忍び寄っています。励まし合い、いたわり合いながら人生という旅の後半も歩んでいくのだな、とあらためて思う新年です。

2019年も二人で見たことや考えたことを少しずつ書き続けていきたいと思います。

今年もどうぞよろしくお願いします。

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