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2018年2月

2018年2月26日 (月)

転ばぬ先の杖

まつこです。

うめぞうは、あぶなっかしい足取りで杖をつきつつ病院通い。私は付き添い・・・

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[もうじきひな祭り]

うめぞう:「ごめんね、おじいさんになっちゃって」
まつこ:「いいよ、いいよ、私ももうすぐおばあさんになるから」

というような、味わい深い会話もし、「夫の介護」という言葉も頭をよぎっていましたが、さいわいにしてお薬の効き目がよく、うめぞうは杖なしで歩けるようになりました。

まつこ:「杖、2、3回使っただけで、いらなくなっちゃったね」
うめぞう:「だいじょうぶだよ、そのうちまた使うようになるから」

いずれ使う日がくるかもしれないけれど、とりあえずしばらくは不要です。下駄箱の奥深くにしまいこまれた杖は、まさに「転ばぬ先の杖」です。

うめぞうが動けない間、私は大学の仕事と家事いっさいと病院の付き添いでおおわらわ。自分でもよくがんばった気がします。そこで・・・

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[開けるのは誕生日まで待とう・・・]

「もうじき私の誕生日だし、わたしこの数週間よくがんばったから、うめぞうからのプレゼント、自分で好きなもの選んで買ってきてもいい?」

予算無制限(?)、選びたい放題、なんでも好きなもの買ってもいいと言われ、喜び勇んでデパートへ。誕生日は3月の半ばですが、早々とプレゼントをゲットしました。

3月の到来が待ち遠しい今日この頃です。

2018年2月15日 (木)

はじめての・・・

まつこです。

昨日、うめぞうはMRIの検査を受けました。結果がわかるのは翌日なので、気持ちが落ち着きません。せめてSt Valentine's Dayのチョコレートでも食べて気を静めようと、取り寄せしておいたアンリ・ルルーのチョコレートをいただきました。

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[ヴァレンタイン仕様で大きなリボンのついたパッケージ]

アンリ・ルルーのチョコを食べるたび、うめぞうは「パリのお店の店員さん、すごーくきれいな人だったね〜」と必ず言います。チョコレートより甘い思い出のアンリ・ルルー。

でもやっぱり気になる精密検査の結果・・・

で、一夜明けて再び病院へ。

いつもの女医さんが「悪いものじゃなかったです!よかったですね。要は、ま、老化です」とにっこり笑ってくれました。腰椎のすべり症に加え、脊柱管狭窄、椎間板ヘルニアもあって、それらによって坐骨の神経が圧迫されているのだそうです。痛みのコントロールはこれからの課題ですが、とりあえず骨がんとかカリエスというような悪性のものではないとわかり本当にホッとしました。

ホッとしたところでデパートへ。

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[うめぞう、はじめての杖]

足腰に痛みやしびれがあるので、杖が必要です。うめぞう、杖を持つなんて年寄りっぽい・・・とやや気落ちしているようですが、もはや見栄をはるような事態ではありません。でも革張りでかっこいい杖を選びました。

ついでにちょっと靴売り場をのぞいたら、セールで半額近くになっていたレペットのボルドー色のフラットシューズ。ちょうど私のサイズだけ残っていました。

うめぞうが歩けるようになって、一緒に散歩できる日が早くくるといいなあと願っています。

2018年2月12日 (月)

リリカちゃん

まつこです。

1週間ほど前から、うめぞうが腰痛で動けなくなりました。

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[とりあえずレントゲン]

数日たっても回復のきざしはなく、痛みはひどくなるばかり。ただのぎっくり腰とは思えないので、這うようにしか歩けないうめぞうをタクシーに乗せて、かかりつけの整形外科へ。

どうやら腰椎すべり症が原因の、いわゆる座骨神経痛であろうという診断。いろいろ薬を試したあとで、「リリカ」という妙にかわいい名前の薬で、少しは痛みが緩和した様子です。まだ普通に歩けるところまでは回復していませんが、ベッドから起き上がり椅子に座っていられる程度にはなりました。

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[本郷三原堂のバレンタイン・デー用のおせんべい]

向かい合ってほうじ茶飲んでおせんべい食べていると、妙にしみじみします。

まつこ:「本格的な老後の予行演習みたいだね」
うめぞう:「ボク、まだ老人ホームにはいかなくていいよね」
まつこ:「このくらいならまだまだ大丈夫だよ」
うめぞう:「あー、よかった」

こんな冗談言い合える程度にまで回復したのも、リリカちゃんのおかげです。

2018年2月 5日 (月)

ブレイディみかこ

まつこです。

最近、各出版社からひっぱりだこのブレイディみかこ。私もハマって3冊いっきに読んでしまいました。

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[出すものすべてベストセラーの勢い]

 

労働者階級の反乱 地べたから見たEU離脱』は、離脱に投票したワーキング・クラスの人々の現在の体制に対する不満や怒りをリアルに伝えています。『ヨーロッパ・コーリングー地べたからのポリティカル・レポート』は、ここ数年のイギリス政治情勢の変化を細かく知ることができます。

両方とも「地べたから」を副題にうたっているように、新聞やテレビなどメイン・ストリームのメディアからでは伝わらない、現実ありのままの姿を知ることができて、有益な本でした。

しかしこの3冊の中でもっともインパクト強かったのは、著者自身の生活を反映して書かれたコラム集『花の命はノー・フューチャー』。貧困、酒、パンクロックの中で生きてきた自分を、センチメントがいっさい入り込まない乾いた筆致で突き放して書いています。リズム感のある文体と鋭い洞察力で、ひとつひとつの文章が魅力を放っています。

アウトサイダーとして生きて行く覚悟のできている人の文章は、潔くてかっこいい。これからもパンクなおばちゃんとして、胸のすくようなレポートをイギリスから発し続けてくれるでしょう。

2018年2月 1日 (木)

ギンレイ・シネマ・パスポート(6): ボブという名の猫

まつこです。

今週のギンレイホールは『ボブという名の猫:幸せのハイタッチ』。原題のA Street Cat Named Bobはテネシー・ウィリアムズの戯曲A Street Car Named Desire(『欲望のいう名の電車』)のもじりですね。

ドラッグ常用者でホームレスのストリート・ミュージシャンが、一匹の野良猫と出会ったことで人生を立て直すきっかけをつかむ。実話にもとづいたハート・ウォーミングな映画です。

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[こちらは映画の一場面]

ホームレスの青年ジェイムズは俳優ルーク・トレッダウェイによって演じられていますが、猫のボブは本人(本猫)が自ら出演。これが実に芸達者でびっくり。じっとジェイムズを見つめるまっすぐな眼差しが心に残ります。

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[こちらは本物のジェイムズ・ボーエン]

動物と人間の愛の物語というだけではなく、ドラッグやホームレスという深刻な社会問題を扱った映画でもあります。絶望的な状況にある人にとってロンドンは冷たく暗く汚い街です。少しずつ社会に受け入れられるようになると、それにともないロンドンの街も次第に生き生きとした輝きをもって見えてきます。

華やいだ都会の中にある悲惨な闇についても考えるようにと、この一匹のストリート・キャットが訴えているようです。

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