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2017年7月29日 (土)

映画3本

まつこです。

すでに小学生も夏休みなのに、大学生は試験期間で、大学教師は夏バテしながら答案の山と格闘中です。

そんな蒸し暑さと忙しさの中、映画3本立て続けに見ました。

1本目はイギリス映画Suffragette。『未来を花束にして』という口当たりの良い邦題になっていますが、女性参政権を求めて闘った20世紀初頭のロンドンの女性たちを描いた歴史もの。

Suffragettexlarge
[ ヘレナ・ボナム・カーター、アンヌ・マリー・ダフらイギリス俳優たちがそろって好演]

イギリスの女性参政権運動の中心的リーダーは、自分たちに参政権が認められないことに疑問と不満を抱いた上中流階級の女性たちでした。ですが、そんな政治意識を持つ余裕などなかった労働者の視点から描かれているのが、この映画の面白さです。子供の時から洗濯工場の劣悪な環境で働き続けている女性が、家庭の幸福を犠牲にして、過激な運動の闘士へと変貌していきます。

迷いつつ突き動かされていく主人公と、その愚直な夫を、キャリー・マリガンとベン・ウィショーが好演。でも、運動のカリスマ的リーダー、エメリン・パンクハースト役でメリル・ストリープをちょっとだけ登場させたのは、いかにも「客演大スター」みたいで興ざめ。がんこなおばちゃん役ならぴったりのイギリス女優がいくらでもいるのに・・・。

2本目はドイツ映画Toni Erdmann『ありがとう、トニ・エルドマン』。私、いちおう、文学作品や演劇を解説することが職業の一部なんですが、この映画の面白さを言葉で語るのはあきらめます。あまりのおかしさに、涙でマスカラが落ちるほど笑ったのですが、そのおかしさを説明できない。完敗(?)です。

Tonierdmann2
[手前の毛むくじゃらの後ろ姿がエルドマン]

ドイツ映画らしくテーマは内面的で「人間らしく生きることとはなにか」といったことなのですが、実質主義のものづくりが得意なドイツらしく、「重量感たっぷりの土臭い笑い」がこれでもかというほど満載です・・・

と、こう書いてもなんのことか、さっぱり伝わらないでしょ・・・。タイトルのErdmannとは、Erde(土)とMann(人)を組みあわせた名前。途中で登場する得体の知れない「土人」が、わけわかんないけどおかしいというこの映画のシンボルです。

3本目はフランスを舞台にしたアメリカ映画、Paris Can Wait『ボンジュール、アン』。「人生の岐路に立つ大人の女性」のための映画という謳い文句ですが、フランスの美しい景色、おいしそうな料理、ほのかなロマンスの気配という、中年女性の願望と妄想をほどよくくすぐる娯楽映画です。

Paris_can_wait_courtesy_of_sony_pic
[『リトル・ロマンス』の美少女も今は52歳。でもやっぱりきれい]

ぽにょ:「ダイアン・レイン、やっぱりきれいだったね」
まつこ:「でもシワ、隠してないね。シミはなかったけど。あとからでもシミは消せるからね」
ぽにょ:「デジタルだからね。あのバッグ、どこの?グッチ?」
まつこ:「エンド・クレジットにトッズってあったよ」
ぽにょ:「柔らかそうな皮のバッグだったね。使えそう」
まつこ:「でも皮のトートって、見た目より重いよ。あのパンツ、おもしろいデザインだったね」
ぽにょ:「ちょっとずんぐり見えたけど」
まつこ:「だから厚底のサンダル履いてたよ」
ぽにょ:「Americans have to have a reason for everythingって言っていたけど、そのとおりだよね」
まつこ:「そうそう。ま、全体にアメリカ人のフランス文化コンプレックスを描いだ映画だね」
ぽにょ:「ダイアン・レイン、シワだらけだったね」
まつこ:「きれいだけどシワあったね」(振り出しに戻る)

映画を見終わった後、おいしいものを食べながら、このようにとことん気楽なおしゃべりをするのにぴったりな映画でした。

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コメント

エレノア・コッポラの映画、私もちょうど昨日観ました。フランスの田園風景と美食を楽しむのにもってこいですね。うんうん、あのバッグは使いやすそうだった。それとあのフレアスカート。あの年齢でTシャツが似合うのはさすがだわね。・・・と、私もその会話に混ぜてほしいです。

Pukiさん、コメントありがとうございます。

くだんの会話が交わされたのは、アマン東京の33階のダイニング。皇居を見下ろしながら、昼間からプロセッコ飲んで、イタリアン食べて、おばちゃんトークで盛り上がりました。学期末のプチ贅沢です。来学期はベージュか虎ノ門ヒルズのアンダーソンの予定。よろしければぜひご一緒に!

あと、A woman like you deserves choices. も心をくすぐりました・・・。

ぽにょさん、コメントありがとうございます。

選択肢が多ければ幸せになれるってわけでもないんだな、これが・・・。

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