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2017年2月21日 (火)

正解のない問題

まつこです。

92歳の義母(うめママ)は血糖値が高く、そのために急激に視力が落ちてしまいました。昨日、大学病院で診断を受けました。うめぞうの仕事の都合がつかなかったため、久々に「長男の嫁」が登場。私が義母(うめママ)を連れて大学病院に行ってきました。

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[義母が老人ホームに飾っているお祈りのお人形]

関東地方の某国立大学法人医学部付属病院ですが、たいへんな混雑ぶり。受付、いくつかの検査、何人かの医師による診察、いずれも長い待ち時間。午前9時に行って終わったのは午後3時。病院内での移動距離も長く、92歳の老人にはかなり過酷な一日でした。

うーん、私もいろいろ考えさせられた一日でした。

義母は糖尿病以外は特に病気はないのですが、92歳という年齢なりに足腰が弱っており、手押車を押しながらなんとか病院内の移動ができる程度。「もう今更、手術なんか受けたくないわ」と言うのは本音でしょう。医師からも「このご高齢での手術は、不可能ではないが、かなり難しい。視力がどれだけ回復するかもわからない」と言われました。

驚いたのは手術するにしても予約がいっぱいで、2〜3ヶ月待ちとのこと。数年前から手術待ちの日数はどこの病院も延びているようです。理由は医師不足、看護師不足、ベッド不足・・・。友人の医師からは、予算削減で経営合理化を求められ、「どこの病院からつぶれるか我慢比べをさせられている気分だ」と聞いたばかりでした。日本の医療はかなり切羽詰った状態になっていることを実感します。

そんな状況で90歳を超えた老人の手術をしてもらうべきなのか。物忘れが目立つようになっている義母に、2、3週間の入院という環境の変化が与える不安感も懸念されます。しかし一方で、家族にしてみたら「もし失明したらかわいそう」「できるだけの手をうちたい」というのも正直な思いです。

手術するべきか、やめるべきか。こういう問題には正解はないんだよね・・・と複雑な思いを抱えながら、いつになるかわからない手術のための入院手続きをとってきました。

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[この年になったら好物を食べるのがきっと正解]

一日がかりの診察でぐったりとした義母と遅い昼食を取りに、病院内の食堂へ。義母の好物は天ぷらうどん。天ぷらとか小麦粉のうどんとか、いかにも血糖値を上げそうで悪いかなと思いながらも、美味しそうに食べる義母を見て、天ぷらうどんは「正解」だと、これだけは確信しました。

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コメント

お疲れ様でした、、、。でもお義母さまは、きっと心強かったことでしょう。年齢とともに、QOLと医療のバランスのとり方が難しくなりますね。本人以外、誰がどのように決定を下すのか、考えさせられますね。好物を食べられるのは、本当に幸せ!

mochaさん、コメントありがとうございます。

超高齢化社会では、親世代のQOLと医療のバランスについて悩みながら、一方で自分たちの健康問題も考えなくてはいけない年代にさしかかるし、本当に難しいですね。病院は社会全体の問題が濃縮した形で見えるところだと改めて思いました。私たちもおばあちゃんになっても好きなもの食べ続けられるようになりたいものですね。

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