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2016年11月11日 (金)

続き

引き続きうめぞうです。

前回の記事に書けなかったことを一つ補足しておきたい。
それは、総力を挙げてあれほど熱心かつ頻繁に事前調査をしていた主要メディアが、保守系を含めて、なぜ前回のブレクシットも、今回のトランプ勝利も正確に予測できなかったのかということだ。
世論をリードしていると思い込んでいた識者やジャーナリストや主要メディアは、おそらくこんなふうに、たかをくくっていたのだろう。 「ちょっと冷静に考えれば、ブレクシットなどあり得ない、トランプ大統領などあり得ないことはすぐにわかるはずだ。そんなことを求める連中はよほど頭がおかしい」と。
そんな幻想を仲間内で共有しながら、彼らは現実を甘く見ていた。エリート層に対する不信感と怒りが、いかに根強く民衆のうちに鬱積しているかを、彼らは感じ取れなかった。声なき声を聞き取る謙虚さが、エスタブリッシュメントには欠けていた。ブレクシットもトランプ大統領も、かなりきわどい、危険な賭けであることは、賛成票を投じた人も知らないわけではなかったろう。ただ、そんなこと起きるはずがないとたかをくくっている支配層に、彼らは一矢を報いようとしたのではないか。事前予測が当たらなかった新聞各紙は、報道機関としての読み違いに対して、きちんと敗北宣言を出し、その敗因を謙虚に分析し、公表すべきだろう。さもなければ、鬱積した破壊衝動はふたたび予想外な形で噴出してくることになる。
  その間にとりざたされている人事、かつてのニューヨーク市長ルドルフ・ジュリアーニの司法長官やクリス・クリスティの国土安全保障省長官、サラ・ペイリンの内務長官、ジョン・ボルトンの国務長官就任などの噂を耳にすると、これは筋金入りのネオコン政府になることはほぼ間違いない。安倍政権が無理難題をふっかけられて、防衛費増強、思いやり予算倍増を飲まされる公算は相当に高さそうだ。
  してみると、もともとこれは、オバマ政権下で野に下ったネオコンのシナリオによるトランプの利用だったのかもしれない。そうであればFBIの不透明な動きも合点が行く。まあ、現実政治の世界にはうというめぞうの想像力をはるかに超えた世界だが、いずれにせよ憂鬱なことだ。

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