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2016年9月 2日 (金)

まつこです。

今日から秋なのに、暖かくて良い天気!とテレビのお天気お姉さんがはしゃいだ声を上げていました。今年の8月半ばからケンブリッジはずっと良いお天気が続いています。でも収穫が終わった麦畑や、色づき始めた木の実、赤くたわわに実るりんごなど、風景はすっかり秋。

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[すっかり秋]

政治家たちも夏休みを終え、「さあどうする Brexit?」とあれこれ議論が再開したようです。国民投票からすでに2ヶ月を過ぎていますが、住宅街を歩いていると、ときどきこんなEU国旗が玄関ドアに垂れ下がっているお家を見かけます。

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[こちらのお宅は残留派だったのね・・・]

EU離脱が決まってもまだ大きな変化は感じられないようですが、ご近所や家庭の中ではそれぞれの主張をまだ熱く語る人も多いようです。

トムとジュディは「離脱」に投票したのですが、そのせいで息子のロビンと大げんかになったと言って笑っていました。ロビンはシティで働くエリート金融マン。当然ながら「残留」。結果が出たとき、「あんたたち年寄りのせいでとんでもないことになった!」と親にさんざん八つ当たりしたのだそうです。

ケンブリッジの住民は7割以上の人が「残留」に投票したのだそうで、別の友人夫婦は「ご近所には離脱に投票した人なんて誰もいないわ。まだショックから完全には立ち上がれないわ・・・」と、たいそう嘆いていました。

このようにイギリス社会に亀裂を走らせてしまった国民投票ですが、オリンピックで若干、その溝を埋めたようです。Team GBがメダル獲得数がアメリカに次いで2位だったことで、先週までメディアは大はしゃぎしていました。

メイ首相は「EUに残るという抜け道はない」と昨日も断言しましたが、できるだけ良い条件を模索しようとするイギリスに、独仏がどれだけ妥協を許してしまうのか、これから長い交渉が続くことでしょう。怒ったり、喜んだり、という人々の反応は分かりやすいけれど、微妙な取引や交渉は複雑で見えにくいものです。メディアが伝える最大公約数的な単純な図式に一気一憂する大衆と、既得権の保持・拡大のために様々なチャンネルで駆け引きをする政治・金融エリートたち。本当の亀裂は残留派と離脱派の間ではなく、このエリートと大衆の間にあるのは確かです。

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コメント

イギリスのオリンピックのメダル獲得数が急増したこと、ユーロ離脱と同じで、「イギリスは大丈夫か?!」と心配しています(涙)。「炎のランナー」をこよなく愛する私としては、国威発揚などどこ吹く風で、ただひたすら自分のため、自分の信念のためという、アマチュアリズムに徹したスポーツマン精神を貫いてほしいと願っています。

Pukiさん、コメントありがとうございます。

"Team GB!"と絶叫する番組の連続に、オリンピック期間中はうんざりさせられました。今朝のTVニュース・ショーでも、BBCの放送姿勢を「他のニュースを軽んじすぎ」「自国選手ばかり取り上げすぎ」と批判している人がいました。アマチュアリズムどころか、ゴールド・メダリストに「この成果を次はどのようなビジネスにつなげたいと考えていますか?」とインタビュアーが聞くくらいで、オリンピックはスポーツ・ビジネスの祭典という感じですね。

イギリスらしさなんて、今は博物館に飾られているヘリテッジみたいなものかもしれませんねえ。まあ、日本だって同様なんでしょうけれど。昔を懐かしく思えるのは、旧世代の「特権」と思いましょう。

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