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2016年7月17日 (日)

イートン・メス改名キャンペーン

まつこです。

フランス、トルコ、アメリカ、南スーダン、シリア、中国、日本・・・世界地図のどこを見ても気分が暗くなりそうな毎日。しかし政情が混迷をきわめていてもそれをジョークにして笑うセンスが残っているのがイギリスです。

先日、世界的なインターネット署名サイトChange.orgで、イギリス発のこんなキャンペーンが始まりました。「イートン・メスをブレクシットと改名しよう!」(Officially rename Eaton Mess as 'Brexit')

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[イギリスの伝統的なデザート、イートン・メス(写真はネットから拝借)]

「数名のイートン校出身者がイギリスにおける外国人排斥の気分をクリームのように泡立たせ、メレンゲのようにもろい国際協調をボロボロに崩そうとしています。私たちはデザートのイートン・メスを「ブレクシット」と改名し、この数週間の後味の悪さを解消すべきだと訴えます!」

この趣旨のキャンペーンに現在、1500名を超える署名が集まっています。

「イートン・メス」はイギリスの伝統的なデザートです。イギリス人はデザートのことをプディングと言いますが、名門パブリック・スクールのイートン校とハーロウ校のクリケットの試合のティータイムでは、伝統的にこのプディングが出されるそうです。

器に入れたイチゴに泡立てた生クリームをドバッとのせて、さらに上からメレンゲ(泡立てた卵白に砂糖入れて焼いたもの)を適当に砕いてのせただけの、きわめて無造作なイギリスらしいデザートです。

「メス(mess)」は混乱を意味する言葉です。EU残留を訴えた首相キャメロンも、EU離脱を訴えたボリス・ジョンソンも、イートン校出身。ごく一部のエリートの思惑や私利私欲のために、政治や経済が混乱状態に陥ってしまった。国民全体が、イチゴとクリームとメレンゲが混ぜ合わせられたようなグチャグチャな状態になってしまったのは、イートン校出身の連中のせいだ。どうしてくれるんだ。これからはイートン・メスをブレクシットと呼んでやる、というわけです。

イギリス人はこういう言葉遊びを使ったジョークが得意です。困った時には辛口のジョークをとばし、笑いによって冷静さを取り戻すのがイギリス流。もしかしたら「外務大臣ボリス・ジョンソン」というのも、堅物に見えるテリーザ・メイ新首相が放ったイギリス流の骨太なジョークなのかもしれません。

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