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2016年6月 2日 (木)

夫婦別姓問題

まつこです。

10年ぶりにパスポートを更新しました。新しいパスポートで変わったのは姓です。これまで旧姓のパスポートを使っていましたが、今回は旧姓併記にしました。

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[10年間使った旧姓のパスポートと旧姓併記の新しいパスポート。10年前の写真と、10年間の旅の思い出・・・古いパスポートに穴が開けられるときはちょっとだけ寂しい気分になります]

仕事ではずっと旧姓を通称として使っています。私は数年前まで入籍していませんでした。いろいろ議論のある夫婦別姓ですが、やがては法的に認められるだろうと思ってそれまで入籍を待っていたわけです。その間、住民票ではうめぞうの欄に「夫(見届)」と記載されていました。

同性カップルや事実婚の人たちも増え、入籍していない人たちへの理解や対応も、一昔前に比べると緩やかになっているように思えます。保険金の受け取りや各種の家族会員などは入籍していなくても同じ扱いのところが増えています。

「戸籍」が問題になるのは「生命」と「財産」が関わる事柄です。自動的には相続権がなく、遺言で相続した場合にも配偶者のための税控除が受けられないといった不利益があります。私たちもそれぞれ50代、60代の半ばを迎え、そうしたことも考慮して、私の1年間の海外出張の前に入籍手続きをしました。

以来、戸籍名と通称名を使い分けて生活しているわけですが、これが意外と不便です。「生命」に関わる「健康保険証」は戸籍名。そのため病院の診察券はすべて戸籍名。病院の待合室で「◯◯さん」と呼ばれても気づかなかったことがたびたび。

そもそも、うめぞうの姓は全国でも最も多い苗字です。私の名はこれまた最もありふれた名前のひとつです。この組み合わせだと実に平凡極まりない姓名になります。「さとうけいこさん」や「ジョン・スミス」と同じくらいよくある名前です。私の旧姓は全国で多い方から1700番目くらい、「中条さん」とか「梶本さん」と同じ程度です。そのため自分の旧姓が呼ばれればすぐに気づくのですが、ところが今の戸籍名ときたらあまりに凡庸で、呼ばれても本人が気づかないわけです。

まあ、このあたりは本人の自覚不足もあるわけですが、常に印鑑を二本持ち歩かなければならないとか、原稿料は通称でもらっても、税金は戸籍名で支払わなければならないなど、あれこれ不自由はあります。

パスポートの場合、旧姓併記はカッコつきの表記です。たとえばSATO(NAKAJO)というような書き方です。ただしパスポートに組み込まれているICチップには旧姓の情報は書き込まれていません。航空券を買うときの名前はどうするかなど、若干、煩雑な問題があるようです。

夫婦別姓は今まではもっぱら働く女性の問題とされてきましたが、長寿高齢化している現代社会では50代、60代、はたまた70代で結婚する人たちも相当数いるはずです。中高年で出会った男女が人生の後半をともにしようとしたときに、いまさら苗字が変わるのはためらわれるという人も多いのではないでしょうか。夫婦別姓問題、意外とこれからは高齢化社会の問題としても議論されるのではないかと、期待しているところです。

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コメント

国際結婚の場合は、基本別姓になるので、結婚自体では迷わなかったのですが、子供がいれば、もっと深刻だったかもしれません。そして、たしかに、これから高齢化するに際して、再浮上しそうな問題でもあります。別姓への抵抗自体は減ってきたと思うものの、二つの姓を使うこと自体、いろいろな不便を強いられますものね。待合室のエピソードには笑ってしまいました。ホント、それ誰ですか?って感じで、違和感ありすぎ。人格まで使い分けてしまいそうです。

Pukiさん、コメントありがとうございます。

別姓にできる点、国際結婚がうらやましいです。病院では、「◯◯さん、◯◯△△子さん」と繰り返し呼ばれているのを聞いて、「受付だけしていなくなったのかしら、迷惑な患者ね・・・」と顔をしかめてから、「しまった、私だ!」と気づくわけです。慌てるやら、自分でもおかしいやら。うめぞうの場合は、宅急便のおじさんなどに私の苗字で呼ばれても「は〜い」と素直に返事をしています。気分は婿養子なのかもしれません。

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