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2016年6月

2016年6月26日 (日)

分裂王国

まつこです。

国民投票でEU離脱が決まったイギリス。地域、世代、貧富などによって、意見がはっきりと分かれ、連合王国(United Kingdom)が分裂王国(Divided Kingdom)になってしまいそう。離脱か残留か、どちらの結果が出ても、ほぼ半数の人は反対の意見なのですから、新しい国のあり方を探って、国民の気分が一つにまとまるのには、しばらく時間がかかることになりそうです。

「人間は見た目じゃないよ」とはいうものの、顔の与える印象は大きいもの。今回の残留派と離脱派の「顔」はこの人たちでした。見た目もはっきり二分してるのよね、これが。

まずは敗れた残留派は・・・

In
[デイヴィッド・キャメロン、ジョージ・オズボーン、トニー・ブレア]

苦労知らずのお金持ちのおぼっちゃまたち。この三人が、「EUを離脱したら経済危機になる!」と脅したところで、「自由主義経済で豊かになるのはあんたたち富裕層だけでしょ」と、ギリギリの生活をする庶民が反発するのもいたしかたなし。

一方離脱派は・・・

Out
[ボリス・ジョンソン、マイケル・ゴーブ、ナイジェル・ファラージ]

やんちゃなまま中年になったわがまま坊主たち。この三人が「ヨーロッパの支配をはねのけろ!」といきんでも、「大英帝国気分をひきずったマッチョなおじさんは時代錯誤」と、若い人たちが白けるのも当然でしょう。

この二つから一つを選択しなくちゃいけなない、という状況がそもそも問題だったんじゃないでしょうか。長い目で見れば欧米中心の政治経済が、もっと多極的なグローバルな時代へと吸収されていくプロセスの中で、一人勝ちできる国があるわけもなし。EUに残留しようが離脱しようが、難しい現実はあまり変わらないのでは・・・。

しばらく動揺がおさまりそうもないイギリスの様子を遠くに眺めながら、さて、日本の参院選はどうしたものかと振り返って見れば、似たような空疎な笑顔が並ぶ候補者ポスター。党の名前さえよくわからないのが(たくさん)あって、こちらはこちらで選択が難しい投票をしなければなりません。やれやれ。

2016年6月12日 (日)

紫陽花

まつこです。

大昔、中学生のころ、カーペンターズのRainy Days and Mondaysを聞いてセンチメンタルな気分に浸っていたけれど、よく見れば、まるで中年女の嘆息のような歌詞です。

Talking to myself and feeling old
Sometimes I'd like to quit
Nothing ever seems to fit
Hanging around, nothing to do but frown
Rainy days and Mondays always get me down

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[通勤途中で見かけた紫陽花。翌日にはもう違う色になっていました]

こんな歌詞を聞いてアンニュイな気分に酔えるのは若さの特権。実際は雨だろうが月曜日だろうが働きに行かなきゃなんないのよ〜。重いカバンを肩にかけ、傘をさし、足元は濡れ、髪型は湿気で決まらず、蒸し暑さで化粧は崩れる。雨の日と月曜日は、気分はもうやけっぱちです。

明日は雨の月曜日になるらしいです。せめて雨につよく、履きやすく、おしゃれな靴があれば出勤意欲もあがるのだけれど・・・と、思いながら、通販サイトをサーフィンしてしまう日曜の夜。

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[こちらも通勤途中で見たハスの花。湿った空気の中でふわりと大きな花びらを開いていました]

さあ、また1週間がんばりましょ!

2016年6月 2日 (木)

夫婦別姓問題

まつこです。

10年ぶりにパスポートを更新しました。新しいパスポートで変わったのは姓です。これまで旧姓のパスポートを使っていましたが、今回は旧姓併記にしました。

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[10年間使った旧姓のパスポートと旧姓併記の新しいパスポート。10年前の写真と、10年間の旅の思い出・・・古いパスポートに穴が開けられるときはちょっとだけ寂しい気分になります]

仕事ではずっと旧姓を通称として使っています。私は数年前まで入籍していませんでした。いろいろ議論のある夫婦別姓ですが、やがては法的に認められるだろうと思ってそれまで入籍を待っていたわけです。その間、住民票ではうめぞうの欄に「夫(見届)」と記載されていました。

同性カップルや事実婚の人たちも増え、入籍していない人たちへの理解や対応も、一昔前に比べると緩やかになっているように思えます。保険金の受け取りや各種の家族会員などは入籍していなくても同じ扱いのところが増えています。

「戸籍」が問題になるのは「生命」と「財産」が関わる事柄です。自動的には相続権がなく、遺言で相続した場合にも配偶者のための税控除が受けられないといった不利益があります。私たちもそれぞれ50代、60代の半ばを迎え、そうしたことも考慮して、私の1年間の海外出張の前に入籍手続きをしました。

以来、戸籍名と通称名を使い分けて生活しているわけですが、これが意外と不便です。「生命」に関わる「健康保険証」は戸籍名。そのため病院の診察券はすべて戸籍名。病院の待合室で「◯◯さん」と呼ばれても気づかなかったことがたびたび。

そもそも、うめぞうの姓は全国でも最も多い苗字です。私の名はこれまた最もありふれた名前のひとつです。この組み合わせだと実に平凡極まりない姓名になります。「さとうけいこさん」や「ジョン・スミス」と同じくらいよくある名前です。私の旧姓は全国で多い方から1700番目くらい、「中条さん」とか「梶本さん」と同じ程度です。そのため自分の旧姓が呼ばれればすぐに気づくのですが、ところが今の戸籍名ときたらあまりに凡庸で、呼ばれても本人が気づかないわけです。

まあ、このあたりは本人の自覚不足もあるわけですが、常に印鑑を二本持ち歩かなければならないとか、原稿料は通称でもらっても、税金は戸籍名で支払わなければならないなど、あれこれ不自由はあります。

パスポートの場合、旧姓併記はカッコつきの表記です。たとえばSATO(NAKAJO)というような書き方です。ただしパスポートに組み込まれているICチップには旧姓の情報は書き込まれていません。航空券を買うときの名前はどうするかなど、若干、煩雑な問題があるようです。

夫婦別姓は今まではもっぱら働く女性の問題とされてきましたが、長寿高齢化している現代社会では50代、60代、はたまた70代で結婚する人たちも相当数いるはずです。中高年で出会った男女が人生の後半をともにしようとしたときに、いまさら苗字が変わるのはためらわれるという人も多いのではないでしょうか。夫婦別姓問題、意外とこれからは高齢化社会の問題としても議論されるのではないかと、期待しているところです。

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