« 侵入禁止 | トップページ | ちゅうけんはちこま »

2016年4月 9日 (土)

父と息子

まつこです。

機密文書パナマ・ペーパーが流出し、世界中のあちこちで大騒ぎになっています。イギリスでも首相デイヴィッド・キャメロンの辞任を求める声があがっています。父親イアン・キャメロンの投資ファンドで利益をあげながら租税回避をしていたといたそうです。

EU離脱か残留かをめぐる国民投票も6月に迫っており、残留を訴えるキャメロンの影響力が大きく損なわれたことは確実・・・

2560
[キャメロン親子。スキャンダルが出てもあまり驚きはない。写真はGuardianより]

とはいうものの、驚きはさほどありません。王室にもつながり、19世紀から代々金融関係の有力者がたくさんいる家系。こんな特権的な一家に金銭スキャンダルがあっても、「やっぱりね」と思った人が圧倒的に多いでしょう。

一方、びっくり仰天したのはカンタベリー大主教ジャスティン・ウェルビーのニュース。アル中で1977年に亡くなったガヴィン・ウェルビーが父親だと信じていたのに、DNAテストの結果、別の父親が判明したとのこと。

生物学上の父親はチャーチルの私設秘書だったアンソニー・モンタギュー・ブラウンという人。ジャスティン・ウェルビーのお母さんが、結婚前に短期間付き合っていたのだそうです。お母さんも息子の父親はガヴィン・ウェルビーだと今日まで信じていたとかで、息子にとっても母親にとっても晴天の霹靂だったそうです。

5760
[こちらは関係者一同も驚きのニュース。カンタベリー大主教ジャスティン・ウェルビーと生物学上の父親アンソニー・ブラウン。確かに似ている。写真はGuardianより]

お母さんはウェルビーとの短い結婚生活のあと離婚し、銀行家でもある貴族と再婚しています。ジャスティン・ウェルビーもイートンからケンブリッジのトリニティ・カレッジという超エリートコースの教育を受けたあと、石油会社の重役になっています。30代で人生のコースを大転換して聖職者になりましたが、生まれも育ちも特権階級。ひょっとしたらこちらが今頃、イギリスの首相になっていても不思議はありません。

イギリスのエスタブリッシュメントの歴史を掘り起こせば、金銭スキャンダルも恋愛スキャンダルも無数に出てきます。今回のキャメロン父子やウェルビー父子をめぐる派手な報道も、やがてはイギリス史の小さなエピソードになることでしょう。テレビドラマを観る気分で、これからしばらくイギリスの報道に注目したいと思います。

« 侵入禁止 | トップページ | ちゅうけんはちこま »

コメント

ローワン・アトキンソンにも心なしか似てる・・・(笑)

ぽにょさん、コメントありがとうございます。

確かに、同じ系列の顔ですね、Mr ビーンとカンタベリー大主教・・・。

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 父と息子:

« 侵入禁止 | トップページ | ちゅうけんはちこま »