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2016年3月31日 (木)

ワインカラーの髪

まつこです。

本郷追分の角で「浜矩子講演会」と書かれた看板を持っている人が立っていました。場所はすぐ近所の西片町教会。演題は「グローバル化時代の救世主、それが日本国憲法」だそうです。教会でエコノミストが講演?経済学者が憲法を語る?興味をひかれて出かけて見ました。

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[西片町教会は日本基督教団の教会です。小さな教会ですが、パイプオルガンもあり、古い木造の落ち着いた雰囲気です]

この教会にはクリスマス・イブの礼拝に何度か来たことがありますが、牧師さんが社会派でお説教の中でも社会正義を語っておられました。定期的に護憲のための勉強会なども開催されているようです。今回の浜さんの講演会も、この教会、九条の会、反原発運動の会、労組系の組織などが一緒になって主催したもののようでした。

浜さんの講演の内容は安倍政権批判で、「アベノミクス=富国」「安保法案改正=強兵」「一億総活躍=国家総動員」「少子化対策=産めよ増やせよ」「戦後レジームからの脱却=大日本帝国復活」と、すべてが時代錯誤な強国志向で貫かれているという批判です。

浜さんはいつもBig Issueのコラムを読んで言葉のセンスの鋭い人だと思っていたのですが、話し方もとてもうまかったです。話の組み立てがはっきりわかるように整理して明瞭に語っていました。笑いを誘うタイミングも実にうまい。まず冒頭、「こちらプロテスタント教会ですが、実は私、カトリックなんですけど・・・」、最初から笑わせて和やかな雰囲気で始まります。

資本が野生化し手に負えなくなっている世界で、希望の持てる未来を切り開くためには、弱き者の声に傾ける「耳」、悲しむ人に共感し涙する「目」、苦しむ人に差し伸べる「手」が必要だという浜さんのメッセージは、教会で聞くのにふさわしいものでした。

ワインカラーに輝く髪と、鋭いユーモアのセンスで、これからも堂々たる存在感を発揮しながら社会に物申すエコノミストとして活躍してほしい女性です。

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コメント

分野を問わず、優れた研究者は優れた言葉の使い手ですね。私も最近それを実感する機会に恵まれました。決して暴力的にも扇情的にもならず、万人の聴衆の目を見開かせる。そういう理知的な言葉と視野にこそ、人文学の精髄があると思います。

Pukiさん、格調高いコメントありがとうございます。

浜さんはエコノミストとしての分析力を疑問視されることもあるようですが、その政治批判の鋭さに胸がすく思いをすることしばしばです。今回の講演も原稿もないまま、予定の時間ぴったりに話をまとめていました。感服しました。

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