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2015年9月

2015年9月23日 (水)

サンクチュアリ

まつこです。

似ているように見えながら、微妙に少しずつ変化しているデニム。色の落とし方、ライン、布の質感など、細部へのこだわりは、わかる人にはわかる。(はいている本人以外気がつかないことも多いけど。)

というわけで、この秋冬用のデニムを購入することに。

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[今回、お買い上げの2本。今まではいていたセブン(Seven for All Mankind)の黒のスリムがあまりに浅履きで細身なため似合わなくなって、AGの黒に買い替え。Care labelのは股上深め(high rise)を選びました]

おばさんマダムたちに愛用者の多いブランドAGが私の定番・・・というか、他のブランドを試してみるのがだんだん億劫になり、いつもの売り場でいつものブランドという安心感を求めて、今回も日本橋高島屋のインディゴバーへ。

ところがお馴染みのインディゴバーは、いつのまにやらデニムスタイルラボというのに変わっていました。かっこいい、ちょっとハードな、ワークショップっぽい雰囲気のインテリアに、50代のおばさんマダムはドギマギ。

欲しかったAGのキレイめ(ワン・ウォッシュ)デニムは、私のサイズは売り切れ。やむなく店員さんに「あの・・・比較的年長の人に合っているブランドでおすすめってありますか?」と聞いたところ、イタリアのブランドCare labelを勧められました。試着してみると、柔らかめではきやすいのに、ラインがすっきりキレイ。「ハイ、これ、いただくわ!」

可愛い若い店員さんが、「いいでしょう、これ。Care label、今、すごく売れているんです。1日に何本も売れて、こんなに売れるのAG以来です」と言うので、つい余計な一言を言ってしまいました。

「そりゃ、日本橋高島屋さんだからでしょう。お客さんの年齢層高いからAGとかCare labelが売れるんですよ。私もその一人だけど・・・」

若い店員さんは思わず吹き出して、笑いが止まらなくなってしまいました。

見渡せば、このデニム売り場にいるお客さんは、私以外に40代と60代後半とおぼしき母娘の一組だけ。新宿や二子玉川の高島屋とは違い、この日本橋高島屋はいつもこんな感じです。昭和8年竣工という建物は重要文化財に指定されたそうですが、いつも比較的空いていて静か。古めかしい建物で、中高年世代が安心してのんびりお買い物できる雰囲気がこの日本橋店の魅力。

ちょっとだけお高めでも、着心地とカットの良さで、中高年体型を包んでくれるデニムが買える日本橋高島屋のデニムスタイルラボ。デニム愛用者のおばさんマダムたちのサンクチュアリ(保護区)です。


2015年9月22日 (火)

プチ模様替え

まつこです。

今まで使っていたクッション・カバー、気に入っていたのですが、シルク混だったので、糸が劣化して、一気にボロボロになってしまいました。同じのを探しにFisbaの売り場行ったのですが、この生地はすでに廃番とのこと。

というわけで、違うのに変えてみました。

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[同系色でおとなしめにまとめてみました]

ソファの後ろの絵の中の色に合わせて、ブルー・グレー系のグラデーションでまとめてみました。ちょっとおとなしすぎる感じもするけれど、しばらくはこの落ち着いた雰囲気でやってみます。

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[こちら今までのクッションと絵]

都心のマンションの極小住居の我が家。模様替えといってもそれほど変えられる部分もありません。でもクッションや絵だけでも、ちょっと印象を変えらます。

たまにはこうやって生活に変化をとりこむのもいいものです。

2015年9月19日 (土)

シルバーウィーク

まつこです。

秋だなあ・・・

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[彼岸花の名のとおり、いっせいにたくさん咲き始めました]

シルバーウィークという呼び方は、一般には定着しているのでしょうか。敬老の日と一緒になって、なんだか「高齢者がくつろぐ連休」という意味かと誤解してしまいそう。

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[ドングリもたくさん落ちている]

連休中、我が家はなんの予定もありません。うめぞうと朝、いつもどおりに散歩して秋の風景を味わっています。しみじみとしたシルバーウィークです。

2015年9月17日 (木)

サマンサが60歳!

まつこです。

BBCのラジオ番組にキム・キャトラルが登場し、ちょっとした話題になっています。「キム・キャトラル」と聞いてもピンとこない人も、「SATCのサマンサ」と言えば、ああ、あのフェロモン女優ね、と思いあたるのでは?

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[Sex and the Cityの4人。ちょっとお姉さん格で、いちばん奔放なのがサマンサ]

ニューヨークで自由と恋愛を謳歌する4人の独身女性を描いた人気ドラマ『セックス・アンド・ザ・シティ』。その中でもひときわ奔放なサマンサを演じたキム・キャトラルは、意外にもイギリス人で、シェイクスピアやノエル・カワードなどの舞台にもときおり登場しています。

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[ジャネット・スズマン演出の『アントニーとクレオパトラ』で主演したキム・キャトラル]

今週月曜日のBBC4のWoman's Hourの特別番組に登場したキム・キャトラルは、「子供がいないまま独身で60歳」を迎えるというテーマについて、率直かつ冷静に語って、多くのイギリス人女性の共感を得たようです。

そもそもインタビュアーが「50代でいらっしゃいますが・・」と言いかけたとたん、「50代後半よ!」と潔く言い切ったところからカッコイイ。来年、60歳になるそうです。親の死、離婚、孤独・・・と、ともすれば暗くなりがちな話題も、正直に、かつ前向きに、ポンポンと弾けるような口調で語っていました。

『ガーディアン』から『デイリー・メイル』まで新聞各紙で話題を集めたのが、「子供がいない(childless)と言われるのは不愉快。"less"という言葉が劣っていると言われているように感じる」という発言。妊娠したことも、オムツを替えたこともないけれど、自分は若い人たちの支援に力を注いでいる。その点では自分にも母性に近いものはある、と主張していました。

確かに欧米で、「子供はいない」と言うと、気の毒にと同情されたり、「いつ子供をつくるのか」(When are you going to start a family?)と聞かれたりします。子供がいない人への逆風は、日本より欧米での方が強いような気がします。キム・キャトラルは「結婚生活は楽しんだけれど、子供を持つところまではいかなかった。女優でなくて、政治家だったらもっと批判されただろう」と言っています。

老化や将来の孤独に不安を感じる同世代の女性たちが共感する発言がインタビューの中にたくさんありました。「孤独は感じるけれど、この歳になれば自分の人生を少し離れて眺める気分」、「私の抗鬱剤は仕事よ」、「アンチエイジングの化粧品や美容整形より好きなことに夢中になる方が効くわ」、「恋愛はもう引退よ」、「キングサイズのベッドの真ん中で寝て、自由だを実感してるわ。いびきかいてもおならしてもいいし」・・・などなど。この歯切れの良さは、やっぱりあのSATCサマンサのまま。

キム・キャトラルは12月からロイヤル・コート劇場での新作に主演するそうです。60代になっても、映画や舞台でますます活躍してもらいたいものです。

2015年9月11日 (金)

オペラとお寿司 その2 その3

まつこです。

オペラとお寿司の第2弾、第3弾は、『ドン・ジョヴァンニ』と『メリー・ウィドウ』。

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[ストラネスのワンピース。フレンチスリーブだけれど去年の秋冬物だったので、ほぼ半額でお買い上げ]

『ドン・ジョヴァンニ』は2011年の公演の録画。このアンコール・シリーズでは、少し古い公演も大きな映画館の迫力ある音響で楽しめます。

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[あくなき欲望をカッコよく表現しているドン・ジョヴァンニ]

プレイボーイの代名詞にもなっているドン・ファンを演じるのはポーランド人のマリウシュ・クヴィエチェンというバリトン。品の良い容姿のプレイボーイが、身の破滅を予感しながらも、欲望に突き動かされていく様は、デモーニッシュなかっこよさがありました。

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[主人の女癖の悪さに翻弄される召使のレポレッロを演じるルカ・ピサローニ]

そのドン・ジョヴァンニに付き従う召使のレポレッロが、愛嬌と知性を兼ね備えていてとても魅力的。軽妙な演技と歌のうまさと背の高いルックスと三拍子揃っています。ぜひ一度、生で観てみたいものです。

第3弾は『メリー・ウィドウ』。これは今年の上演録画です。あま〜いメロディがたくさん流れる大好きなオペレッタなので楽しみに出かけたのですが・・・

でも始まったとたん、あれっ?原語のドイツ語ではなく、英語での上演でした。ちょっとがっかり。聞いてもわからないドイツ語やイタリア語のほうがありがたみが感じられるのはなぜかしら?

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[アメリカを代表するソプラノ歌手ルネ・フレミングのハンナ]

タイトル・ロールのハンナを演じるルネ・フレミングは端正な唄い方で清潔感があるのですが、その分、ちょっと硬い印象。莫大な財産を遺された未亡人で、求婚者が次から次へとやってくるという、実にうらましい状況を「楽しんでいる」感じがあまりしないのです。お互い愛し合っていることがわかっていながら、心を探り合うダニロとの駆けひきも、意地の張り合いみたいで、色気に欠けるのです。これ、英語のせいじゃないかしら・・・。

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[セットも忠実に雰囲気を再現。ダンスも上手い。でも頽廃した雰囲気が醸し出されないのはなぜ?]

時はベルエポックのパリ。キャバレーで踊り子たちが汗を撒き散らし、シャンパンの泡がはじける。その雰囲気は演出でも忠実に再現しているのですが、頽廃の香りがしないのは、やっぱり英語のせいじゃないかしら・・・。ウィーンとかパリの爛熟した文化を、アングロ・サクソンの人たちが一生懸命に真似している印象になってしまいました。

終わった瞬間、「やっぱりウィーンで観たいねえ」とうめぞうも言っていました。

オペラの後は築地でお寿司。

『ドン・ジョヴァンニ』の後は、「築地虎杖魚河岸千両」というお店へ。

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[おさしみ盛り合わせ]

カウンターで新鮮な魚介だけでなく、野菜を使った一品料理もいろいろいただけるお店でした。 

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[元祖 海鮮ひつまぶし]

このお店の名物という「海鮮ひつまぶし」もいただきました。うにを混ぜ込んでいただく贅沢なご飯です。

『メリー・ウィドウ』のあとは「神楽寿司」という昔ながらの江戸前寿司のお店へ。

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[おさしみ盛り合わせ。生まれて初めて漬けのマグロの美味しさを理解しました。ねっとりしていて美味!]

こちらは天然赤酢を使ったお寿司のお店です。きりりとしたシャリと、酢で〆たり漬けにしたり煮切りのついたネタが混じり合う味を体験して、これが本当の「江戸前」なのねと納得しました。

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[穴子の白焼きは柚子胡椒でいただきました]

満足、満足!

2015年9月 9日 (水)

若作りうつ?

まつこです。

ネット上で「若作りうつ」という言葉を見かけて、ドキッ!ネットや著書で現代社会への警告を発している熊代亨という精神科医の作った言葉だそうです。

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[今年の夏前に買った服と靴。このあたりに「若作り」の危険が潜んでいるのか?しかしこのピンクのジャケット(イタリアのSeventy)は沈みがちなおばさんの肌色を明るくしてくれます。サンダルも綺麗な色なので気分が上がる]

ひょっとして私も該当するかも・・・と思い、さっそく「若作りうつ」社会 (講談社現代新書) を読んでみました。

若者はいつまでも思春期から抜け出せず、大人はアンチエイジングに余念のない昨今、多くの人が年の取り方がわからなくなっている。そうした「加齢とライフスタイルのギャップ」の負担が引き金になり精神疾患にまで至る人が増えているとのこと。

こうした病理の背景を、団地やマンションなどの都市型生活空間に見て、それを社会学的に説明したり、若者のサブ・カルチャーにネオテニー(幼形成熟)的指向を見るというあたりは、やや図式的に過ぎるかなという印象ですが、世代間のコミュニケーションが薄くなることで成熟や老化のタイミングがわかりにくくなっているという指摘はごもっとも。

白髪が増えてドキッ!シワが増えてイラッ!フェイスラインがたるんでガクッ!不調を訴えたら、医者に「加齢ですね」と言われ、ドーンと落ち込む・・・。そんな私も「若作りうつ(予備軍)」かもと、反省させられる本でした。

自らが老いていくことを受け入れる一つのきっかけは、若い世代を育てること、あるいは年長世代を間近に見ること、とこの本の提唱しています。確かに私の周囲を見回すと、子供も孫もいない同世代がたくさんいます。職場の年長者の多くは「おじさん」あるいは「おじいさん」なので、自分たちとは別の生き物とみなす驕った気分もなかったわけではない・・・。気がつけば私も孫がいても全然おかしくない年齢。

これからは「うまく年を取る」ことが必要!ふむ。だったら、口紅の色を少し落ち着いた色に変えてみようかな。明日、デパートに行って秋の新色を見てみようかな。50代ならやっぱりクレ・ド・ポーかしら・・・などと秋の長雨の中で思い巡らせている今日この頃です。

2015年9月 2日 (水)

あんころもち

まつこです。

どこにも出かけず、夫と医者にしか会わないまま8月が終わってしまいました。「引きこもり」がこのまま癖になってしまわないよう、9月は少しずつ社会復帰しなければと思っています。

で、今日もうめぞうと散歩。

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[会席料理かしら・・・]

東大の中の和カフェ「厨菓子くろぎ」に初めて行ってみました。キャンパスの端の緑深い一角に隈研吾デザインのしゃれたカフェがあります。とても大学の中とは思えない洗練された空間。そしてメニューを見ても、とても大学とは思えない・・・

「うゎっ、高っ!」と、内心で悲鳴をあげた私。とても大学の中とは思えない値段設定です。

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[こちらが「あんころもち」のセット。おはぎが二つ、コーヒー、落雁、香の物]

しかし意外にもうめぞうは平然と、「僕はあんころもち!」とうれしそう。おはぎに目がないうめぞう、「あんころもち」という文字を見たとたん、そのあとの「1700円」という値段はもはや視界に入らなかったようです。

わたしはおそるおそる「700円」の水羊羹をオーダー。

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[金箔がトッピングされています!]

しかし、さすが湯島の割烹の名店「くろぎ」のお菓子だけあって、味もプレゼンテーションも洗練を極めていました。あんころもちは、ふっくら柔らかで、ほどよい塩味が効いています。みずようかんは、これ以上柔らかくはできないほど柔らかく、舌の上でやさしい甘みが溶けていきます。

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[このお抹茶はサービス?]

お抹茶もお願いしましたが、会計には入っていませんでした。これは値段に含まれているサービスみたいです。

「半年に一度くらいは来たいね」と、店を出たうめぞうは言っていました。このお値段でも、うめぞうにそう言わせるくらい、素敵な空間のおいしい和菓子でした。

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