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2015年8月 9日 (日)

心と体

まつこです。

歯科のペインクリニックはあまり広く知られていない診療科ですが、口腔内の難治性の痛みや痺れに対し様々なアプローチで治療が試みられています。そのペインクリニックで私が経験したのが「自律訓練法」。自律神経のバランスを整えるリラクゼーション法です。心身症や神経症の治療などに用いられます。

渡されたのは一枚のわら半紙にワープロ印刷された文書。案内されたのは診察室とは呼ばれているものの、どちらかというと「実験準備室」に見える殺風景な灰色の部屋。そこに一人座って、20年前くらいの旧式のラジカセにCDをかけ、「気持ちが落ち着いている」「右手が重たい」「左手も重たい」といった文言が流れ、その指示通りにやっているとやがて一種の自己暗示によって心身のリラックス状態を得るというものです。自宅でも毎日、少しずつやって記録をつけそれを主治医の先生に見せて報告します。

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[ペインクリニックでもらった「自律訓練法」マニュアル。わら半紙印刷がシブい、シブすぎる・・・]

最初は半信半疑でした。だって、「わら半紙」、「実験準備室」、「ラジカセ」でしょ・・・なんか思いっきり地味だし・・・ほんとに効くの、これ?

しかし続けること1ヶ月、最近では数分で手足が温かく心が落ち着いた状態になります。すると心が気持ち良くなるだけでなく、身体的な痛みや不快感も緩和するのです。

似たものに「マインドフルネス」という認知療法もあります。ストレス軽減のための瞑想法として欧米でだいぶ前から話題になっています。これも本を何冊か読んでやってみましたが、「自律訓練法」で得られるのと似た心身の安定を目指すもののようです。

ただマインドフルネスは仏教の瞑想(ヨガとか座禅など)を基盤にしているので、なんとなくスピリチュアルな要素が感じられて、近代合理主義の信奉者というか、筋金入りのマテリアリストとしては、合掌する手やハスの花のイラストが出てくると、引いてしまうところがあります。

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[独占禁止法抵触とか個人情報の濫用など批判の対象ともなるGoogleですが、これを読んだらちょっと良い会社に思えてきてしまった]

その中で『グーグルのマインドフルネス革命―グーグル社員5万人の「10人に1人」が実践する最先端のプラクティス(付録:マインドフルネス実践ガイドCD)』 は、宗教色を抜いてビジネスに結びつけた実例解説で、トレーニングのためのCDもついていて、なかなか良かったです。

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[昔は『Hanako』、今は『Dr. クロワッサン』。マガジンハウスと一緒に年を積み重ねる私たち]

この数ヶ月あれこれ試した中で、もうひとつオススメは『Dr.クロワッサン リンパストレッチで不調を治す! (マガジンハウスムック)』。肩こりやだるさにはマッサージよりもストレッチの方が効果的であることが実感できます。

自律訓練法やマインドフルネス瞑想で気持ちが落ち着くと体もラクになり、ストレッチで体を緩めると気持ちもすっきり。(逆もまた真なり。痛みや身体的不快感があると精神的にも追いつめられます。精神的に不安定だと、体の不調からなかなか抜け出せません。)

こうして試行錯誤をしながらも、体と心は不可分という当たり前のことを、あらためて実感している毎日です。

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