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2015年8月

2015年8月26日 (水)

香りあれこれ

まつこです。

ふ〜〜〜、お天気の悪い日が続いて、気分も体調もやや下降気味・・・。

そんな時はアロマで気分転換。

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[ニールズヤード・レメディーズのルーム・スプレイ]

ニールズヤードはオーガニックにこだわっていて安心感があります。青いボトルもすっきりしていて、いかにもエコ・フレンドリー。私は昨年から基礎化粧品もニールズヤードをラインで使っています。なかなか良い感じです。

しかし、香りやパッケージ・デザインにラグジュアリアスな雰囲気が欠けているのは確か(ナチュラル+ポリティカリー・コレクト=ブリティッシュ)。

ま、もうちょっと甘さもほしい気がするので、トイレにはこちらでそろえています。

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[サボンのハンドソープとハンドクリーム。パチュリ・ラヴェンダー・ヴァニラの甘い香り]

サボンはイスラエルのメーカー。イスラエルはミネラル成分たっぷりの死海の塩や高い技術力を有する美容大国なのだそうです。(ちなみにイランも意外なことに美容整形大国。母親が小学生の娘に美容整形を勧めるほどの整形普及率だそうです。ヴェールの背後には整形美人がたくさんいるらしいです。)

次は日本の香りです。

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[古代蓮の花のイメージを再現させた香り。名付けてRENKA。産学協同の成果か?]

東京大学が開発した蓮の花の香りのあぶらとり紙です。1951年にたった3粒だけ発見された古代蓮を発芽させた、その蓮の香りを再現しています。同じシリーズでオードパルファムとハンドクリームもあります。ほのかな甘さの良い匂いです。キャンパス内のショップでも、通販サイトでも買えます。

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[昨日の朝、農学部で咲いていた蓮の花]

しばらくお天気の良くない日が続くようですが、いろんな良い香りに包まれて元気出していきたいものです。

2015年8月24日 (月)

シャロン・ストーンとシャーロット・ランプリング

まつこです。

Harper Bazaarの9月号でフルヌードを披露し話題になったシャロン・ストーンは57歳。

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[靴はジミー・チュー、アクセサリーはティファニーだそうです。この他の2枚の写真ではブルガリ、カルティエのアクセサリーも着用]

これらの写真とともに「シャロン・ストーンがすべてを露わに」(Sharon Stone Reveals All)というインタビュー記事が掲載されています。数年前の脳出血やその後遺症、優等生タイプ(シャロン・ストーンはIQ145)でセクシーさに欠けると言われた若い頃、離婚の痛手など、華やかな外見からはうかがえない苦悩も率直に話しています。「最近、誰からもデートに誘われない」という愚痴まで語られています。

しかし記事が出てから話題になったのはもっぱらヌード写真。「57歳でこの美しさは驚異的」という礼賛か、「どうせ修正写真、素顔は整形でボロボロよ」というこき下ろしか、いずれかの反応に分かれたようです。

その頃、イギリスでは・・・

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[トム・コートニーと結婚45年の夫婦を演じるシャーロット・ランプリング。ノーフォークを舞台にし、いかにもイギリスらしい曇った天気、イギリス人らしい感情の抑制が見られる映画だそうです]

映画45 Yearsが封切られ、主演のシャーロット・ランプリングがBBCのラジオWoman's Hourでインタビューを受けていました。

『愛の嵐』(1973)で過激なエロティシズムを表現したランプリングも69歳。「嘘を売るのはイヤ」だから、いっさい美容整形もボトックスもしていないそうです。写真や映像も修正をしないようにと要求しているそうですが、ときどき製作過程で無断で修正されてしまうこともあると嘆いていました。

「写真を修正すると個性も失われる」と主張するランプリング。「パリは生活のアートがある。ロンドンは仕事の質が高い」、「自分の出演したテレビドラマを見たのはフランス語の吹き替え版を作るときだけ」と、シャープな言葉使いでズバズバとインタビューに答えていました。

ダイエットをせず豊満な体を誇示しているケイト・ウィンスレット。「修正をしない」という条件付でトップレスの写真を披露し女性の身体の尊厳を訴えたキーラ・ナイトリー。ハリウッドの女優に比べて、イギリス女優たちは、比較的、自然な身体を受け入れようとする傾向がこれまであったようです。

しかし、英米の間の価値観の差がいろんな面で小さくなっていいます。果たしてヴィクトリア・ベッカムやキャサリン妃ら、今の30代の女性たちが老いを感じ始めたとき、果たして自然なシワやタルミを受け入れるかどうかはやや疑問。彼女たちがどういうふうに50代、60代を迎えるのか、目撃したいものです。(そのためにはしっかり長生きしないといけませんが。)

2015年8月21日 (金)

大規模修繕工事

まつこです。

今の住まいに入居して12年。大規模修繕工事が始まりました。

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[着々と足場が組まれていきます]

朝にはこんな風景だったのが・・・

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[今日は曇り空]

午後にはこんな風景に・・・

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[足場の向こうに曇り空]

今後、さらにネットに包まれると外の景色は見えなくなってしまいます。これから4ヶ月の辛抱です。

目下の悩みは網戸を外して屋内にしまうように言われていること。大きな網戸や外側にベランダがない窓の網戸はどうしたら良いのでしょう・・・。

入居者一同、悩みは同じらしく、エレベーターの中で「網戸を外して、預かってくれる業者さんがあるらしいですよ」というような情報交換がされています。日頃、住民同士のコミュニケーションがあまりない都心のマンション生活ですが、このところ「いや〜、うっとうしいですね」とか「植木鉢の土、どうしました?」とか、顔をあわせると話をする人が増えました。これはこれでいいことです。

それともうひとつ・・・作業をしてくれているガテン系のお兄さんたち、筋骨隆々でかっこいい!

でも、工事の終わる年末が今から待ち遠しいです。

2015年8月20日 (木)

雨の朝

まつこです。

朝から雨。

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[雨のシルバー・プロムナード]

A: 「今朝は散歩できないね。雨だよ。」
B: 「なんで?イギリス人なら雨でも平気で散歩するよ。」

さて、この対話のAとBのどちらがうめぞうでしょう?

ヒント
哲学者カントは「主人が理性によって決めた規則を、本人が欲望に負けて破ろうとしている場合、召使は主人を叱咤し、強引にでも規則通りの行動をとらせるべき」と言ったそうです。我が家の主従関係では、どちらが主人、どちらが召使でしょうか。

2015年8月19日 (水)

瞑想ビジネス

まつこです。

先日、『グーグルのマインドフルネス革命』を読んでちょっと面白そうだと思って、グーグル社員も使っているという「ヘッドスペース」(Headspace)という瞑想のためのオンラインのサイトに登録しました。

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[キャラクターがポップで可愛い]

PC用のプラットフォームのほかに、iPhoneやAndroid用のモバイルアプリもあります。キャラクターが可愛くて使いやすそうだったのもありますが、グィネス・パルトロウ、エマ・ワトソン、そしてアリアナ・ハフィントンもメンバーと聞いたとたん、ぐっとオシャレな印象が強まり、じゃあ、私も登録しよう!となりました。

登録すれば最初の10日間は無料でガイドつき瞑想が経験できます・・・が、しかし、ありがちなことで、登録しただけで瞑想などせずに放っておきました。

そしたら数日後、「どうしたの?簡単に始められるよ」というようなメールが届きました。このキャラクターのイラストつきで。

催促されてシブシブとサイトにアクセスし、ガイドに促されるまま10分間瞑想。簡単な英語で、気楽な雰囲気で瞑想経験できるようなガイドメッセージが流れます。それに合わせてやっていると10分なんてあっという間に終わります。

なんか良い調子なので3日続けたら、「3は魔法の数字だよ。3日続けばだんだん違いが感じられるようになるよ!」というようなメールがまた届きました。

参加者の心をちょうど良いタイミングで鼓舞し、その気にさせるうまい作られ方をしています。このあたりにHeadspaceのビジネスモデルとしての成功の鍵の一つがあるのでしょう。現在、全世界で会員200万人以上、グーグル、セルフリッジ、ウェスティン、トワイニング、ヴァージンアトランティック航空などと提携し、「瞑想ビジネス」を大きく展開させています。

このようにビジネス成功例として目覚ましいHeadspaceですが、もともとはイギリス人アンディ・プディコム(Andy Puddicombe)がチベット仏教の僧侶になり経験したことから始まっています。瞑想の良さを実感したアンディは、多くの人に広めるために還俗し、ロンドンでイベント会社を設立したのだそうです。このあたりの割り切りの良さも成功の秘訣かも。現在はロンドンとロスの二カ所を拠点にしています。

[TEDでのAndy Puddicombeのスピーチ。PuddicombeはCircus Artsでも学位を取得しているそうですが、話しながらのジャグリングもうまくてびっくり]

BBCのドキュメンタリー番組「ホライゾン」で、8週間、このHeadspaceのアプリを使って瞑想すると脳にどのような変化が現れ、どのような効果があるかを検証したのも、イギリスでは話題になったようです。

「可愛い」「オシャレ」「科学的」の3要素がそろったHeadspace。もし日本語サイトがあれば、自分磨きとストレス解消に余念のない日本のワーキングウーマンにも受けそうです。

2015年8月18日 (火)

正しい夏休み

まつこです。

一見、バカンス風・・・

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[ここは金沢・・・ではなく、加賀藩の江戸屋敷跡]

しかし、徒歩5分のご近所。東大の赤門です。

朝、散歩とラジオ体操して、午前中は仕事して、13時頃、近所にランチを食べに出かけます。

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[この日のランチは田奈部のおそば]

ランチを食べたら、家に帰って仕事。その間、iPadでやる囲碁は「1日5局まで」と決められています。

夕食を食べたら、読書して、ストレッチして、就寝。ほぼ毎日、この繰り返し。

品行方正な小学生のように規則正しい夏休みです。

2015年8月16日 (日)

膝痛腰痛の軽減法

まつこです。

夏休みといえばラジオ体操。

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[朝の散歩シルバー・プロムナードの途中でラジオ体操やっています]

 

うめぞうは、この数ヶ月、膝痛と腰痛を悪化させていました。膝は特に痛くて、通勤時も駅ではエレベーターやエスカレーターを使い、駅からはタクシー。近所の整形外科、整体、鍼灸などあれこれ試しても改善せず、これはいよいよ人工関節とか軟骨再生とか、手術も覚悟しなければいけないのかと思っていたところ・・・


[うめぞうの膝痛を治してくれた痛点ストレッチ]

大学病院で教えてもらったストレッチで症状が改善!

膝は「痛点ストレッチ」という、膝のお皿を押すストレッチを繰り返したら痛みがずっと軽減しました。『ひざ痛が消える痛点ストレッチ―医学部教授考案!ひざ痛の95%は自分で治せる! (ビタミン文庫)』という本にやり方が載っているそうです。


[腰痛にもストレッチ]

NHKスペシャルでもやっていましたが、腰痛もストレッチでだいぶ改善するようです。うめぞうは『95%の首・肩・腰・膝の不調が消える! 痛みとりストレッチ (青春新書プレイブックス)』も読んで、毎晩、ストレッチをしています。

その結果・・・

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[2週間前には腰痛もひどく、とてもこんなことはできませんでした]

後ろに反り返ることもできるようになり、ある程度の時間立ったり、スタスタ歩いたりできるようになりました。

たかがストレッチ、されどストレッチ。2週間ほど続けただけで痛みがずいぶん緩和しました。膝痛、腰痛でお悩みの皆さん、ぜひ試してみてください。

 

2015年8月14日 (金)

オペラとお寿司

まつこです。

まだ体調不安定で遠くに出かける自信が持てず、バカンス計画ゼロの夏。しかし家に閉じこもっているのも良くない・・・と思っているときに見つけたのが、メトロポリタン・オペラのライブ・ビューイングのアンコール上映。築地の東劇で8月から9月にかけて26演目が上映されます。

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[リチャード・エアの演出『フィガロの結婚』は1930年代に設定を移していました。「階級とセックスを表現するのにぴったりだから」とインタビューの中で語っていました。スピーディな場面転換とモダンな雰囲気の洗練された演出でした。この上映では休憩時間に指揮者、演出家、歌手たちのインタビューも見れます]

今日は『フィガロの結婚』でした。指揮はジェームズ・レヴァイン。演出はリチャード・エアです。ライブを記録したものなので劇場の生き生きとした雰囲気も伝わりながら、巧みなカメラワークで顔の表情や演出の見どころをしっかり見ることができます。

[ケルビーノ(イザベル・レナード)がとても魅力的!女性歌手が少年役をやって、さらに劇中で女装するのは、シェイクスピアの喜劇の少年俳優のちょうど裏返し。性の境界をまたいで行ったり来たりするのを見るのは、ちょっとだけ倒錯したスリリングな面白さがあります。(うめぞうもこのケルビーノを見て萌えていました)]

さらに字幕がわかりやすい。『フィガロの結婚』の筋書きは浮気と嫉妬と愛のドタバタ喜劇ですが、それぞれの思惑や心理の交錯が重唱で巧みに表現されている部分がいくつもあります。まったく別の感情を表現している異なった歌詞が一緒になってハーモニーを生み出す面白さが、字幕つきだとよくわかります。

オペラはやっぱり劇場で生で見ないと・・・というような先入観がなくなり、存分に楽しめました。

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[最近買ったばかりのJosephのマキシのワンピース。サボもJosephで半額になっていたのを目ざとく見つけて購入]

築地の東劇に来たのは初めてでした。せっかくなので上映後は築地市場の場外まで行ってみました。築地市場に来たのも初めて。

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[コレステロール値を気にしながらも魚卵に目がないうめぞう]

お盆で市場はお休みだし、夕刻だったので、あまり開いているお店はありませんでしたが、夕方セールをしている明太子とたらこの専門店でお買い物。

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[「こういう写真は外国人観光客の人で慣れている」そうです]

閉まっているお店が多いとはいえ、ウメマツとも初めての築地の場外でワクワクしてしまいます。観光客のように写真もたくさん撮ってしまいました。

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[寿司清本店でお夕飯]

当然ながらここでのお夕食はお寿司!

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[おまかせで12勘のセットの最初の中とろ。このあと無我夢中で食べてお寿司の写真はこの1枚のみ]

お寿司をいただくのはすごく久しぶり。マグロも白身も光りものもウニも穴子もどれもぜんぶ美味しかったです。

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[築地本願寺はライトアップされていました]

食後は雨上がりの涼しくなった街をぶらぶら歩きました。東京にいながら、すっかり旅行者気分を味わった一日でした。

2015年8月12日 (水)

南仏でワイン・・・

まつこです。

昨晩、見たDVDは『マダム・マロリーと魔法のスパイス』(The Hundred-Foot Journey, 2004)。フランス料理とインド料理という異文化の共存を描いたコメディです。ミシュランの星付きレストランの気位の高いオーナーを演じているのはヘレン・ミレン。

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[南仏Saint AntoninNoble Valの美しい風景もこの映画の魅力のひとつ]

英紙『ガーディアン』のインタビューでヘレン・ミレンがこの映画について語っています。ミレンはフランス語が堪能で、フランス語で演じられるというのがこの映画への出演を決めた理由なのだそうです。ところが多くのアメリカ人は字幕つきの映画は嫌い。ミレンはフランス語を使うと言い張ったそうですが、フランス語で演じた場面はほとんどボツにされたとボヤいています。

[原題The Hundred-Foot Journeyは、ミシュランの星つきフランス料理屋と、インド人移民一家の経営するインド料理屋の間の距離が100フィート(約30メートル)であることを示しています。短い距離にもかかわらず、その間の文化の差は大きい。それを埋める難しさを描くコメディです]

この映画を見ながら寂しく感じたことが二つ。

その1:ワイン
最近、ときどき心房細動がある私。心房細動は不整脈の一種で、原因はストレス、睡眠不足、飲酒。「飲むなとは言いませんが、量や頻度は考えてね」と医師に言われています。そんなわけで5月以降、ほとんどお酒を口にしていません。映画でワインやシャンパンを飲む場面を見るたびにごくんと唾を飲みます。ああ、寂しい・・・。

その2:南仏
1年に一度の夏のバカンスを楽しみにしていたのですが、今年はそれもかなわず。『マダム・マロリー』の舞台はトゥールーズ近くのミディ・ピレネーの小さな町。川が流れる山あいの風景もこの映画の魅力のひとつです。こんなところでバカンス過ごしたかったなあ。ああ、寂しい・・・

せめて南欧風の料理でも食べてみようと作ったのは、我が家の定番料理の一つ。カジキマグロのソテー、パプリカ添え。

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[ニンニクとパプリカをゆっくり炒めて、ケイパーとオレガノで風味をつけ、そこにトマトをスライスして入れて、柔らかくなるまで加熱してソースにします。カジキマグロは塩胡椒してソテーし、白ワインを入れて、ソースを加え、味をなじませて完成]

これにきりりと冷えた白ワインか夏らしくロゼといきたいところですが・・・

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[「うめぞう、私に付き合わず一人で飲んでいいよ」と口先では言いながら、「私が我慢しているんだから一緒に我慢してよね」と視線で訴えているかも。うめぞうもこのところ、ずっと禁酒につきあっています]

今日もお酒はなし。

私の生活からワインと日本酒がなくなったら何が残るのか・・・?少しだったら飲んでもいいのか・・・?ワインなしでもフレンチやイタリアンは楽しめるのか・・・?日本酒なしでもお刺身はおいしいのか・・・?蕎麦屋でおつまみと日本酒を楽しむ夕暮れ時の喜びはもう経験できないのか・・・?

ま、この程度の我慢は人生の試練のうちには入らない、と思いつつ、やっぱりちょっと寂しい夕食でした。

2015年8月10日 (月)

ロータス

まつこです。

昨日、ハスの花のイラストを見ると宗教色を感じて気持ちがひいてしまう・・・などと書いてしまいましたが、今朝、東大農学部の圃場で本物の蓮の花を見ました。

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[農学部の圃場に咲く蓮の花]

早朝の雨があがった柔らかな空気の中で静かに咲いているのを見ました。昨日は見なかったので、一晩で急に開花したようです。

農学部の後ろには実験用の畑(圃場)があります。稲やトウモロコシが植えられています。ハウスが並び、カエルの合唱が聞こえる風景は、ここが都心とは思えない趣です。でもきっとここで先端のバイオサイエンス研究がなされているのでしょう。

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[雨上がりのしっとりと濡れた空気の中で花弁を開いたロータスの花]

雑然とした実験用の畑の中に咲く睡蓮には、やっぱりちょっと神秘的な美しさがありました。

2015年8月 9日 (日)

心と体

まつこです。

歯科のペインクリニックはあまり広く知られていない診療科ですが、口腔内の難治性の痛みや痺れに対し様々なアプローチで治療が試みられています。そのペインクリニックで私が経験したのが「自律訓練法」。自律神経のバランスを整えるリラクゼーション法です。心身症や神経症の治療などに用いられます。

渡されたのは一枚のわら半紙にワープロ印刷された文書。案内されたのは診察室とは呼ばれているものの、どちらかというと「実験準備室」に見える殺風景な灰色の部屋。そこに一人座って、20年前くらいの旧式のラジカセにCDをかけ、「気持ちが落ち着いている」「右手が重たい」「左手も重たい」といった文言が流れ、その指示通りにやっているとやがて一種の自己暗示によって心身のリラックス状態を得るというものです。自宅でも毎日、少しずつやって記録をつけそれを主治医の先生に見せて報告します。

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[ペインクリニックでもらった「自律訓練法」マニュアル。わら半紙印刷がシブい、シブすぎる・・・]

最初は半信半疑でした。だって、「わら半紙」、「実験準備室」、「ラジカセ」でしょ・・・なんか思いっきり地味だし・・・ほんとに効くの、これ?

しかし続けること1ヶ月、最近では数分で手足が温かく心が落ち着いた状態になります。すると心が気持ち良くなるだけでなく、身体的な痛みや不快感も緩和するのです。

似たものに「マインドフルネス」という認知療法もあります。ストレス軽減のための瞑想法として欧米でだいぶ前から話題になっています。これも本を何冊か読んでやってみましたが、「自律訓練法」で得られるのと似た心身の安定を目指すもののようです。

ただマインドフルネスは仏教の瞑想(ヨガとか座禅など)を基盤にしているので、なんとなくスピリチュアルな要素が感じられて、近代合理主義の信奉者というか、筋金入りのマテリアリストとしては、合掌する手やハスの花のイラストが出てくると、引いてしまうところがあります。

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[独占禁止法抵触とか個人情報の濫用など批判の対象ともなるGoogleですが、これを読んだらちょっと良い会社に思えてきてしまった]

その中で『グーグルのマインドフルネス革命―グーグル社員5万人の「10人に1人」が実践する最先端のプラクティス(付録:マインドフルネス実践ガイドCD)』 は、宗教色を抜いてビジネスに結びつけた実例解説で、トレーニングのためのCDもついていて、なかなか良かったです。

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[昔は『Hanako』、今は『Dr. クロワッサン』。マガジンハウスと一緒に年を積み重ねる私たち]

この数ヶ月あれこれ試した中で、もうひとつオススメは『Dr.クロワッサン リンパストレッチで不調を治す! (マガジンハウスムック)』。肩こりやだるさにはマッサージよりもストレッチの方が効果的であることが実感できます。

自律訓練法やマインドフルネス瞑想で気持ちが落ち着くと体もラクになり、ストレッチで体を緩めると気持ちもすっきり。(逆もまた真なり。痛みや身体的不快感があると精神的にも追いつめられます。精神的に不安定だと、体の不調からなかなか抜け出せません。)

こうして試行錯誤をしながらも、体と心は不可分という当たり前のことを、あらためて実感している毎日です。

2015年8月 8日 (土)

青の記憶

まつこです。

体調の悪いときお洒落なんてムリ。ショッピングに行く気にもならない・・・しかし、新しい服が必要な場合もあります。

7月の前半のある日、「これから1週間、ホルター心電図つけてください」と循環器内科の医師に言われてしまいました。日頃、体にぴったりした服が多い私。首からホルター心電図をぶら下げていてもバレない夏服がありません。デパートまで出かける気力体力ともなく、近所のセレクトショップで見つけたのがこちら。

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[ペニーブラックのトップ。ついでにペニーブラックのバミューダもお買い上げ。よく見ると首からホルター心電図の紐がぶら下がっているのが見えている]

この日は久々に洋服買って気分良かったので、写真を撮る精神的余裕などあったのですが、暑くてダラダラ汗をかくのに、胸につけた電極のところがかぶれて、ストレス倍増。おまけに体調絶不調で、この心電図の結果は散々でした・・・(涙)。でも、まあ、日頃、買わないタイプのお洋服が一枚増えたことをもって良しとしましょう。

それから約10日後、長年定番としていたボビー・ブラウンのグレーのアイシャドウがとうとうなくなってしまいました。オンラインで買おうと思ったら廃番とのこと。他のメーカーで似た色を探そうとして、シャネルのカウンターで勧められたのがこちら。

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[レ・キャトル・オンブル224番ティセ・リヴィエラ。ついでにジュ・コントゥラスト65番]

えー、いまさらブルーのアイシャドウ?パール入りのブルーのアイシャドウなら1980年代の懐かしい記憶がよみがえります。50代のマダムたちには昔取った杵柄とはいうものの、しかしこの年齢で青はムリでしょう・・・

ところが、この30余年に化粧品の品質も格段に良くなっているようで、意外にも品良く落ち着いた発色。ややピンクっぽいハイライトもあまり白っぽくならず肌になじみます。さすがシャネル。オレンジ系チークも自然でとても使いやすいです。

不整脈を気にしつつ、朝晩血圧を測り、循環器内科、婦人科、歯科と、お薬手帳を片手にクリニック通い。あーあ、年取っちゃったよ〜と、嘆きつつも、ブルーのアイシャドウでちょっぴりだけ気分が上がる微妙なお年頃。

1980年代、まさか自分が更年期障害やら不整脈やらに悩む日がくるなんて想像もできなかった・・・と、切ない気分に浸りつつ、やけのやんぱちで流した音楽は松田聖子のヒットメドレー。

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[この聖子ちゃんカットと呼ばれた髪型を左右対称に仕上げるために、右と左でブラシを使い分け、整髪剤のあれこれを試した日々もありました]

懐メロを流しながら家事をすれば、少々のストレスなんかには負けないわ、という気分にもなります。さあ、更年期のみなさん、「青い珊瑚礁」でも歌って元気出しましょう!

2015年8月 7日 (金)

アンコール!

まつこです。

最近、ウメマツは「夕食のあとはパソコンを使わない」というルールを作りました。ネット依存からの脱却を目指しています。

そこで夕食のあとは見そびれた新旧の映画DVDなどを見ることが増えました。一昨日の晩に見たのは、ヴァネッサ・レッドグレイヴとテレンス・スタンプが老夫婦を演じた『アンコール!』(イギリスでのタイトルはSong for Marion、アメリカではUnfinished Song)

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[役者のうまさで見せるイギリス老人映画のひとつ]

頑固で不器用な夫と、ガンで死んでいく妻の愛情を描いた泣かせる映画です。『カルテット!人生のオペラハウス』とか『マリーゴルド・ホテルで会いましょう』とか、この手の老人映画では分厚い層を誇るイギリス実力派俳優たちのいぶし銀の芸が光ります。

老夫婦の愛情、父息子の葛藤、配偶者を失う悲しみなど、描かれるドラマは目新しいものではないのですが、しわだらけの目元の表情だけで複雑な思いを表現するヴァネッサ・レッドグレイヴやテレンス・スタンプの演技には、やはりグッときてしまいます。

劇中、シンディ・ローパーの「トゥルー・カラーズ」をレッドグレイヴが、ビリー・ジョエルの「眠りつく君へ」をスタンプが歌います。両方ともあまり上手過ぎず、その分、真心がこもっていると聞こえるのも、彼ら一流の演技のうまさのうちかもしれません。

[うますぎないのがいい、Vanessa RedgraveのTrue Colours]

たっぷり泣けます。涙を流すと幸せホルモンとも呼ばれる脳内物質セロトニンが出るそうです。猛暑の夏、涼しい部屋でDVD鑑賞しながら、ポロポロ涙を流せば昼の疲れもきれいさっぱり消えていきます。

2015年8月 6日 (木)

シルバー・プロムナード

まつこです。

猛暑の東京を離れて冷涼な信州に・・・

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[朝早くからセミの声がうるさいほどに鳴り響いています]

と言いたいところですが、ここは我が家の向かいにある東京大学農学部の中です。

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[農学部付属の動物病院の前に立つヤンソン博士の像。1880年にプロイセンからやってきた獣医学者だそうです]

実はうめぞうも膝痛と腰痛を悪化させてしまいました。私もまだ体調不十分なので、しばらくは旅行は難しそう。

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[老人用散歩道、シルバー・プロムナード]

そこで心身の体調を整えるために、二人とも早寝早起きを実践中。本調子ではないので、ごく短い距離の散歩に出かけています。農学部の中を1周、約1800歩ほど。まさに老夫婦の早朝散歩です。我が家ではこれを「シルバー・プロムナード」と呼んでいます。

7時前の農学部キャンパスの中では、けっこういろんな人を見かけます。犬の散歩、剣道の素振り、ストレッチ、太極拳など。近所の人たちのオアシスとなっているようです。

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[最近、設置されたハチ公と上野博士の像]

農学部なので何やら実験用に育てているらしいビニールハウスや畑もあります。緑が多く、虫もたくさんいます。ツユクサの紫色の花を眺めたり、ミンミンゼミの声を聞いて、子供の頃の夏休みの気分を少しだけ思い出しています。

2015年8月 5日 (水)

Universal Threat

まつこです。

8月から9月にかけてはケンブリッジで過ごす予定だったのですが、昨日、JALに電話をして、フライトをキャンセル。この夏は健康回復がまずは先決です。

というわけで、老眼鏡かけて、エアコンの効いた部屋に閉じこもる夏です。読みたくないものを無理して読むとストレスがかかって身体に悪そうなので、読みたいものだけを読むことにしました。

[『日本語が亡びるとき』(2008)は小林秀雄賞受賞の話題作でした。今年1月にコロンビア大学出版会から英訳が出版されました]

6月19日付の「タイムズ文芸付録」に水村美苗『日本語が亡びるとき』の英訳The Fall of Language in the Age of Englishの書評が掲載されていました。水村美苗ファンとしては読まないわけにはいきません。

書評者は村上春樹の英訳で知られているハーバードのジェイ・ルービン。タイトルは"Universal threat: The sturugglesof Japanese literature against its own internal handicaps and the advance of English."

『日本語が亡びるとき』はこのブログでも取り上げたことがありますが(「古い机」2008年12月30日)、英語も日本語もひっくるめて日本の言語教育の無為無策ぶりを痛烈に批判する鋭さが痛快でした。ファンタジー文学がハリウッド映画などを通してグローバルな市場で売れているのは、善悪が戦う大きな物語の枠は言語不要だから、という説にも納得しました。

日本語と日本文学を守るために日本人に向けて檄を飛ばした本でしたが、これが英訳されると、いわゆる「英語帝国主義」への挑戦と受け止められたようです。評者ジェイ・ルービンは水村が日本語の特殊性だけをことさら強調しすぎているのではないかと保留をつけながらも、英語のみを使ってナイーブな自己満足にひたっている人々のには見えないものがあるという点では、共感を示しています。

ただ、世界共通語としての英語による帝国主義的支配というと、英語そのものが持つ複雑な豊かさが見落とされてしまうきらいもあります。英語だけしか使わない人々にも他言語話者には簡単に理解できない文化や文学の蓄積はあるわけで、その点では日本語であれ、英語であれ、同じ問題に直面しているように思います。インターネットによる書き言葉の質の変化とか、テクノロジー万能の時代の思考スパンの短さとか、"Universal threat"に脅かされているのは、日本文学だけじゃなくて、英語文学だって同じじゃないでしょうか。

2015年8月 4日 (火)

虹の向こうに

まつこです。

ご無沙汰してしまいました。

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[7月18日に見た虹。この頃、ようやく治療の効果が出始めて、少し痛みが和らいできていました。よく見ると二重の虹。ああ、梅雨ももうじき終わりかな、体調も少し良くなるかな・・・と思いながら眺めました]

その間、「非定型歯痛」と診断され、薬物療法を受けていました。この非定型歯痛は痛みの原因がないのに、痛みを感じるという厄介な症状を指すようです。歯科治療がきっかけとなり、痛みの閾値が下がってしまう。神経系統が混乱し脳が痛みに対処できなくなってしまう、というようなメカニズムらしいです。

治療法は一般に三環系抗うつ剤が使われるのですが、私は服用後に不整脈が強くなってしまったので、漢方で痛みを緩和してもらいました。まだ違和感はあるのですが、痛みは和らいできています。

その間、2回ほど休講してしまいましたが、講義・定期試験もなんとか終え、オープンキャンパスの模擬授業も無事に乗り切り、春学期が終わってホッとしているところです。これで夏の研究期間に入るので、静かに仕事をしながら、体調の回復を図る夏にしたいと思っています。

比較的健康には自信を持っていて、健康管理にも気をつけていたつもりだったので、思ってもみないところで足をすくわれたという驚きや不安でかなり落ち込んでしまいました。自律神経失調ぎみの睡眠障害、食欲不振、体重減少、不整脈、動悸、発汗、耳鳴り、情緒不安・・・体も心も、負のスパイラル状態。

こうなると気の毒なのは同居人うめぞうです。「どんなに威張られてもいいから元気になってほしい」と、切実に祈っていたようです。最近、私の体調が少し回復し、「うめぞう!脱いだものは洗濯機!」、「うめぞう!整理整頓!」、「うめぞう!時間厳守!」と喝を入れられると、「あ〜よかった。まつこが元気になってくれて」とうれしそうな顔をします。

自分の心身がままならないという経験をしてみて、これから老後に向けては、病を得てもなお生きていくという忍耐力や気概が必要になるのだとも思いました。またこれまで自分が健康をいかに当然のものとみなしていたかも思い知りました。

少し不自由なところを抱えながらも、一日の生を与えられたことを一日ごとに感謝し、その中で少しでも生活の喜びを見出していく姿勢が、人生の後半には必要なのでしょう。

しばらく大好きな買い物もしなかったのですが、今日は8月4日、「箸の日」とのことなので、日本橋まで出かけてお箸を新調しました。暑い夏の日の夕暮れ、新しいお箸でゆっくり食事をいただきましょう。

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[今日は「箸の日」。コレド室町3の箸長で購入。下の二つは新潟の村上堆朱。今日からさっそく使います。上の二つは竹製八角形で、麺類などを食べるのに良いそうです。夏休み素麺食べるときに使おうと思っています]

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