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2015年3月 1日 (日)

日曜日はトムズ・ケーキ

まつこです。

日曜日は市場に出かけるのが習慣になっています。今日はうめぞうも誘っていつもどおり市場へ。

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[風は強いけれど、ずいぶん春めいて、パントをする人たちの歓声も明るく響きます]

グレート・セント・メアリー教会の美しい鐘の音が響きわたっていると思ったら、セネット・ハウスから続々とガウンを着た人たちが、教会に移動していました。今日は18世紀末から続くHulsean Sermonの日で、今年はアリスター・マクグラスという神学者がキリスト教の立場から見た現実の一貫性というようなテーマで話をしたそうです。

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[セネット・ハウスから続々とガウンの人たちが出てきます]

オックスフォードやケンブリッジでは、科学の最先端の研究と、中世から続くキリスト教神学の両方が共存しているのだと再認識することがしばしばです。羊の皮をなめしてそれを削りながら繰り返し書かれた文書に赤外線をあてて研究している人もいれば、ミクロレベルの分子生物学の実験をしている人も、この石造りの街に混じり合って暮らしています。

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[グレート・セント・メアリー教会にガウン姿の学者たちが入っていきます]

古色蒼然とした儀式と、先鋭的な科学的探求の共存を、矛盾として問い詰めることもなく、そのままに並存させておく懐の深さというか、曖昧さというか、泰然としたところが、イギリスらしい一面なのでしょう。

しかしグレート・セント・メアリーの鐘を聞きながら、私が一目散に向かうのは日曜日だけケンブリッジの市場に出店しているTom's Cakes。

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[11時前後に来ると行列していることが多い人気店]

最初にヴィクトリアン・ケーキを買った時はバター・クリームがやや甘すぎると思いましたが、その後、様々なフルーツがたっぷり使われたケーキを食べるうち、いつしかイギリスらしい素朴なケーキが好きになり、「日曜日にはTom's Cakes」というのが習慣になりました。

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[見た目は地味なケーキばかり]

今日は私のお気に入りのケーキをうめぞうにも味わわせようと、「アップルとシナモン」のケーキを選びました。

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[リンゴとクルミとシナモンがたっぷりのケーキ]

東京やパリのパティスリーのガラスケースの中で宝石のように輝く、繊細なデコレーションと、軽やかな味のケーキが懐かしくもあるのですが、そんなおしゃれなケーキは、ここケンブリッジではないものねだりです。郷に入っては郷に従う。イギリスのドーンと重厚なケーキをもうしばらく堪能します。

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[どこから見ても市場に買い物に着たおばさん・・・これは12月の写真]

しかし私の服装センスまでイギリスの田舎風になっているのは、若干問題あり。ニット帽もシープスキンの手袋もそろそろいらない季節が近づいています。そろそろ春らしく変身したいと思っています。

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コメント

最後の一枚、ウケました~。普段のまつこさまとまったく違うので。そうです、これぞ英国風ファッション!いつぞやの、うめぞうさんのお母様のエプロンを着た一枚を思い出しました。郷に入りては郷に従え、何でもさらりと楽しむまつこさまの涼やかな精神を見習いたいと思います。

Pukiさん、コメントありがとうございます。

「満蒙開拓団か?」と、うめぞうにまで言われています。果たして日本に戻ったとき、ファッションセンスがちゃんと回復するのかどうか、我ながら不安です。その際にはPukiちゃんから厳しいリハビリ指導を受けたいところです。よろしく!

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