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2014年12月

2014年12月30日 (火)

冬の太陽

まつこです。

お天気にめぐまれているケンブリッジのクリスマス・ホリデー。こんな晴天が続いています。

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[毎日青空!夜も星がたくさん見えます]

でも寒さは厳しく、朝の霜が消えず、一日中真っ白な景色です。

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[宿舎の隣のキャベンディッシュ研究所の芝生も真っ白]

太陽の位置が低い北国の冬。自転車に乗っていると真昼でも日差しが低い位置から目に入ってきて眩しいです。霜にあたってキラキラしている太陽はきれいですが、乱反射する紫外線も気になるところ。意外なことに、サングラスと日焼け止めが活躍しています。

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[池の水は凍っています。朝10時半でも太陽の位置はとても低い]

冬至を過ぎて、これからは少しずつ日没が遅くなります。うれしいです。

2014年12月28日 (日)

マタイの原理

うめぞうです。

今年も終わりに近づいてきた。振り返ると今年はやはり、殺伐とした格差拡大や攻撃的なナショナリズム、宗教的原理主義の台頭や中東の果てしない戦争など、寒々とした光景が目に浮かんでくる。来年は、もう少し希望の光を見つけ出したいものだ。

ひとりの主人が3人の下僕にそれぞれ5千万円、2千万円、1千万円を預けて旅に出る。最初の2人はそれを元手に商売をして、それぞれ5千万と2千万円を別に儲け、主人に報告する。すると主人は大いに喜び、彼らにもっと多くの資金運用を任せることを約束する。ところが3人目の下僕は、この主人が危険な投機をする人物だということを知っていたため、その恐ろしさのあまり、安全を優先して1千万円を地中に埋めて、元金だけを主人に返す。すると主人が腹を立て、せめて銀行に預けて利子を稼ぐべきだったと彼を責め、彼からそのお金を取り上げて、最初の下僕に渡してしまう。「持っているものは与えられ、いよいよ豊かになるが、持っていない人は、持っているものまでも取り上げられるだろう」と主人は言う。

これは聖書のマタイによる福音書25章に出てくる話、しかも天国の寓話だ。せめて銀行に預けて利子を取るべきだったなどという主張が聖書に登場するのは意外だが、最後の主人の言葉は、現代でもよく資本主義の本質をとらえた言葉として引用され、「マタイの原理」などと呼ばれている。

将来不安に駆られた個人が自己防衛のために節約と貯蓄に向かうのは当然だ。しかし、昨今は豊かな下僕である企業も、現実経済になかなか投資しようとしない。これではいずれ、そのお金は主人によって取り上げられて、もっと豊かな下僕に渡ってしまうだろう。その前に、投資されない余剰資金に税金をかけるなどして、国内の格差解消と雇用確保に投じてほしいものだ。

うめぞうはほとんど登場しませんでしたが、今年もまつこのブログを読んでいただきありがとうございました。どうぞ皆様にとって2015年が良い年でありますように。

2014年12月27日 (土)

ベッカライ・ウメゾウ

まつこです。

「ボクシング・デーは何か予定があるの?」と聞かれ、何もないと答えたら、さっそくジュディ&トムと一緒にご近所のスー&クリスの家に呼ばれました。やはりご近所に住む一人暮らしのジューンも一緒。単身者にこうやって声をかけて寂しくないように心遣いするのが、クリスマス・スピリットの伝統なのでしょう。

というわけで、私が連日、あっちでワイン、こっちでケーキと、賑やかに過ごしている間、東京のうめぞうは・・・

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[うめぞうがクリスマス・イブに焼いたパン]

連日、パン焼きに精を出しています。

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[クリスマスの日はライ麦パン]

私がいると「キッチンが汚れるからやめて!」と言われてしまうのですが、鬼の居ぬ間の自由です。

日頃から東京にはおいしいドイツ・パンを売っているところがないと、嘆いていたうめぞう。だったら自分で作ろうと思い立った模様。老後の第二の人生は「ベッカライ・ウメゾウ」になりそうです。

うめぞうからのコメント: ヨーグルトを少し加えたライムギを自然発酵させてザウアータイク(サワー種)を作り、それでライムギパンを焼くと、うっすらとした酸味のある薫り高いドイツパンができます。でもこの時期、なかなか温度を保つことが難しく、今回は少しふくらみの足らない黒パンとあいなりました。でも、意外と簡単で、味も悪くないので、興味のある方はどうぞお試しあれ。

2014年12月26日 (金)

クリスマス・クラッカー

まつこです。

昨日はクリスマスは友人のYちゃんとMくん夫妻のお宅に招いてもらいました。

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[イギリスのクリスマス・クラッカー]

私のために典型的なイギリスのクリスマス・ディナーを用意してくれてました。まずはクリスマス・クラッカー。両側からつかんで引っ張り合うと、パシッとはじけます。中から出てくるのは紙の冠と小さなおもちゃとジョークやなぞなぞなどが書かれた小さな紙。

今年のクリスマスに私がひきあてたジョークの例は・・・

「魚の重さは計りやすい。なぜ?」
「スケールがついているから」

これは"scale"には「計り」と「うろこ」の両方の意味があることを利用した言葉遊びです。

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[金色の冠をかぶり、ワイン片手にご満悦]

今年のイギリスのクリスマスは晴天にめぐまれました。庭にやってくるコマドリやリスを眺めながらのクリスマス・ディナーです。途中で女王のスピーチをテレビで聞きながら、ねっちりと甘いクリスマス・プディングにたっぷりとブランデー・クリームをかけ、ポート・ワイン片手に語らうころにはもう夜もとっぷりと暮れています。

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[クリスマス・プディングを食べるときは、カロリーなんて気にしない!]

たくさん食べて、たくさんおしゃべりして、楽しいクリスマスの1日でした。

その頃、日本でクリぼっちのうめぞうは・・・(続く)

2014年12月25日 (木)

クリスマス・キャロル

まつこです。

クリスマス、おめでとうございます。

24日の午後にはケンブリッジのキングズ・カレッジ・チャペルでの"A Festival of Nine Lessons and Carol"がラジオで中継されます。聖書の9箇所の朗読とキャロルを組み合わせた礼拝です。一般にも公開されているのですが、とても人気が高く半日以上、並ばないと入れないので、私はラジオで聞きました。(録画されたキャロルがテレビでも放映されます。)

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[寒い季節に唯一咲いている花、クリスマス・ローズ]

ケンブリッジで過ごした今年のアドベントで心に残ったキャロルは"A Spotless Rose"という曲です。イギリスで愛されているクリスマス・キャロルの1つで、今年は何度も聞きました。もともとはドイツのキャロルで、聖母マリアを崇拝する曲です。寒い冬の夜に白い花がそっと咲き出すように、マリアがイエスを生みおとしたという内容です。

冬枯れのこの季節、赤い実をつけたヒイラギや針葉樹以外で目立つのは、白いクリスマス・ローズです。ケンブリッジのいろんなところでこの素朴な花を見かけます。宿舎の中庭にもたくさん植えられています。"A Spotless Rose"を耳にすると、冷たい風に吹かれて咲いているこの白い花の姿が目に浮かびます。

[youTubeから。2009年のキングズ・カレッジのクワイアーの歌う"A Spotless Rose"です]

凍てつく寒い夜に、人々が敬虔な思いを寄せ合う。そんなクリスマスの意義を、このキャロルとクリスマス・ローズの白い花は思い出させてくれるように思います。

昨晩は、トムとジュディと一緒に真夜中のミサに参加しました。11時から始まり、深夜0時になった時点で一番大きなロウソクに火がともされ、「クリスマスおめでとう!」と握手をしてハグして祝いあいます。

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[トムとジュディのお手製のクリスマス飾り。数え歌のキャロル"Twelve Days of Christmas"(「クリスマスの12日」)に合わせて、「3羽のめんどり」や「5つの金の指輪」などが組み合わせられています]

今年はこのトムとジュディに出会えたおかげで、地元の人々とも知り合いになれ、とても心強いケンブリッジ滞在になりました。二人にはさまれて教会でキャロルを歌いながら、感謝の思いをあらたにしました。

2014年12月24日 (水)

One Day until Christmas

まつこです。

いよいよクリスマスまであと1日。

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[住宅街ではドアにリースをつけているお家がたくさんあります]

昨日はお茶に呼ばれたのですが、4時になればとっぷりと暗くなるこの時期、住宅街を歩くと各家庭の居間の窓越しにクリスマス・ツリーのイルミネーションが明るく見えます。

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[お子さんのいない家庭でも居間や玄関に素敵なクリスマスの飾りつけをしていらっしゃいました]

我が家のクリスマス・ツリーは、ちょっとしょぼくて、本屋で見つけたアドヴェント・カレンダーを兼ねた紙製。下の台の部分から1日にひとつずつ飾りを外して、ツリーにつけていきます。小学館の雑誌の付録を思い出しました。

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[今年は簡単な紙製のツリー]

天気予報を見ていると、「イングランドでは雪が降る可能性は低い・・・」と残念そうに言っていました。イギリスの人たちもホワイト・クリスマスに憧れているのですね。

みなさんもどうぞ楽しいクリスマスをお迎えください。

2014年12月23日 (火)

ボローニャおまけ

まつこです。

マッジョーレ広場を通り抜けようとしたら・・・

あ、サンタさんが歩いている!

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[ネプチューンの像を撮るふりをして、サンタさんの後ろ姿を盗撮]

昼過ぎ、街歩きをしていると、同じサンタさんにまた遭遇。トナカイのところで休憩していました。今度はちゃんと「写真撮ってもいいですか?」とお願いしたところ・・・

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[トナカイを眺めながら休憩しているサンタさん]

このサンタさん、英語が話せないのですが、なんかイタリア語で大声で言い続けています。「写真撮っちゃいけないのかな?」「チャリティか何かの寄付を求めているのかな?」と、戸惑っていたら、通り過がりの人が「一緒に写真を撮ろうって言っているんだ」とのこと。

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[ボローニャのサンタさんと記念撮影]

この人懐っこさが、やっぱりイタリア男だな〜。

2014年12月22日 (月)

ボローニャで食べたもの

まつこです。

一人旅をしているとき、ちょっと悩むのが食事です。せっかくだから美味しいものを食べたいけれど、華やかなレストランに一人で行くのはやや寂しい・・・。

私はホテルのレセプションで一人で食事をするのにちょうど良さそうな店を勧めてほしいとお願いします。予約が必要なお店であれば予約もお願いします。トリップアドバイザーなどの情報よりはよほど確かです。またイタリアだと地元の人たちでにぎわうのは9時くらいなので、少し早めのまだお店が空いている時間帯にいけば、お店の人も親切に対応してくれます。

一日目の夜はDa Nelloというレストランを紹介してもらいました。ボローニャの伝統的な料理のレストランです。お店の一番奥の居心地の良い席でのんびり食事をしました。

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[地元のワインはサンジョヴェーゼ。一皿目はボローニャの名物料理トルテリーニがビーフのスープに入ったもの。二皿目は「今日のお勧め料理」の中から、カルチョフィとマッシュルームとパルミジャーノと白トリュフのサラダ。デザートは温かいチョコレートのかかったシャルロット。クリームとサバイヨーネとカステラが層になったところにトロリとしたチョコレートがたっぷりかかっていました]

今回の旅でどうしても食べてみたかったのがトルテリーニと白トリュフ。ブロード(スープ)に入ったトルテリーニは、スープは薄味で、トルテリーニの中のお肉の塩味が効いているものでした。サラダは風味が独特の素材の組み合わせで、どれもうす〜くスライスしてあります。それをオリーブオイルであわせて食べるのですが、サラダというより「おつまみ」っぽい感じで赤ワインによく合います。

このお店はテーブルの配置が独特で、二人が並んで食べる席が、学校の教室のように並んでいます。最初は一人だったのですが、途中から前の席に若いカップルが座りました。学校給食みたいに、前の人の背中を見ながら食べることになります。これ、意外と気楽で良かったです。

二日目に紹介されたのはCesari。開店時間の7時半過ぎに行くと、私が最初の客。若い女性がにこやかに給仕してくれました。私以外にもお一人様のイタリア人男性が二人、それぞれ食事をしていました。

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[私がいつも楽しみに読んでいるボローニャ在住のアーティスト小林千鶴さんのブログでも時々紹介されているレストランでした。一皿目は「カルチョフィのフランとサラダ」。サラダの方は火が通ってなくてさっぱり。フランはフワフワで柔らか〜い。大人の風味のカルチョフィとこの柔らかさの組み合わせが面白い。二皿目は「子牛のソテーにパルミジャーノのソースに白トリュフ、ポレンタ添え。」あれ、ポレンタついてない?と思ったら、お肉の下に隠れていました。デザートはズッカ(カボチャ)のシャーベット。カボチャの甘みとシャーベットのシャリシャリ感の組み合わせが面白い。最後はカモミール・ティー]

二日続けて白トリュフ。加熱したパルミジャーノも香りが強くて白トリュフの香りがわからなくなるのでは?と思いましたが、二つの香りが混じると、また微妙な芳香となり、大人(?)の味わい。

三日目はフードマラソンの日だったので、さすがに夜は何も食べられず、抜きました。

四日目、最終日、昼過ぎにいったんホテルに戻り、「近くでランチするならどこかしら?」とレセプションで尋ねたら、レセプショニストは「そこで食べたら?」とホテルについているトラットリアを指差します。朝ご飯もいつも外のバールに行っていたので、ホテルの食堂は使っていませんでした。ちょっとモダンなしゃれなトラットリアでした。

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[ホテルAl Cappello RossoについているOsteria Cappelloでのランチ。ホテルはマッジョーレ広場のすぐ横なのでとても便利でした。いただいたのはモッツァレラと野菜のフライです。ジャガイモのチップスのように見えますが、ズッキーニ、カルチョフィ、カリフラワーのフライです]

フード・マラソンのガイドさんが、ボローニャのお料理はトスカーナ料理に比べると脂肪分が多いと言っていましたが、確かに濃厚です。このフライも衣にパルミジャーノがたっぷり使われていて、その塩気で食べるので、他には調味料は不要。ワインが進んじゃう・・・。カロリーが気になっちゃう・・・。

ケンブリッジに戻ってから、怖くてまだ体重計に乗っていません。でも美味しいものをたっぷり食べて、楽しい旅でした。白トリュフの香りが、ときどきふわりと記憶の中で蘇ります。あ〜、満足、満足。

2014年12月21日 (日)

物欲と食欲

まつこです。

ボローニャの街を歩くと、女の人たちが素敵だな〜と思います。寒い季節なのでブーツ+ダウンコート+マフラー+バッグという組み合わせの人が圧倒的に多く、そしてそのほとんどが黒、グレー、紺が基本色。そのグラデーションと指し色の組み合わせなのですが、バランスの取り方がうまいんです。

街のウィンドウ・ディスプレイも素敵なのがたくさんあり、こういうものを見慣れていれば、おのずと美的な感覚が洗練されるのだろうなあ、と思いました。

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[ブランドショップが並ぶ高級ショッピング街もあります。ここはボッテガ・ヴェネタ。お向かいはヴィトン]

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[赤茶にそめたもみの木の葉のようなもので作られたドレス。ちゃんと売り物でした]

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[素敵な入り口のここは何のお店かしら?]

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[靴屋さんでした。ボローニャには靴屋さんがたくさんあります。東京では靴大好きだった私は窓にはいついて眺めてしまった・・・(ケンブリッジでは絶対に履く機会がありません)]

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[若い子用のお店だけじゃなく、中年以降の女性向けのブティックも素敵なのがたくさんあるところがうらやましい。ベージュ、黒、グレーのセーターで欲しいのが山ほどあったんだけど・・・(普段着1枚だけにとどめました)]

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[スニーカーのお店ですらディスプレイがしゃれています。ツリーに色とりどりの子供用の小さなスニーカーが飾られています]

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[高級食器のお店。全体にどのお店も色合いは落ち着いています。それが洗練された印象につながるように思いました]

超高級ブランドばかりでなく、妥当なお値段で、マダム世代にふさわしい落ち着いたデザインのものをよく見かけました。ヒールの高過ぎないブーツとか、普通のタートルネックのセーターなんだけど、発色やデザインのバランスが良いものなど。こういうお店がたくさんあるから素敵なマダムがたくさんいるんでしょうね。

街を歩いていると、物欲だけではなく食欲も刺激されます。

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[楽しいデコレーションのクリスマス用のケーキがたくさん]

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[お菓子やお酒や食品が組み合わせになったお歳暮セット(イギリスではChristmas Hampersと呼びますがイタリアではなんと呼ぶのかしら?)が、いたるところでたくさん売られていました]

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[老舗のお惣菜屋さんのツリーは豚足でできていました]

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[市場のお魚屋さん。けっこう種類が多かったです。市場も昼下がりはいったん店じまい。午後から夕方にかけてまたにぎやかになります]

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[なんていう名前かわからない野菜もたくさん並んでいました]

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[カルチョフィー(アーティチョーク)は今が旬なのだそうです]

食材店がたくさん並んでいる通り(ここを市場と呼ぶようです)はマッジョーレ広場のすぐそば。素敵なブティックが並んでいる通りをちょっと曲がると、新鮮な魚や野菜がずらりと並んだ活気のある市場になります。

で、今回は物欲より食欲。

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[これからクリスマス、お正月にお呼ばれする機会が増えるのでいろいろお土産を買い込んだところ]

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[お土産に買ったもの。これほんの一部・・・。パネトーネはガイドさんが進めてくれたPaulo Attiのと老舗Tamburiniのと両方買いました]

買ってきた食材で、これからお料理するのも楽しみです。

2014年12月20日 (土)

ボローニャ最終日

まつこです。

ボローニャ滞在最終日も快晴!

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[イタリア式朝ご飯]

朝ご飯はバールでカプチーノとクリーム入りのクロワッサン。カウンターで立ったまま食べると、少しだけ地元の人に溶け込んだ気分になります。

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[ファサードの上半分の工事が中断したサン・ペトローニオ聖堂]

今日はまずはマッジョーレ広場のサン・ペトローニオ聖堂を拝観。この聖堂は300メートル以上の長さがあるそうです。あまりの大きさにサン・ピエトロ寺院の影が薄くなってしまうと、法王が工事の中断を求めたせいで、ファサードの上の方が未完成になっているのだそうです。

外側は「中途半端」な感じですが、中に入ると堂々たる大聖堂。高い窓を通して入る日ざしが反対側の壁にあたって、ああ、きれい・・・と眺めていたら、明るい音色のオルガンの演奏が始まりました。威容を誇っていても、決して重厚にならない大聖堂という印象をうけました。

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[サンタ・マリア・デッラ・ヴィータ教会のテラコッタの彫像]

市場に行くつもりで歩いていたら正面扉が大きく開いていたので、吸い込まれるように入ったのがサンタ・マリア・デッラ・ヴィータ教会。祭壇の横にテラコッタの群像がありました。イエスの死を悲しむ人たちの像です。15世紀の作品だそうですが、ドラマティックな動きがあり、表情もリアル。迫力に気圧された気分になりました。

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[解剖学劇場(テアトロ・アナトミコ)。正面の説教台みたいなところが教壇]

次に行ったのはボローニャ大学の古い解剖(アナトミー)の教室。テアトロ・アナトミコという呼び方通り、すりばち式の階段教室で中央に解剖台があります。ここがヨーロッパで最初に解剖が行われた場所だそうです。

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[天井も凝った彫刻がほどこされています]

ここは大理石の解剖台以外はすべて木造です。第二次世界大戦で空襲を受け、このボローニャ大学の旧学舎も大きく壊れてしまったのだそうです。その時の写真も展示されていました。それでもひとつひとつ使える木像を拾い集め、失われたものを再製してこのように修復したのだそうです。

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[ボローニャ大学旧学舎の中庭。ここも戦争直後は廃墟同然でした]

第二次世界大戦中、ボローニャはドイツ軍の拠点だったため激しい空襲を受けたのだそうです。それを修復して、中世の面影を残す美しい景観の街になっていま す。その古く美しい街に現代的な洗練されたセンスで飾り付けられたウィンドウがいくつもあって、いくら歩いても飽きない街でした。

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[ポルティコ(アーケード)は街全体でのべ40キロメートルにもなるとか]

旅の終わりはいつもちょっと寂しい気持ちになります。ああ、この街にもう一度来ることはあるのかな・・・この景色をもう一度見ることがあるのかな・・・。夕暮れがせまるボローニャをあとにするときには、ちょっと胸がキュンとする気分になりました。

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[霧のボローニャ空港]

到着した日以外はお天気の良かったボローニャですが、タクシーで空港に向かううちにすっぽりと霧に包まれました。冬のボローニャは霧が多いのだそうです。霧で何も見えない窓の外を眺めながら、また来てみたい・・そう思いながら帰路につきました。

2014年12月19日 (金)

フード・マラソン

まつこです。

「朝7時出発、歩きやすい靴をはいてくること。朝食は軽めに」これは昨日申し込んだツアーの注意書きです。まだ夜も明けきらぬ早朝にガイドさんは「さあ、フード・マラソンに出発よ」と言います。向かうのはボローニャとモデナの間の田舎。

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[パルミジャーノ工場の朝は早い。早朝に運び込まれた新鮮なミルクが、昨晩一晩ねかされたミルクから作られたホエー(乳清)と一緒にされて、撹拌されます]

まずはパルミジャーノ工場の見学です。

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[私と一緒に参加したのはアメリカ在住のイタリア人と香港チャイニーズのカップル]

「試食付き」の言葉にひかれて申し込んだ時には、ちょっと工場を眺めて、売店で試食してお土産買って・・・というようなことを想像していたのですが、いや〜、本格的な見学でした。このように白いガウンや靴カバーで衛生管理にも気を使っています。

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[見ている間にどんどん変化して、30分くらいでこのように1つにまとめられるようになります]

温度の管理や、重いものの移動などには機械が使われていますが、凝固ぐあいを見定めるのは手の感覚だそうです。

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[上の写真で1つにまとめたのを二つに分けて、このあと型にいれます]

1トンくらいの大釜1つで二つのパルミジャーノが作られます。ここまでは朝の手早い作業ですが、ここからじっくりと時間をかけた工程になります。

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[塩水につけるところ]

型に入れたばかりのものはフニャフニャしているので、漬け物石みたいに重さをかけて水分をぬいてから塩水に20日くらいつけます。

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[どこまでも、どこまでもチーズがならんでいます]

そのあとは乾燥と熟成です。その間に検査官がきて、ハンマーでたたいて音を聞き、中に気泡がはいっていないかを確かめ、その検査を通過したものだけが、24ヶ月熟成され「パレミジャーノ・レッジャーノ」として認定されるそうです。パスしなかったのは二級品として若いうちに食べるチーズとされ、値段も大きくことなります。

・・・と説明を聞いたところで食べ比べ。

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[朝からチーズとワイン]

工場の片隅にテーブルが用意され、1年ものと4年ものを食べ比べました。1年のを先に食べるように言われ、それなりに香りも味も良いと思ったのですが、4年ものはギュッと味がしまって、ホロリとした舌触りも独特で、「珍味」という感じです。

地元産の微発泡性の赤ワインも出され、これがよく合うこと!さらにボローニャ・ソーセージのサンドイッチやピザも出て、ついつい赤ワインが進む、進む。まだ朝なのに。さらに「これがイタリアの朝ご飯だよ」と渡されたのは、大きなクロワッサンにたっぷりカスタードクリームがつまったもの。ああああああ・・・ぜんぶ食べちゃった。

お腹いっぱいで、良い気分になったところで次はバルサミコ工場。

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[工場といっても田舎のお屋敷の裏の納屋みたいなところです]

酢はイタリア語でアチェート。パルミジャーノよりもっと気長な熟成期間があるのがバルサミコ酢。納屋の屋根裏で12年以上寝かせたものだけがアチェート・バルサミコとして認定されるのだそうです。

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[屋根裏で長く長く保管されるバルサミコ。大きい樽から次第に小さな樽に移し替えられていきます。夏は暑く、冬は寒い屋根裏がバルサミコの熟成には望ましい環境なのだそうです。でも夏に見学に来るとあまりの香りの強さに卒倒する人もいるとか]

スーパーでバルサミコと称して売っているものはお砂糖などが入って、バルサミコとはほんとうは言えないのだそうです。

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[手前の小さな下部がコロリとした形の瓶に入ったものだけが本物のアチェート・バルサミコ。有名な工業デザイナーがデザインした瓶で、この形以外のは本物ではないそうです]

では、実際に味を比べてみましょう。

廉価版、混ぜ物はしていないけれど12年未満のもの、12年以上のもの、25年以上のものを、小さなスプーンで少しずつ味わってみました。廉価版ははっきりと甘みの種類が違うのがわかりました。それ以外は時間がたつほどに濃厚かつまろやかになるのがわかります。

ふ〜ん、こんなに違うのね。たまには25年以上のを買ってみようかしらと値札を見たら、小さな瓶で70ユーロ(1万円以上)でした。

ここではさらにリコッタチーズにバルサミコをかけたもの、ジェラートにバルサミコをかけたもの、さらには同じ製造者が作っている栗のリキュールまで出され、さらに良い気分になりましたが、ほろ酔いでも70ユーロのバルサミコを買う踏ん切りはつきませんでした。

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[庭には昔、バルサミコ作りに使われたブドウの圧搾機などが飾られています。快晴で暖かい日です]

田舎道をドライブして、次はプロシュート(生ハム)工場へ。

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[豚の股に塩をしているところ]

地元の良い豚を使い、シチリアの良い塩を使い、いっさい加熱はせずにじっくり熟成させるというのがプロシュート。

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[どこまでも、どこまでもプロシュート。プロシュートの森に入った気分になります]

プロシュートの熟成は、馬の骨で作ったスティックを決まった3カ所に差し込んで、それぞれの部分の匂いで判定するそうです。それで合格すると認定の印が豚の太ももにギュッと押され出荷できるようになります。

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[検査の仕方を説明してくれるガイドさん]

では検査に合格したプロシュートを味わってみましょう。

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[家族でやっている工場で、こちらはお母さん。お父さんと息子もせっせと働いていました]

この生ハム、私がこれまでの人生で食べた中で一番おいしい生ハムだと思います。しっとりと柔らかくて、塩味の中に甘みがあるのです。一緒にツアーに参加した二人もおいしいとびっくりしていました。お母さんもうれしそうに、どんどんスライスしてくれます。ここでも微発泡性の赤ワインが出て、これがまたあうんだな〜、生ハムと。

と、朝から食べ続けていますが、このツアーはランチつきでした。

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[山のレストランに連れてきてもらいました]

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[レストランの裏にはこんな風景が広がります]

朝から飲み続け、食べ続けているのに、ここでドーンとたっぷりランチが出されるところが「イタリア式フード・マラソン」。さあ、がんばって食べましょう!

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[パスタ3種類(トルテリーニ、ラビオリ、タリアテッレ)、肉料理2種類(うさぎのグリル、白豚の煮込み)、野菜の付け合わせ2種類、白ワイン、赤ワイン、パン、デザート(レモンのシャーベット。ピンクのストローがついているの)、食後種(栗のリキュール、飲まないと消化に良くないと言われた)、エスプレッソ]

イタリア式フード・マラソン、最後にお肉は少し残してしまいましたが、完走しました!

ボローニャのあるエミリオ・ロマーニャ州の特産品は、パレミジャーノ・レッジャーノ、アチェート・バルサミコ、そしてプロシュート。この3つに共通するのは、「じっくり熟成」「きびしく検査」だということがわかりました。

品質を保証するためにきびしい基準を設け、その基準を満たしたものだけにDOPという認定を与えることによって、このような手間ひまのかかる食品の製造者を保護をします。市場にだけ任せていたら簡単に安く作れる食品ばかりが流通してしまいます。こういう保証制度があることで、伝統的な食文化が守れるのだということがよく理解できました。

2014年12月18日 (木)

ボローニャ街歩き

まつこです。

ここはボローニャです。

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[ボローニャの中心マッジョーレ広場。左がサン・ペトローニオ聖堂、右が市庁舎です]

お天気が良くなったので観光バスに乗って市内を一周し、おおよその町の様子を見てみました。

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[オープントップの観光バス。日本語の音声ガイドもありました。一日乗り放題で13ユーロ]

あまり下調べせずに旅行する場合は、「観光案内所」と「市内観光バス」はとても役にたちます。これで町のごくおおざっぱな歴史や重要な観光スポットがわかります。

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[二本の塔が町のシンボル。12世紀の貴族が競い合って建てている最中に片方が傾いて勝負がついたそうです]

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[町のところどころに広場があってクリスマス市をやっているところもありました]

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[第二次世界大戦ではかなりひどい空襲を受けたそうですが、それでも中世以来の建物が残っています] 

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[破壊された部分も元のように修復され、美しい街並みです]

ボローニャはもともと城壁で囲まれたいた町ですが、その南側は丘になっています。絶景スポットでバスは少し停まってくれました。

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[ボローニャの町を見晴らす丘の上から]

一時間ほどで町を一周して、おおよそのことがわかったところで街歩き。でもその前にランチで腹ごしらえをしておきましょう。

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[これが本場のボロネーゼ]

市場の近くでイタリア食材屋のイータリーを見つけたので、その中のイートインみたいなコーナーでタリアテッレ・ボロネーゼをいただいてみました。日本のミートソースみたいにドロドロしていなくてお肉の味がよくわかるものでした。

観光バスの説明を聞いてぜひ行ってみたいと思ったのがサン・ステファノ聖堂。

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[聖堂とその前の広場。ボローニャの大学も近くにあるので、広場ではのんびり過ごす学生の姿も目立ちました]

ここは異なった様式の教会が7つ一緒になった教会群です。

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[最も古いセポルクロ聖堂]

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[アグリコラ教会内をいっぱいに使ってキリスト誕生を祝福する場面を展示中]

奥にはベネディクト修道会の回廊があって、今も修道院として使われているそうです。

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[修道院の中庭の井戸]

教会の見学が終わったら、街歩き。ボローニャの街並みの特徴はポルティコと呼ばれるアーケードです。

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[町の至る所がポルティコになっています]

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[こちらちょっと華やかな通りのポルティコ。一番手前のお店はエルメス]

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[こんな華やかなショッピング街もあります]

それほど大きくない町に、高級ブティック街もあれば庶民的な市場もあって、とても楽しい町歩きができました。

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[街角で焼き栗を売っていたおじさんたち]

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[思わず買って道を歩きながら食べちゃった]

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[くたびれたらバールでエスプレッソ]

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[最初の広場に戻ってきました]

たくさん歩いて、ボローニャ観光をたっぷり楽しんだ一日でした

2014年12月17日 (水)

トルテリーニ

まつこです。

突然ですが、一人旅の真っ最中です。

急用ができて、うめぞうは日曜日に日本に帰りました。冬休みの小旅行を計画して、二人分の航空券やホテルを予約していたのですが、残念ながら中止です。キャンセルしようとしたらExpediaの安いパッケージだったため、一ポンドも戻らないとのこと(涙)。

だったら、私一人でも行く!

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[ネプチューンの噴水とクリスマス・ツリー]

と出かけて来た先は・・・

「おいしいもののたくさんある町」です。

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[ヒントは、これ、トルテリーニ]

トルテリーニが名物のここはどこでしょう? 共産主義の影響が非常に強い町としても知られています。

この続きは、また明日。(病み上がりにサンジョヴェーゼでほろ酔い状態なもので・・・。)

2014年12月15日 (月)

パントマイム

まつこです。

昨晩は友人Mさん親子を誘ってパントマイムの『アラジン』を観に行ってきました。

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[Mさんと息子さんのL君とうめぞう。開場のCambridge Arts Theatreは経済学者のケインズが作った劇場です]

パントマイムはイギリスのクリスマスの恒例行事の一つと聞いていたので、ぜひ一度観てみたいと思っていました。パントマイムと言っても日本の無言のパフォーマンスではなく、家族で楽しむ笑劇です。今回の出し物は『アラジン』。

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[家族向けエンターテインメントの『アラジン』]

若い女性が青年を演じ、中年女を女装した男優が演じるというのがパントマイムの約束事の一つだそうです。今回も若者アラジンは女優さんが演じていました。その母親には男優が扮し、大きな胸とヒップをゆらしながら軽やかに歌い、踊り、たっぷり笑わせてくれました。観客と舞台のやり取りもパントマイムの伝統の一つ。うまい役者と、積極的でノリのいい観客のにぎやかなやり取りが楽しい雰囲気を盛り上げます。

小さな子供が大喜びするドタバタ場面もたっぷりありますが、きわどい言葉遊びや政治風刺も盛り込まれています。中国皇帝は財政赤字に苦しみ、悪人の経済アドバイザーと契約してしまうなど、時勢を反映したネタも取り込まれています。私には理解できないジョークもたくさんありました。うめぞうも最初は戸惑っていたようですが、お色気もほどよくちりばめてあり、ムチムチした太もものダンサーたちを食い入るように眺めていました。魔法のランプから出てくる魔神ジンニーは筋骨隆々の黒人男性。なるほど、おじいちゃんから子供まで、老若男女がそれぞれ楽しめる要素が満載。

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[外に出ると市場のツリーが輝いています]

たっぷり笑ったあとは、外の冷たい空気も気持ち良く感じました。クリスマスまであと10日です。

2014年12月10日 (水)

鶴亀スムージー

まつこです。

不覚にも風邪をひいてしまいました。図書館でも咳をしている人がやたらと多いので、うつされないようにと用心していたのですが・・・。

イギリスで風邪の蔓延は、換気の悪さが一因だとか。寒いからといって、draught stopperというすきま風をふせぐものを窓辺において、春まで窓を閉めっぱなしにしておく人も多いそうです。換気の悪さのため、風邪だけでなく、アレルギー症状の咳くしゃみの原因にもなっているそうです。

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[寒さと湿気ももちろん風邪の原因。こんなに寒いのに、傘さしてまでパントに乗る人たちもいますが・・・]

原因その2はティッシュの使い回し。一度使ったティッシュペーパーをポケットに入れておいてまた使うというのが、ウィルス拡散の原因になっているそうです。確かに分厚くて、ハンカチの代用にもなるこちらのティッシュは、ちょっとだけ使って捨てるのはもったいないという気持ちになるのはわかりますが、エコよりも衛生の方を優先してほしい。

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[うめぞうオリジナル「鶴亀スムージー」の材料]

風邪対策には睡眠と栄養が必須。免疫力アップのため日頃から野菜はたくさんとるようにはしているのですが、ここ数日は特に「野菜生活」を強化しています。朝はうめぞう担当。ショウガやキャベツまで入ったお手製スムージー。

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[Pukiちゃんに勧められて以来、毎朝、ミキサーでお手製ジュースを作るうめぞう。こちらでもKenwoodのミキサーを買いました]

うめぞうの両親は101歳と90歳でお元気です。うめぞう曰く、「このジュースを飲んでいれば我が家の長寿遺伝子が発現するはず」とのこと。私はこれを「鶴亀スムージー」と名付けました。(私も婚家の長寿遺伝子にあやかりたいものです。)

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[ありあわせ野菜の「ベジパワー・グリル」。これで風邪を撃退したい!]

夕食は私の担当ですが、昨日は冷蔵庫にある野菜を適当にオーブンで焼いてみました。スクォッシュ、芽キャベツ、フェンネルなど。題して「ベジパワー・グリル」。

風邪にかからないためには、手洗い、換気、栄養、睡眠が大切。日本もずいぶん寒くなったと聞きました。皆さんも気をつけてください。

2014年12月 9日 (火)

キャロルとマルド・ワイン

まつこです。

凍てつく寒い夜にジーザス・カレッジのチャペルに行ってきました。クリスマスを祝う曲を集めたクワイアーのコンサートです。

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[ジーザス・カレッジのチャペルは、ケンブリッジの大学の建物で最も古いものだそうです]

少年聖歌隊と、チャペル付属の男性クワイアーと、カレッジの混声クワイアーが、合同で少し難しいブリテンのキャロルから、おなじみのクリスマス・ソングまでたっぷり聞かせてくれました。

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[少年聖歌隊の男の子たちが可愛い!]

カレッジのクワイアーの中にはスリランカ出身のテナー歌手がいて、柔らかな声でソロを歌っていました。その関係もあり、クワイアーはこの冬スリランカに行き、コンサートの他、貧しい村の学校で音楽のワークショップを行うなどの活動をするのだそうです。

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[ダイニング・ホールでふるまわれたマルド・ワイン]

今回のコンサートの休憩時間にはカレッジのダイニング・ホールでマルド・ワインがいただけました。甘いスパイスの入った温かなワインです。凍り付くような冷たい空気の夜でしたが、ホカホカのワインを飲み、美しい歌声を聞き、暖かな気持ちになったひとときでした。

2014年12月 7日 (日)

18 Days until Christmas

まつこです。

日々の食材の調達は8割方スーパーマーケットWaitroseの宅配で間に合わせています。オンラインで注文すると指定した日時に配達されるのでとっても便利。重いものも運ばなくていいし。

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[3つだけ注文したけど5つ入りが届いたチョコ]

 

ときどき在庫がないもので代替品が配達されることがあります。今日の配達では、「オーガニック人参650グラム」がなかったので、「オーガニック人参1キログラム」で代替。あらま、ラッキー!

さらにリンツのチョコ「バラ売り3個」を注文していたら、「5つ入り1パック」で代替されていました。ホクッとうれしい・・・。

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[ティッシュペーパーの箱もクリスマス]

クリネックスのティッシューもクリスマス仕様のデザイン。これも3つ注文したら、手違いで4つ入っていました。ウェイトローズからの早めのプレゼント?

クリスマスまであと18日です。

2014年12月 5日 (金)

サバの薫製

まつこです。

イギリスに普通にある食材で、日本にもあればいいのにと思うものはいくつかありますが、「サバの薫製」もその一つです。

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[100グラム300円くらいでお手頃なsmoked mackerel。今日のお夕飯はこれを使って・・・]

食べ方はいろいろあるようですが、私がときどき作るのはベビー・ポテトと一緒にした温かいサラダです。サバの皮をはいで荒くほぐしてフライパンで温め、茹でたポテトと一緒に、タラゴン+マヨネーズ+クレームフレッシュorサワークリーム+レモン汁を合わせたソースであえます(クレームフレッシュは生クリームで代用してもよし、マヨネーズだけでも大丈夫。酸味はレモン汁で調整)。タラゴンがなければ、チャイブとかパセリとか別のハーブでもOK。

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[所用時間15分くらい]

ベビー・リーフの上にのせて、出来上がり。サバの薫製は骨がないので手間がかかりません。仕事から疲れて帰ったときに、この食材があれば15分でメインディッシュになるサラダができます。

日本にもあればいいのに、とこのサラダを食べるたびに思います。

2014年12月 1日 (月)

St Andrew's Day

まつこです。

11月30日はスコットランドの守護聖人St Andrewの祝日です。トムとジュディはともにイングランド人ですが、学生時代をエジンバラで過ごしたので、毎年11月30日は友人を招いてパーティをしているそうです。今年は私たちも招いてもらいました。

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[一方が普通のハギス、もう一方はヴェジタリアン用ハギス]

スコットランドと言えば・・・

ハギス(内蔵のひき肉を袋状のものに入れて加熱した料理)
ロバート・バーンズ(スコットランドの国民的詩人)
ウィスキー

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[ハギスにナイフを入れる瞬間]

トムとジュディも毎年、この日のメインはハギス。トムがちょっぴりスコットランド訛をまねしながらバーンズの「ハギスに捧げる詩」を朗読し、詩に合わせてハギスにナイフを入れます。

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[付け合わせはポテト、人参、パースニップのマッシュ]

食事の最後にウィスキーを入れた固めのポリッジのようなプディングをいただきながら、トムが再びバーンズの物語詩"Tam O'Shanter"を朗読するのを聞きました。酔っぱらった男がミニスカートの魔女にクラっときてひどい目にあう、というような内容です。帆船やウィスキーの名前になっている"Cutty Sark"は"short shirt"という意味で、この詩に出てくるNannieという魔女の着ている丈の短い服のことなのだそうです。

バーンズの詩はスコットランドの言葉が多用されていて、聞いているだけでは内容がよくわからないのですが、ウィスキーの香りをかぎながら調子の良い韻律を聞いていると、にわかにスコットランドにいるような気分になってきます・・・

が、この晩は私たち二人以外は、みなイングランド人。「スコットランド人はいったいどこまで自治権を拡大したがるつもりだ!けしからん」と、最後は最近のスコットランド問題について声高に文句を言って気炎を上げた夜でした。

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