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2014年8月12日 (火)

Glorious Twelfth

まつこです。

フロリダ沖のハリケーンが大西洋を超えてイギリスにまで達し、日曜日は嵐でした。そのあとは台風一過の青空が広がっていますが、すでにひんやりとした秋風です。まさに風立ちぬ。

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[宿舎の裏の麦畑もすっかり収穫が終わりました。イギリスの8月は黄金色や茶色の目立つ季節です]

今日は8月12日。イギリスではGlorious Twelfthといって、ライチョウの狩猟の解禁日です。この日のためにGame Keeperと呼ばれる管理人はライチョウの数を確保すべく、天敵の猛禽を殺したり、環境の良いところにライチョウ小屋を移動させたりして、準備しているのだそうです。この日、撃ち落とされるライチョウの数たるや、かなりなものだとか。

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[イギリスではライチョウを撃ち落として食べるそうです。日本では天然記念物]

最近では中国の富裕層をターゲットにして、スコットランドの貴族の館を執事やコック付きで貸し出し、そこで狩猟を楽しんでもらうというビジネスも流行っているそうです。

イギリスにはラディカルな動物保護団体もいますが、一方では"Hunting, Shooting, Fishing"をスポーツとして愛好する人たちもいます。いろんな議論はあるものの、このGlorious Twelfthに「季節の風物詩」という印象を抱いている人も多いようです。

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[動物大好きなうめぞうにはハンティングもシューティングも絶対に無理。嵐の去った後の青空は色が薄くなって、そろそろ秋の気配です]

とても優しそうなイギリス人の老婦人に、「撃ち落としたライチョウは食べるのですか?」と聞いたところ、「そうよ、おいしいのよ!」とうれしそうに言っていました。ライチョウは天然記念物と認識していた日本人にとってはやや違和感はあるものの、「おいしいのよ」と言ったときのその老婦人の笑顔を見ると、ちょっと食べてみたい気もしてきます。

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コメント

こんな伝統があるのですか~、さすがイギリス。昔バードウォッチングにハマっていた夫もうめぞうさんと同じく絶対反対派。ちなみに、夫にお付き合いして、私もちゃっかり日本野鳥の会の会員です。イギリスの自然環境が保たれているのは、貴族も含めて狩猟愛好家のお蔭だという説もあるし、どうなのでしょうねー。ライチョウってそんなに美味しいのですか。山鳩は言うほど美味しくないように思いますが。秋風吹けば、ヨーロッパはジビエの季節ですわね。

Pukiさん、コメントありがとうございます。

こちらに来てから鳥の名前に接する機会が急に増えました。Wren, robin, blackbird, magpie, swiftなどなど。植物もしかり。イギリス人がいかに動植物と親しみながら生活しているか、その一端を見た気がします。Royal Society for the Protection of Birdsという鳥の保護団体は19世紀からあるのだそうですね。一方、Downton Abbeyの人気がきっかけとなり、中国富裕層が1週間で10万ポンド払ってshootingを楽しむという記事もサンデー・タイムズにのっていました。野鳥保護も狩猟もどちらもイギリス伝統文化の一部なんでしょうけれど・・・。

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