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2014年7月16日 (水)

サモトラケのニケ

まつこです。

パリから戻る前日、7月12日にルーブル美術館に行ってみました。1年をかけた修復作業が終了し、この日から再び「サモトラケのニケ」(Winged Victory)を再び見ることができるようになったのです。

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[修復を終えた女神像]

2009年3月にルーブル美術館を訪れたとき、お天気も悪く、朝早かったため、誰もいない美術館にほぼ一番乗りで入場しました。どこに何が展示されているのか下調べもせず、ガランとした館内をあてどなく一人歩いていると、フワリと特別な空気に包まれたような気がして、ふと見上げると大きな階段の上に「サモトラケのニケ」が神々しくそびえていました。

静まりかえった空間の中で、他に誰もおらず、たった一人でこの女神の像を仰ぎ見たときの感動を今も鮮やかに覚えています。

もう一度、行ってみたとしても、不意に天上から女神が舞い降りてくるのを目撃したような、あの気持ちはもう二度と味わえないだろうという気がして、それ以後はルーブル美術館には行っていませんでした。

今回は修復作業で洗浄され元々の大理石の色が見れるようになったというので、それではもう一度見てみようと思いなおし出かけてみました。

しかしガラスのピラミッド前にはいつも長い行列。そこに並ぶのはいささか気が滅入ります。セーヌ側のライオン・ゲートからであれば入りやすいと聞き、前もってチケットを買っておいたのですが、開館時間に行ったら待ち時間ゼロで入場できました。ついでに(?)「モナリザ」もガラガラに空いた状態で見ることができました。

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[やっぱりいいねえ、とうめぞうも改めて感動]

修復された女神像は前より白く、特に台座の船は純白に輝いていました。不意をつかれたあの感動はないものの、もちろん圧倒的な美しさでそびえ立つ女神を見ると、自然と畏怖の念がわいてきます。特定の宗教には帰依しなくても、超越的なものの前にぬかずき、謙虚な気持ちになることのすがすがしさを改めて感じた気がします。

しかし、このあといろいろ見た後で、うめぞうは「美術の歴史はお尻とおっぱいと権力だな」と、きわめて正直な感想を述べていました。これもまたあたっている気はしますが・・・。

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コメント

サモトラケのニケ、私も初めて見たときに感動しました。叔母の友人がパック旅行に行けなくなり、高校生だった私が代わりに連れていってもらったのです。あの大きさに圧倒され、見上げていると、風が吹いているかのような錯覚すら感じました。日常の雑事にお疲れ三昧の今日この頃、勝利の女神をまた見上げてみたくなりました。

Pukiさん、コメントありがとうございます。

高校生の感性でサモトラケのニケを見たら、さぞ印象が鮮明でしょうねえ。やっぱり若い時からいろんなものに触れるって大切!

ルーブルにいらっしゃるなら、「前売り券を買ってライオン・ゲートから入場」というのが、おすすめです。「モナリザ」や「ミロのヴィーナス」みたいな「名所」の前は人ごみですが、他のフロアは意外とすいています。木曜日に一人で行ったオルセーはギュウギュウに混んでいて、鑑賞というにはほど遠い雰囲気。美術館も予約制にして、入場者数を限定してほしい!

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