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2014年6月10日 (火)

ペンズハースト

まつこです。

ロンドン南東部のケントに二泊三日で出かけてきました。なだらかな起伏があり、「イングランドの庭」と呼ばれるほど美しい所ですが、残念ながら今回は仕事(学会)での出張だったので、観光はなし。

でも、会場はペンズハースト(Penshurst)と呼ばれる美しいマナー・ハウスでした。

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[こんな14世紀に建てられた古い館の中で学会]

もともとは14世紀に建てられた荘園領主の邸宅でしたが、やがてイングランド国王の所有となり、それが16世紀の半ばにウィリアム・シドニーという宮廷人に下賜され、今日にいたるまでシドニー家の邸宅となっています。

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[こんな門から入ります]

このシドニー家からは何人かの文人が出ているのですが、今回はその一人の女性作家メアリー・ロウスについての学会でした。

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[女性作家についての学会なので女性研究者が多い。アメリカから来た人が多かった]

ロウスの劇作品の上演も組み込まれているとのことだったし、6月のケントならきれいだろうからちょっと観光できるかも・・・と思って参加したのですが、朝から夜までプログラムがびっしり組まれていて、部屋に缶詰状態。観光どころか、会場になったペンズハーストの館や庭すらゆっくり見る時間はありませんでした。

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[色とりどりのバラが咲き誇っていました]

それでもお昼休みにちょっとだけ庭を散策できました。バラの花が咲き誇っていて、歩くとふわりとバラの香りに包まれます。

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[これはイタリア風庭園(Itarian Garden)]

よく広大な庭はいくつかの庭園に区切られていて、それぞれが異なる様式にデザインされています。

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[こちらはジュビリー・ウォークと名付けられた比較的新しい部分。チェルシー・フラワー・ショーで金メダルを取ったデザイナーがデザインしたそうです]

そろそろ次のパネル・ディスカッションが始まるな・・・と思いながらも、庭のあまりの美しさに立ち去りかねていると、やはり同じような気分とおぼしき参加 者の一人が声をかけてきてくれました。このイギリス人の老研究者は「ケントにはまだまだきれいな館がたくさんありますよ。ぜひいろいろ訪ねてごらん」と、 いくつかの館の名前を教えてくれました。

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[この池は『ダイアナの浴場』と名付けられているそうです]

これから8月の後半あたりまでが、イングランドの一番きれいな季節です。この美しい季節を存分に堪能したい・・・と思いながらも、石造りのひんやりした館に戻り、学会に続きに参加しました。

次は仕事ぬきでぜひイングランドの田舎を旅してみたいものです。

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コメント

ココ、是非一度訪れてみたい場所ですっ(前のめり)。6月で、しかもお天気にも恵まれた様子。ちょっとはのんびりさせてくれればいいのにね~。ロウスの学会はサロン風の雰囲気で若干気が張りそうな気もしますけれど(汗)、こんな素敵な場所ならそれも辞さず。

Pukiさん、コメントありがとうございます。

ロウスの学会はアメリカ人女性研究者が圧倒的に多くて、アメリカ英語でペラペラペラペラ議論する雰囲気でした。少数の男性参加者は、ウィリアム・ハーバートの亡霊とともに、肩身が狭そうでした。

この館の当主の息子さんも文学研究で博士号を取られたばかりとかで参加しておられましたが、名前がフィリップ。21世紀のフィリップ・シドニーは、シャイな好青年でした。

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