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2014年6月 7日 (土)

D-Dayから70年

まつこです。

今日も良いお天気の一日でした。

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[いつも自転車で通るGarret Hostel Bridgeからの眺め]

ケム川を自転車で渡るのに一番都合がいいのは、車の通らないGarret Hostel Bridgeです。毎回、通るたびに景色を眺めてしまいます。今日はお天気が良いので、川沿いのクレア・カレッジの塀の上で昼寝している人や、おしゃべりしている人がいました。ケンブリッジも今日は初夏の日差しにあふれていました。

そんな日差しを浴びて、宿舎の中庭でポピーの花も咲いていました。第1次世界大戦のあと、兵士たちを埋めた墓地の荒れた大地で、最初に咲き始めた花がこのポピーだったのだそうです。以来、赤いポピーは戦没者を追悼する花になっています。

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[宿舎の中庭に咲いていたポピーの花]

今日はノルマンディー上陸から70年目の記念日でした。1944年6月6日、いわゆるD-Dayからちょうど70年。昨日から記念行事が行われていて、テレビで次々と特別番組が放送されています。女王はじめ王族も、首相も、野党党首も、フランスで式典に参加しました。

実際に作戦に参加した元兵士たちも参加していますが、彼らはほとんど90代。戦友をここで亡くした、地獄のようだった・・・と、言葉を詰まらせる老人の様子を見ると胸が痛みます。

しかし、空に当時の戦闘機を飛ばし、海に当時の軍艦を走らせ、いかにD-Dayが歴史上重要な日だったかを語り、イギリス軍の貢献の大きさを強調する番組の繰り返しを見ていると、ちょっと疑問も感じます。なんとなく単純な情緒に訴えるナショナリズムをあおっているような印象を受けるのです。

今年は第1次世界大戦の勃発から100年目でもあります。サッカーのワールド・カップもあり、なんだかやたらと愛国心をかきたてる傾向が感じられます。一瞬の高揚感というのは、しばしば思考を停止させるものです。もっと複雑な、解決の難しい問題がたくさんある時に、国家的な行事の連続に大衆の心理がからめとられてしまう危険性はないでしょうか。少し慎重に、注意深くなるべきじゃないか・・・

と思ってテレビ見ながら夕飯、食べていたら、「いくら70年でもやり過ぎだという意見と、D-Dayに対する評価が低すぎるという意見と、両方がある。複雑な問題だ」と司会者がコメントしていました。まあ、こんなコメントが混じるあたりに、最後の歯止めがかすかに効いているというところでしょう。

(来年の終戦70年も大変な行事になるのでしょうねえ。来年の8月はイギリスに来るにはちょっと微妙な時かもしれませんね。)

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