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2014年5月24日 (土)

イギリス地方選挙

まつこです。

昨日から今日にかけて、イギリスでは地方選挙の結果が報道されています。欧州連合からの離脱を訴えるイギリス独立党(UKIP)の躍進が目立ち大きな話題になっています。党首ファラージがパブで祝杯をあげながら、「もうウェストミンスター(国政)の鶏小屋の中に、UKIPという狐は入っているぜ!」と、不敵な笑みを浮かべていました。他の政党にとっては、それぞれに苦い結果だったようです。

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[ケンブリッジの市議会が入っているギルドホール。市場のある広場に立つ古い建物です]

この際なので、納税者の一人としてケンブリッジの市制がどんな仕組みになっているのか勉強してみました。

ケンブリッジは人口12万人程度ですが、それが14の地域に分かれていて、各地域を3名の議員が代表しています。今回はその議席の三分の一が改選されました。市長は42人の市議会議員から毎年互選で選ばれるそうです

ケンブリッジは自由民主党(Lib Dems)が強い地域で、国会議員も今は自由民主党ですが、今回は労働党が議席を増やし、市議会の多数派になったそうです。16年ぶりの多数派復帰だそうです。ちなみにUKIPは議席なし。

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[開票風景]

数週間前から私の住んでいる宿舎にも労働党のちらしが配布されたり、候補者が戸別訪問にやってきたりしていました。ちらしには車いすの科学者スティーブン・ホーキング博士の「私は労働党に入れます」というインタビュー記事が印刷されていました。(ただし私の住んでいるNewnhamという地域では自由民主党が議席を維持しました。)

選挙に勝利した労働党の市議の一人は「ケンブリッジは二つに分かれている。所得層の低い市民が生活費の高いケンブリッジで暮らしていけるような政策を進める必要がある」とインタビューに答えていました。ちなみにケンブリッジの人口12万のうち、学生は2万数千人。学生は比較的富裕な家庭背景を持っている人が圧倒的に多く、「Gown(学生)とTown(市民)の間に格差がある」とも言われていいます。

経済格差や社会の高齢化など、様々な問題を実感しながら、容易に解決しそうにない・・・そういう閉塞感の受け皿として、排他的政策を掲げる右翼政党が票を集めてしまうという危険は、先進諸国に共通なのでしょう。どうしたよいものか・・・と、一人テレビを見ながら考え込んでいます。

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