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2014年5月15日 (木)

あわれ彼女は娼婦

まつこです。

ケンブリッジにも劇場があり、国内ツアーをしているプロダクションをいろいろ見ることができます。4月にはRSCのLife of Galileoを見て、今日はCheek by Jowlの'Tis Pity She's a Whoreを見ました。いずれも水準の高い上演だったのですが、小さな劇場に観客が半分も入っていなくて、いかにも寂しい感じです。イギリス演劇、これからどうなるのかなあ・・・とちょっと心配。

Tisapityshesawhorebrightonfestival
[エロティック!バイオレント!スピーディ!]

'Tis Pity She's a Whore(『あわれ彼女は娼婦』)は1630年くらいに書かれた悲劇です。兄妹の近親相姦、無神論、殺人など、スキャンダラスなテーマを扱った凄惨な流血悲劇です。

Declan Donnellan率いる劇団Cheek by Jowlは、戯曲をかなり刈り込んで、休憩なしの2時間の、スピーディな悲劇に作り替えていました。赤=エロティック、黒=バイオレンスの二つの色を濃厚に混ぜ合わせた舞台です。舞台を現代に設定していて、欲望の暴走に歯止めがきかない今日的な社会の様相も見せていました。

かなりショッキングな場面を鮮烈に見続けた2時間。終わったときには、数少ない観客が、腰が抜けたようにしばらく立てなくなっていました。16歳未満には推奨できないとあらかじめ制限がかかっていましたが、60歳過ぎの観客にも心臓に負担がかかってよくないかも・・・と、高齢化している観客席を眺めて思いました。

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