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2014年1月18日 (土)

キャメロンのジョーク

まつこです。

センター試験の第一日目。英語のテストもありました。外国語で「笑い」のツボがわかるようになるのは上級者かもしれませんが、次の英語のジョークはいかがでしょうか。

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[お友達同士]

英国首相デイヴィッド・キャメロンとロンドン市長ボリス・ジョンソンがロンドン市内で遊説していたらイズリントンのある家の玄関先、一人の女性がこう言いました。

"Boris, you're the father of one of my children."
「ボリス、私の子供たちのうち一人はあなたの子供よ」

ともにイートン校出身のおぼっちゃま系保守党政治家ですが、お行儀の良いキャメロンとやんちゃなボリス。キャメロンも「ボリスに隠し子騒動か!」ととっさに思ったそうです。

しかし

この「なぞなぞ」の答えはー

"It's your daughter, I'm her maths teacher."
「お嬢さんのことよ。私は彼女の数学を担当しているの」

これはキャメロンが年初にあたり、ロンドンの特派員との夕食会で披露したジョークです。キャメロンの政治的な姿勢や政策に反対する人でも、キャメロンの当意即妙の機智には舌を巻くとほめる人も少なくありません。

同じ会場でのキャメロンのジョークをもう一つ。

"My priorities for the year ahead. Number one: keeping the bald spot under control."
「本年の課題としてまず最初に取り組むべきは、手薄な部分の強化です」

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[ここが「手薄な部分」かしら?」

これは新年の叙勲で、キャメロンのヘア・カットをしている理髪師が叙勲の対象となり、「首相の床屋だからといって叙勲リストに入れるのはえこひいきではないか」と批判されたことを受けたものです。このあとにこう続きますー

"If you can make cuts and stop recession at the same time, you deserve an honour."
「カットしながら後退も防げれば、叙勲に値する功績といえましょう」

額の広がり具合や後頭部の薄くなった部分が気になるキャメロン。数年前に、彼の髪の分け目を右から左に変えた(保守党党首を右寄りから左寄りに変えた!)ことでこの理髪師は話題になりました。

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[右から左に変えてくれた理髪師が叙勲されました]

キャメロンのジョークは、髪が後退して(resession)薄くなりつつある部分(bald spot)をカットでうまくごまかしてくれるお気に入りの理髪師の腕前を讃えながら、「財政緊縮(cuts)をしながら、景気後退(recession)に歯止めもかけられれば、政治家としての手腕を讃えてもらおう」という意味を重ね合わせています。「デイヴィッドに座布団二枚!」と言いたくなる、なかなかうまいジョークです。

政治家は政策の内容だけでなく、国民に支持されるかどうかが問題。キャメロンのこの卓抜な言葉のセンスは、国民に過酷な財政緊縮を突きつけながらも、それなりに支持される一助になっているように思います。さすがはシェイクスピア以来の伝統を持つ演劇の国の首相です。

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コメント

上手いですね~。こういう洒落は英語ならではですね。ちなみに、私も最近、分け目を変えました。私の場合は、左から右に変えたのですが、その方がおさまりがいいようです。でも、ホント誰も気がつかないんですよね。。。

Pukiさん、コメントありがとうございます。

髪の分け目って、かなり印象を変えそうに思うのですが、ご家族も気付かないのですか?我が家の場合は、うめぞうが床屋さんに行っても私がまるで気がつかず、「いいもん...」と拗ねさせてしまうことがありますけど。

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