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2014年1月26日 (日)

弟と母

まつこです。

インフルエンザが流行っていますが、母が入居している老人ホームでも数名の感染者が出てしまいました。予防接種は受けていたのですが、母もかかってしまいました。2週間ほど家族の面会も断られていてました。
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[昨日の朝、新幹線から見た富士山]

そのため昨日は3週間ぶりの訪問となりました。40度近い高熱が続いて食事もしばらくは食べられなかったので、母はすっかり体力を落とし、前回の訪問時よりもがっくりと弱っていました。もう立つこともできず、食事もペースト状のものに変わっていました。体に力が入らず車椅子に座っているのも辛そうです。

寝たきりになる日も近いのだろうと私は諦めているのですが、弟は「インフルエンザの前の状態までもどしたい」と言い、「さあ、立ってみよう、足に力入れて、いち、に、さん・・・」と、一生懸命リハビリふうのことをやっています。遠ざかっていく母を静かに見守ろうとする私と、なんとか少しでもひきとめようとする弟。違いはあっても、それぞれに母への思いは強いのだと思います。

東京に戻るため一足先に老人ホームから帰る私を、「じゃあ、玄関まで見送りに行くよ」と弟は母の車椅子を押しながらロビーまで出て来てくれました。くったりと力なく目を閉じて車椅子に座る母に、「姉貴が帰るから手を振ってあげて」と弟は一生懸命呼びかけていました。母はうっすらと一瞬目をあけただけでした。もう手を振る力はないようです。

この二人の姿は、人生の忘れがたい一場面として、心に残る気がします。辛いけれど大切な家族の思い出として、心に刻まれた一場面でした。

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[老人ホームのエントランスの植え込み。春までもう少しです]

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コメント

インフルエンザは若い人でも体力を消耗しますし、お辛かったことと思います。回復されて、またお習字ができるといいですね。まつこさまの気持ちも、弟さんの気持ちも、痛いほどよくわかります。

Pukiさん、コメントありがとうございます。

親の老いは辛いものなのですが、家族のつながりをあらためて確認する経験にもなっています。弟も私もいろいろ学ぶことの多い日々です。母は自分が弱い存在になることによって、私たちに最後の子育てをしているように感じられます。

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