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2013年7月 6日 (土)

国家の役割

うめぞうです。

まつこは今週いっぱい、何やら仕事を抱えていて、「話しかけるな」光線を発散しているので、かわりに雑感を書くことにしよう。

このところ、同世代が集まると、時に国家の役割についての議論になる。たしかにこの世代は40年前の学生時代には、そんな議論をたくさんしていた。

大島渚の映画『日本の夜と霧』は、私たちよりは一世代上の60年安保世代を扱ったものだが、今の大学生があれを見ると、なぜ若者たちがあんなに切羽詰まった気持ちで、国家や革命について語れたのか、不思議に感じるだろう。しかし、70年代初めまでは、そんな雰囲気のなごりが、学生寮の畳部屋には、まだまだ残っていた。
でも、私たちが社会人になった頃から、だんだんと国家よりも、政治のこと、経済のこと、社会のこと、生活のことが、話題の中心になっていった。

ところが、ここにきてまた、「国家って何なんだろうね」という話がよく出るようになった。とくにリーマン・ショックの後は、国家の果たすべき役回りについて、よく議論をする。
話をごく簡単にしよう。舞台には4人の重要人物が登場する。それぞれの名前は以下のとおり。
Aは「金融資本」君。
Bは「超国家組織」君。
Cは「国民国家」君。
Dは「市民」君。
ここではA君に、ちょっと悪役を演じてもらう。本当は、A君の言い分だってちゃんと聞かねばならないのだが、A君は今、巨額のマネーをあずかって、それを合法的に増やすことを命じられている。
誰に命じられているのかは、ここでは問わない。A君だって、同じことをめざしている無数のライバルと闘っている。だから、けっこうつらい人生だ。甘いことを言っていると、すぐに舞台から引きずり降ろされる。

話の都合で、今日はD君には、ちょっと正義の役を演じてもらう。D君だって、そんなにいつも立派なわけではない。しかし、D君に言わせれば、自分の願いなど、とても、つつましいものだ。お腹をすかせることなく、一日健康で働いて、雨露しのげる屋根の下で、暖かい布団にくるんでゆっくり眠りたい。贅沢を言えば、隣に愛する人が寝ていれば最高だ。それ以上のことを自分は願っているわけではない。これがD君の言い分だ。

さて、悪玉と善玉をとりあえず単純に決めた上で、問題は、B君と、C君がどちらの味方か、ということだ。これが、同世代でも時々くいちがう。

どちらかというと、うめぞうはCの国家君は、ついついA君の方を見てしまう傾向があるとにらんでいる。だからここは、Bの超国家組織君を味方につけて、BD連合で、AC連合を監視してはどうか、と提案することが多い。たしかにB君は4人のうちで一番多種多様で、当たり外れが大きい。だから注意が必要だ。それはEU議会であったり、国連であったり、人権NGOであったりする。
しかし、それに対しては、よくこんな反論が出る。最後のところ、D君の味方になってくれるのは、やはりC君をおいてない。そしてA君に対抗する力をもっているのも、C君しかいない。B君はたしかに理念は立派かもしれないが、親身にはなってくれない。A君に取り込まれる危険はむしろ大きい。やはりCD連合でAB連合に当たることを、基本戦略とするべきだ、と。

こんな議論をしていると、仕事光線を発するまつこが言う。
「うめぞうの議論は、どうも善玉と悪玉を、単純化して考えるところが弱い。この世は、もっと複雑怪奇。とりあえず、呼吸を整え、なるようにしかならない世の中をしかと見据えて、自分の出来る範囲でなにか具体的なことをしたほうがいい。ふっふっふ、仕事は終わったぜ、ワインでも飲もう。」

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コメント

私も単純なので、A君=腹黒そうで眼鏡をかけている、B君=爽やかで眼鏡をかけている、C君=体育会系風、D君=ちょっと気弱な草食系男子、みたいなビジュアルができあがってしまいました。それでいくと、D君はやっぱりB君と気が合いやすいような気がします。

Pukiちゃん
これはうまいビジュアルですねえ。
さすがPukiちゃん。座布団2枚!
B君とC君のどっちがA君にすりすりするのか。今後の見どころですね。でも、もうひとつ忘れてならないのは、A君とD君も、けっこう怪しい関係にある、っていうことですよね。

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