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2013年7月14日 (日)

まつこです。

今週はうめぞうと一緒に母を訪ねました。

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[ただ一文字。人]

母は老人ホームの書道クラブに、なんとかまだ参加し続けています。この書道クラブに来ていただいている書道の先生の、さらにその先生が、実はうめぞうの大伯母さんだということが最近判明しました。世の中は意外と狭いものです。

母の居室に無造作におかれた一枚の書道。いちばん最近、母が書いた字のようです。難しい字は書けなくなった母のために、先生が選んでくださった文字は「人」。

以前の母なら自分の作品をなかなか見せてくれなかったのですが、今はそういう照れや謙遜はなくなったので、「あら、いい字じゃない。写真撮るわ」と声をかけると、うれしそうに掲げてくれました。

今日は久しぶりにうめぞうにも会えて、母はうれしそうでした。「これから東京に戻る前に、二人で京都の祇園祭りを見に行ってみる」と言うと、「あら、いいわね〜。それは良いわ〜」と自分のことのように喜んでくれます。食事の介助をしてい最中には、美味しいと自分で感じるものがあると、「これ、美味しいわよ。あなた食べなさい」と言います。帰り際には、「何か欲しいものがあったら言いなさい」と言うので、調子を合わせて「今は思いつかないけれど、何かあれば電話でお願いするわね」と応えると、「そうそう、それがいいわ」。

これだけ認知症が進んでいても、あくまで母は母。自分の境遇がよくわからなくても、子供の幸せを願う気持ちは強く残っているようです。

母の書いた「人」という力強い一文字を見ながら、「こういう母性愛が人間の根源的力なのかな。娘はいつまでたっても母にかなわないものだ・・・」と思いました。

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