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2013年6月 8日 (土)

ヴァイオリンの女王

まつこです。

今週はアンネ・ゾフィー・ムッターのコンサートに出かけました。カラヤンに才能を見いだされた天才少女もそろそろ50歳、「ヴァイオリンの女王」と呼ばれるのにふさわしい成熟した美しさを誇っています。

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[ギリシア神話の女神を思わせるプログラムの写真]

もちろん容姿だけでなく音楽も堪能しました。美しい音色と、たっぷりとした表現。ルトワフスキという作曲家の現代音楽も、まったく予備知識のない曲でしたが、聞く人の心を深いところまで連れ去るような迫力のある演奏でした。シューベルトもサンサーンスもたっぷりとロマンティックで情熱的。雑然とした忙しい日常を忘れるひとときでした。

サッカーのワールドカップ出場がかかる試合が行われたのと同じ夜だったせいか、空席が目立ちましたが、演奏終了後はそれを補うかのように、観客は熱い拍手を送っていました。その喝采に応えるようにアンコールで3曲も演奏してくれました。

1曲目、ラベルの『ハバネラ』。笑顔で拍手に応える女王様を見て、うめぞうの一言。
「やっぱりきれいだね〜」

2曲目、マスネの『タイス瞑想曲』。舞台の袖に戻る後ろ姿を見て、うめぞうの一言。
「体型崩れてないね〜」

3曲目、ブラームス『ハンガリー舞曲第1番』。サントリーホールならではの舞台背後の客席に挨拶する後ろ姿を見て、うめぞうの一言。
「でもお尻が大きくなってるかな〜」

この日のアンネ・ゾフィー・ムッターの衣装は真っ赤なマーメード・ラインのドレス。そのヴォリューミーな曲線美を最大限に発揮するドレスでした。うめぞうが耳だけではなく、目までも釘付けにされたのも当然です。かなり遅めのテンポでたっぷりと聞かせるタイスの瞑想曲などは、濃厚な甘美さが神話的エロティシズムを感じさせるほど。うめぞうは娼婦タイスに幻惑されたナイーブな修道僧のようなふぬけた表情になっていました。

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コメント

なんか読むだけで、うっとりしました。コンサートなんて最近はすっかりご無沙汰ですが、これなら行ってみたいです。うめぞうさんの一言に大笑い。でも、気持ちはよ~くわかります。まあ、そういうとこチェックしちゃいますよね。

Pukiさん、コメントありがとうございます。

「タイスの瞑想曲」は超有名なのに、もとのオペラの筋書きは知りませんでした。アンネ・ゾフィー・ムッターの弾くこの曲が、私の耳には妙に官能的に聞こえたので、調べてみたら「ヴィーナスに仕える娼婦が改悛する物語」とのこと。タイスを改悛させようとした修道僧が、逆に恋に落ちてしまうそうな。な〜るほど。口あんぐりのうめぞうの表情ももっともです。

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