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2013年5月20日 (月)

訪問スーパー

まつこです。

2週に一度をめどにしている母の訪問。今回は母の症状はあまり良くなく、私と話していてもいつのまにか介護職員の方と区別がつかなくなる状態でした。「ママ、私だよ」と話しかけても、「あら、申し訳ございません。私、何もできないものですから・・・。ありがとうございます」とご丁重に返答されると、寂しい気持ちになります。

ところがこんな調子でも、キラリと母の目が光った瞬間がありました。「訪問スーパー」でお洋服をお買い物したのです。

Photo
[真剣な表情で洋服を見る母。でもママ、それ紳士物なんですけど・・・]

母のお世話になっている老人ホームでは、外に買物に出にくい入居者のために、時折、「訪問スーパー」と称して、お店の方が商品を持ってきてくれます。今回は衣料品のお店でした。1階の広いコモン・ルームがこの時間だけは衣料品店に早変わり。

「ママ、1階でお洋服売っているんだって。一緒に行ってみようよ」と声をかけた時は、さきほどまでの虚ろなやりとりを忘れたかのように、「あら、いいわね。行ってみましょう!」とうれしそうな表情になりました。で、久しぶりの母娘ショッピングです。

高齢者用の衣類だけを選んで並べてくださっているので、実に選びやすいです。老人ホームでは衛生面も気を使って、しょっちゅう洋服も洗ってくれます。洗濯機で漂白剤入れてガンガン洗うようです。だからあまり高級な服は不適切。

今回の訪問スーパーでは2,000円前後で、ラインがゆったりしたカットソーみたいなのがたくさん並んでいました。「あら〜、これはいいわね〜」と母が言うたびにうれしくなり、あれもこれもと買ってしまい、「ずいぶんたくさん買いましたね〜」と職員の方に笑われてしまいました。

エレベーターで自分の居室に戻った時には、買物したことも忘れてしまった母ですが、わずかな時間でも洋服を選ぶのに母が昔と同じような真剣な表情をしてくれたことがうれしかったです。

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コメント

お母様とのショッピング、よかったですね。お洋服を見る時のアドレナリンだかドーパミンだかがバーっと出るあの感じ、絶対によい刺激になると思います。前のめりの臨戦態勢が微笑ましいです。でももちろん、まつこさまとのなにげない会話がお母様には何よりの糧になっているのでしょう。

Pukiさん、コメントありがとうございます。

確かに「お洋服!」という一言でアドレナリンが瞬間的に出てきますよね。母を見ていて「血は争えない」と実感することしばしばです。

母との会話はだんだんチンプンカンプンになってきているのですが、母が妙に丁重な口調で私に話しかけてくると、リア王がコーディリアのことを、'I think "this lady" to be my child...'とおずおず問いかけるシーンを思い浮かべます。ま、私はコーディリアほど純な娘じゃないんですけどね。

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