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2012年9月 3日 (月)

イギリス老人映画:The Best Exotic Marigold Hotel

まつこです。

この週末は、ウメマツは東西に分かれそれぞれの親と過ごしました。うめパパ98歳、うめママ87歳、まつママ76歳、3人とも老後生活。それを応援するうめぞう63歳、まつこ51歳。高齢化社会のまっただ中です。

イギリスも高齢化が進んでいて、イングランドの出生時平均寿命は男性78.4歳、女性82.4歳です(2008-2010, UK National Statisticsにより)。老人ホームの人手不足や介護費用の財政負担など、高齢化社会の抱える問題はいずこも同じです。

Thebestexoticmarigoldhotel_2

そんなご時世を反映してか、老後生活をコミカルに描くイギリス映画も作られています。友人のポニョさんが「面白い!」と薦めてくれた映画The Best Exotic Marigold Hotel(ジョン・マッデン監督、2012年)を帰国便のBAの機内で楽しみました。

イギリスの老人7名(うち2名は夫婦、他は独身)が、各々の事情を抱えてインドの老人用ホテルに移り住むという設定です。パンフレットの豪華な写真とはまるで違ったボロボロのホテルに幻滅しながらも、エキゾチックなインドの風土の中で、それぞれの老後の人生を選び直していく老人たち。

メディカル・ツーリズム、老後離婚、投資の失敗、ホモ・セクシュアリティ、老人恋愛などなど、老人たちの抱える問題も多様です。それをジュディ・デンチ、マギー・スミス、ペネロピ・ウィルトン、ビル・ナイー、トム・ウィルキンソンら、キラ星のごときイギリス・シルバー世代名優たちが、実にうまい演技で、時に渋くじっくりと、時に軽やかに飄々と、多彩に描き上げていきます。

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[イギリスでは時々、かくしゃくとしたカッコいいおじいさんを見かけることがあります。こちらはナショナル・シアターのテラスです。何気ない後ろ姿ですが、二人並んで悠々と夜景を眺めるおじいさんたちの背中が、なかなか渋い。(前景の日本のおじいさん予備軍のうめぞうにもがんばってもらいたい!)]

このThe Best Exotic Marigold Hotelのような「老人映画」「老人文化」は、高齢化する世界においてイギリスの売り物になるでしょう。美しくてセクシーなスターを讃えるアメリカ文化や、子供っぽくてキッチュでかわいいものを追求する日本文化に比べ、イギリスは古くて味わい深いものを大切にする土壌があります。イギリスの、個性の強いおじいちゃん、おばあちゃん俳優たちの活躍がこれからもますます期待されます。

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コメント

まつこさま

いいですよねー! 豪華俳優陣! 私は英国に来る前にDVD買って見ました。最後にビル・ナイが飛ばすバイクの後ろに、にっこり笑うジュディ・デンチが乗ってるところ、大好きですー。
英国の年配の人たちって、本当に格好いいですよね。キティちゃんや漫画を愛好したり、子供のしつけのできない若者世代も、いずれはまっとうな老人になってくれるでしょうか。。。

ショウガネコさま、コメントありがとうございます。

日本のお子様文化は、確実にイギリスにも浸透しつつありますね〜。キティもどきのヘンテコな三頭身キャラクターがいたるところに増えていた気がします。田舎と劇場は老人が多いのでほっとしますね。

芝居を見ても、映画を見ても、やっぱりイギリスの俳優うまいわ〜、と改めて思わされます。昨夜深夜にParade's EndとBBCのShakespeareのミニ・シリーズのDVDをプレオーダーしてしまいました。

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