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2012年8月28日 (火)

ルートマスター

まつこです。

ロンドンの赤い二階建てバスは有名ですが、その中にルートマスターと呼ばれる古い型のバスがあります。車両の後方に乗り降りする口が開いている、ドアのないバスです。

1950年代から60年代に製造された型なので、排気ガス規制の関係などで2005年に廃止が決まりました。でも前の方がコロンとしたユニークな形が愛されていて、廃止を惜しむ声が強く、現在もロンドン市内の2系統の路線でのみ、限定的に使用されています。

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[ルートマスターの1階の最前列に座ったうめぞう。運転手さんは女性でした]

日曜日にちょっと買い物に行こうとしたら、たまたまこのルートマスターにあたりました。「おお、懐かしい形!」とちょっとうれしくなりました。ルートマスターには車掌さんが乗っています。レトロなバスにふさわしい、おじいちゃんの車掌さんでした。降車する際に、ロンドンなまりの英語で、「いい匂いの香水だね〜。ラブリー」と、ニッコリ笑ってほめてくれました。

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[レトロな車掌さんにクロエの香水をほめられてうれしかったので、バスと記念写真をとったまつこ]

イギリスは人々に愛される古いものや懐かしいものを、「ヘリテージ」(文化遺産)としてうまく利用します。このルートマスターの走る2系統も「ヘリテージ・ルート」と呼ばれ、観光客にアピールしているようです。廃車にしてしまえばただの産業廃棄物ですが、こうして活用すれば観光資源です。

新しいものをどんどん作りだすだけではなく、古いものを魅力として売り出す力がイギリス文化にはあります。日本でもまだまだ魅力的なヘリテージが埋もれているような気がするのですが、いかがでしょうか。

ちなみにこのルートマスター、塗装やシートはきれいにしてありますが、古いエンジンがガタガタ悲鳴のような音をたてます。ここはぜひとも日本の自動車メーカーのエコ・フレンドリーな動力に変えてから、ヘリテージ・バスとして末永く使い続けてほしいものです。

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