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2012年8月10日 (金)

アヌシー

まつこです。

ワシントンから来て同じ宿に泊まっているアメリカ人一家の奥さんから声をかけられました。「あなたたち、車を使っていないんですって!」と驚かれました。確かに田舎なので車があれば便利なのですが、うめぞうは車の運転があまり好きではないし、ワインも飲むし、私たちは原則として旅行時に車を使いません。公共交通機関とタクシーを使えば、たいてい問題ありません。

昨日はローカル・バスの乗ってアヌシーまで出かけました。時刻表に書いてある定刻より遅れること20分。このあたりの時間感覚のユルさが南欧です。

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[アヌシーと言えば、ここが代表的観光スポット。運河に突き出したパレ・ド・リルは昔は監獄だったそうです]

アヌシーは美しい運河が街をながれる水の都で「サヴォアのヴェニス」と呼ばれることもあるそうです。イタリア、フランス、スイスにまたがるこの地方はサヴォア家に支配されていて、サヴォア公国であったり、サルディーニャ王国であったりしましたが、最終的には19世紀にイタリア王国が成立する際に、フランスに割譲されました。

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[石造りの細い道におしゃれなブティックや可愛いお土産屋さんが立ち並んでいます]

花が咲き乱れる美しい旧市街には観光客があふれています。数日間、静かな村で過ごしていた私たちには大都会のように感じられました。

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[並んで待つこと10分ほど。数あるアイスクリームからピスタチオとフランボワーズを選びました。美味しかったです]

街のあっちこっちにアイスクリーム屋さんがありましたが、そのうちの一軒に長蛇の列。日頃、並んでものを買うのが嫌いなのに、「きっと、ここ、美味しいんだね」と言って並んでしまいました。観光地というのは、こういう高揚感をかき立てるものです。

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[アヌシー城は現在は美術館になっているそうです]

旧市街から急な坂を上るとアヌシー城です。石造りのがっしりとした城も遠くの山々も眼下の湖も、南欧の強烈な日ざしを浴びています。石造りの街が築かれた中世にも、ジャン=ジャック・ルソーが石畳の道を歩いた18世紀にも、同じ山々が街を見下ろし、同じように陽光が湖上できらめいていたんだなあ・・・。

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[旧市街を抜けるとアヌシー湖が広がります。湖畔の公園にかかるPont des Amours(恋人たちの橋)。橋の上でキスしているカップルがたくさんいました]

にぎやかな観光客のざわめきの中で、街をとりまく豊かな自然が目に入ると、悠久の時の流れの静けさにふと思い至るような、そんな街でした。

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