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2012年8月20日 (月)

リヨン街歩き

まつこです。

うめぞうの腰痛も少しずつ治ってきているので、今日は少し街歩きをしました。まずはタクシーでフルヴィエールの丘の上に建つノートルダム・ド・フルヴィエール・バジリカ聖堂へ。日曜日なのでミサをやっていました。美しいフランス語の朗唱とオルガンの響きが聖堂を満たすなか、しばし静かな祈りの時間を過ごしました。

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[暗くひんやりした聖堂から表に出ると強烈な日ざしの中に鐘の音が鳴り響きます]

外に出るとちょうど正午の鐘が鳴り響きます。こちらの正午は日本時間の午後7時。大阪の老人ホームに暮らす母が夕食を終える頃で、いつもこの時間に電話をしています。毎日のこの電話で母は必ず私に、「今、どこにいるの?」と聞きます。判を押したように毎日同じ質問をします。私がどこにいるのかを確認すると、母はそれで安心するようです。

去年までの母は私が海外にいることを伝えるとたいそう喜んだのですが、今年は私が遠くに行っていると知るととても不安になる様子です。そこでずっと東京にいることにしています。マントン・サン・ベルナールの牧場にいようと、アヌシー湖のほとりにいようと、「東京にいるわよ」と答えてきました。今日もリヨンのフルヴィエールの丘の上に鳴り響く鐘の音の中で、「え、今? 東京にいるわよ」と答えました。背景にどんな音がしていても、それを疑問に思う思考力は母にはもうなくなっています。母が一瞬、安心すればそれでいい、親子のつながりをひととき認識できればそれでいい、きっとこの小さな嘘は許されるだろうと思いながら、異国の地で聖堂の鐘の響きに包み込まれながらいつもと同じ口調の電話をしました。

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[本来であれば歩いて丘を下りたいところですが、きっくら腰夫婦なのでケーブルカーを利用]

フルヴィエールの丘からケーブルカーで旧市街に下りて、ルネサンスの雰囲気の残る古い街を歩きました。リヨンはソーヌ川と旧市街を眺めているとフィレンツェのようで、新市街とローヌ川を眺めているとパリのようです。

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[ここは15世紀の弁護士の邸宅だそうです]

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[こんな細い路地にブションと呼ばれる庶民的なレストランがひしめいています]

歩いている間にうめぞうの腰痛も次第に軽くなってきて、ホテルまで歩いて帰れると言うので、新市街も少し歩いてみることにしました。

リヨンは『星の王子さま』のサン=テグジュペリが生まれ育った町です。2000年に生誕100年を記念する彫像が建てられたそうです。見てみたいと思ってガイドブックで場所を確かめて行ったのですが、見つけられませんでした。ちょっとガッカリして、ホテルに帰って、Google mapで調べてみると、ちゃんと通った道にあったはずです。夕刻、食事に出た際に、もう一度、探してみたらちゃんとありました。

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[サン=テグジュペリと星の王子さまの像。食事後だったのでもう薄暗くなりかけていてよく見えず残念・・・]

うめぞうは昼間見つからなかった彫像を見上げながらこう言いました。「見上げれば腰がぎっくりテグジュペリ」ーこれ、腰痛持ちの人にしか実感できないと思うのですが、腰痛の時はついつい下を向いて歩きがちです。上を向くと、脊椎に負担がかかるのです。「うつむけば行方不明の操縦士」ーこれは私の作。二人でこんなヘンテコな俳句を作りながら、なんとか腰痛を悪化させないように、ムリせず旅を続けます。

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コメント

リヨンの街並が見られて、とても嬉しいです。お料理にも興味津々です。うめまつ夫妻の、ペアルックじゃないけど、色がリンクしているコーディネイトも素敵ですね。腰痛もペアのところはご愛嬌。うつむいてテグジュペリの像を見逃す、のエピソードは傑作です(笑)。それにしても、リヨンとかトリノとか、イタリアとフランスの両方の趣がある街は本当に洒落ています。

Pukiさん、コメントありがとうございました。

リヨンは歴史ある街並みとおいしいものがそろっていて、また訪問したいと思っています。ぜひとも次は腰痛なしで。

この2日間は猛暑で35度くらいになっていたようです。ホテルにぐったりと疲れきって戻って来た日本人観光客の人を見かけました。でもこの陽光の強烈さが南ヨーロッパの魅力でもありますね。

ロンドンに移動したら、相変わらずの曇り空です。これはこれで落ち着きますが。

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