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2012年8月 5日 (日)

川の水辺

まつこです。

先日、母の老人ホームを訪ねたら、書道クラブで母の書いた文字がありました。母は以前は字がきれいだったのですが、思えば妙に字の形が崩れてきたと感じた頃が、認知症の始まりだったのかもしれません。

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[最近の母の書道]

今回の書道も母にとっては不本意な字ですが、最近書いた中では比較的ちゃんと書けているほうです。最近は途中で字の形がわからなくなって最後まで書ききれていなかったり、小学生みたいな字だったりということがほとんどです。

でも「あら、ママ、うまく書けているじゃない!ここの筆遣いなんかいいじゃない」とほめると、子供に戻ったように喜びます。昔の母のキリリとした筆跡を思い出すとちょっと悲しくて、でも無邪気に喜んでいる母が愛おしくもあります。

「川の水辺」の文字を眺めていると、弟がやってきたので、3人で出かけることにしました。摂津峡という渓谷です。夏休みに入った子供たちが、歓声をあげて水遊びをしていました。

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[摂津峡には浮き輪や魚採り網を持って遊ぶ子供たちの歓声が響いていました]

母は足腰の動きも悪くなっているので、水際までは降りていけませんでしたが、子供たちの楽しそうな様子を眺めてうれしそうでした。

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[猛暑の一日でしたが水辺にはさわやかな風が吹いていました]

わからないこと、できないことが、最近どんどん増えている母ですが、その分、幼子のような無垢な心に戻ってきているようです。

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コメント

まつこさん、こんにちは

お母様、弟さんと3人で、良い時間を過ごされましたね。

認知症になった母に対し、出来なくなってしまったことを悲しむのではなく、出来ることがあることに目を向けて喜びなさい、と以前ある方から言われたことがあります。

変わっていく母親の姿は、娘としては辛く、悲しく、寂しい思いでいっぱいですが、一方で、立場逆転、病気の母なりに頑張っている姿を愛おしく、また褒めてあげたい、という保護者のような気持ちにもなりますね。

お母様の「川の水辺」、力がこもっていて、とてもいい字だと思います。字もそうですが、お写真からも、昔の「キリリとした」様子がわかるような気がします。見守るまつこさまや弟さんの優しさにも、いつも心動かされます。

翡翠さん、コメントありがとうございます。

体がすっかり小さくなった母を、弟と二人ではさむようにして歩きながら、保護する側と保護される側がいつから逆転したのかな・・・と思いました。ほんとうはもっと早くから、母が元気に見えていたときから、もう少しいたわるべきだったのにと、少しだけ後悔しています。

その分、今、残されている時間を大切にしようと、弟も思っているようです。私も介護は老人ホームにすべておまかせしてしまっているので、せめてできるだけたくさん話しかけて、笑顔をみせてあげるようにしようと思っています。

Pukiさん、コメントありがとうございます。

母は元気な頃、私より背が高く、文字通り、いつも上から見下ろされている感じでした。(母方の祖母はさらに背が高く、我が家は一代ごとに退化している、と言われていました。)高校生の頃、母は私が通う高校の隣にある中学校に勤めていて、毎朝一緒に通っていました。カツカツとヒールの音をさせながら姿勢良く歩く母を、私は追いかけるように歩いていました。

その母がすっかり小さくなって、「あなた、いつのまにそんなに背が高くなったの?」と何度も聞きます。その母から、弱者をいたわる気持ちを自然に持つことの大切さを、今、学んでいる気がします。いつまでたっても母には頭があがりません。

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