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2011年12月22日 (木)

老人ホームのクリスマス

まつこです。

大阪の老人ホームに住む母を訪ね、月に2度くらい新幹線に乗っていますが、富士山がきれいに見える日が意外と少ないことに気づきました。でも先週の土曜日は車窓から、澄みきった冬の空を背にしたきれいな富士山を見ることができました。

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[新幹線の窓から見えた富士山]

今回はたまたまウメマツとも京都で仕事があったため 一緒に出かけ、仕事の翌日、二人で老人ホームを訪ねました。母は4月以来、久々にムコ殿に再会しました。

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[久しぶりにうめぞうに会えてうれしそうな母]

記憶力の落ちている母を思いやり、うめぞうは母に質問したりはせず、一方的に話しかけます。「お義母さんにお送りした絵ハガキ、飾っていてくれたんですね。いやー、感激ですね~。この街はフィレンツェですよ。ここはルネサンス期に銀行業で大金持ちになった街ですよ。イタリアは今、国家財政が不安視されていて大変なんです。国債の値段が下がって利率が上がって・・・」

認知症のおばあさんを相手に、うめぞうはペラペラとユーロ危機の解説をしています。母は全く何もわからないはずですが、「あら~、そうなの」「まあ~」と適当に相槌を打っています。にぎやかなおしゃべりができて楽しい、という気分だけは味わえたようです。

老人ホームではいろいろな行事やサービスが提供されています。この日はクリスマス会が開かれたそうで、職員の方たちがサンタクロースに扮したり、トナカイの着ぐるみを着て盛り上げてくださいました。

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[サンタと記念撮影]

午後には足マッサージのサービスもありました。

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[若い女性職員の方が優しく話し相手をしてくださりながら足マッサージ]

腰のマッサージが週3回。その他に不定期で足マッサージと手のマッサージをしてもらえます。毎日1回、体操の時間もあります。体操も見学させてもらいましたが、指先の運動、早口言葉、足の運動などを、ゲーム感覚で楽しく指導してもらっていました。

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[うめぞうも体操に参加]

症状が進んで、だんだんいろいろなことができなくなっている母ですが、職員の皆さんに良くしていただいて、気持ちは落ち着いています。自分の症状を自覚して、先行きに不安や恐怖を抱いていた時期を超えて、母はだんだんおぼろげになる意識の中で、老いを静かに受け入れているようです。言われるがままに懸命に指を広げたり折ったりする体操をしている母の後ろ姿は、まるで童女のように見えました。

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コメント

うめぞうさんとお母様のやりとり、体操教室に自主参加しているうめぞうさんの後ろ姿、とても微笑ましいです。なんか、目頭が熱くなりました。まことによいムコ殿です。それを見守るまつこさんのやさしい眼差しも感じられ、読んでいてあたたかい気持ちになりました。いよいよ寒くなって、一気に師走気分になってきましたが、どうか良い年をお迎えください。

Pukiさん、コメントありがとうございます。

なんでここで「ユーロ危機」?・・・と私はあきれながら聞いていたのですが、相手がわかっていようがいまいが、話を続けられるのは、日頃、学生相手に鍛えているからでしょうね。体操教室では反射神経を試すようなゲームもするのですが、他の老人たちが皆さんクリアするなか、うめぞうだけが最後までドジして、おばあちゃんたちに笑われていました。

Pukiさんもどうぞ良いお年をお迎えください。そちらのムコ殿にもよろしく!

まつこさま こんにちは

老人ホームで暖かく世話をしていただいている様子を見ると安心しますね。
うちの学生も、この時期は付近のホームに楽器をかかえて出張しています。若い人々に囲まれるだけでも、きっと心が軽くなるんでしょう。
老人ホームとは逆ですが、姪っ子の保育園も年中いろいろな行事があるようで、老人&幼児向けの施設の職員って大変だな〜と、よく思います。

新幹線からの富士山、よくこんなにはっきりきれいに撮れましたね!

ショウガネコさま、コメントありがとうございます。

老人ホームはいろんなボランティアの方が来てくださるようです。母のいるホームでも音大で声楽やっている人がミニ・コンサートを開いてくださったこともあります。

おっしゃるように若い人と交流があると、みなさん気分が明るくなるようですね。小さなお孫さん(ひ孫かも?)が訪ねてきてくれると、楽しそうな声が居室から聞こえます。母もすぐ近所に住む大学生の孫(弟の息子)が来ると、本当にうれしそうです。

富士山、たぶん富士市(富士川)のあたりから撮ったものです。最近のカメラって、本当に高性能!

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