単純さの効用
まつこです。
3D映画を初めて体験してみました。六本木ヒルズで『三銃士』を観ました。
[けやき坂はイルミネーションが輝き、もうクリスマス気分です]
立体感があり、手を伸ばしたら触れそうな気分になります。確かに迫力の画像です。しかし・・・
『三銃士』は子供の頃、夢中になって読んだ物語のひとつです。私は1968年から刊行された小学館のカラー版「少年少女世界の文学」で読みました。赤い箱に入っていたシリーズです。第13巻フランス編には『三銃士』『昆虫記』『愛の妖精』が収録されていました。
双子の男の子と少女の恋愛を描いたジョルジュ・サンドの『愛の妖精』より、わくわくハラハラする『三銃士』の方が私にはずっとおもしろくて、引きこまれるように読みました。ダルタニャンと個性あふれる三銃士の痛快な活躍ぶりと、爽快な勇気と友情の物語。この物語を読んで、男の子に生まれなかったのが残念、私も男装して彼らの仲間の一人に加わりたいと感じた少女がたくさんいたはずです。
ところが3D映画の『三銃士』は、そういうロマンティックな夢想とは無縁です。良く見れば『三銃士/王妃の首飾りとダ・ヴィンチの飛行船』という副題もついています。英仏海峡をはさんで、飛行船がド派手な空中戦を繰り広げる、コンピュータ・グラフィクスの先端技術を駆使したヴィジュアル効果満載のアクション映画でした。
[けやき坂の上まで来ても、まだ手に汗かいていたうめぞう]
「なあーんだ、まるっきりマンガ。ぜんぜん『三銃士』じゃないじゃん!」とブツクサ言いながら映画館を出てきた私です。一緒に観ていたうめぞうは、適当に相槌うっていましたが、実は興奮して手に汗かいていたのです。物語の展開については「アホくさ~」と思いながらも、3Dの迫力に思わず体の方が反応してしまったそうです。単純な男!
しかしこの単純さが功を奏することもあります。最近、知り合いが「効いた」と言っていた「腰痛緩消法」。腰痛は、要は筋肉の緊張が原因。筋肉を柔らかくすれば、たいていの腰痛は治る。それにともない膝痛も治る、という理屈です。「たった一日だけで治る、たった一回だけで治る」そうです。若干、眉つば。
[もしかしたら本当に効くのかもしれません]
昨日、さっそく本(『9割の腰痛は自分で治せる (中経の文庫) 』)を取り寄せて、書いてあるとおりのエクササイズをやってみました。するとうめぞうは、「腰が軽くなった気がする。効いたみたい」とのこと。プラシボ効果でしょうか。この場合は、単純で信じやすい性格が良い方にあらわれたようです。信じる者は救われるということなのでしょう。
(実は私も一緒にやってみました。確かに腰の違和感や股関節の動きが少し良くなったような気がします。ひょっとしてこの「腰痛緩消法」、本当に効いているのかもしれません。)
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