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2011年9月10日 (土)

イギリス料理の第一法則

まつこです。

ロンドンから東京に戻りました。イギリスの外食風景はこの20年ほどで驚くほどおしゃれになりましたが、イタリアからイギリス、イギリスから日本という順番で旅行すると、やはり若干、イギリスの食事が見劣りするのは確かです。

ま、しょせん、イギリス・・・ではありますが、イギリスで外食をするとき、できるだけ「ハズレくじ」を引かないようにする法則があります。

法則1:おしゃれな料理は避けろ、昔ながらの料理を選べ

テレンス・コンランやジェイミー・オリヴァーが素敵な空間でおしゃれな料理を出すようになってから、いわゆるモダン・ブリティッシュ風のメニューがいろんなところで目立つようになりました。劇場や美術館付設のレストランでも、イタリア風、フランス風のおしゃれな名前のメニューが並んでいます。「山羊のチーズとローズマリーのトースト、ルッコラサラダ添え」なんて感じです。

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[ナショナル・ポートレート・ギャラリーでショウガネコさんが選んだフィッシュ・アンド・チップス。私が選んだ「豆とミントのリゾット」よりずっとおいしそうだった]

でもこういうところではメニューをよく見て、昔ながらのローストやフィッシュ・アンド・チップスに一番近いものを選んだほうが安全です。イギリス人が創意工夫した料理の中には照り焼き風の甘いソースの中にお肉と生野菜が混在しているというようなものが、しばしばあります。おじいちゃん、おばあちゃんの時代から熟知している料理のほうが、にわか仕込みのモダン・ブリティッシュよりおいしいのは当然です。

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[同じくナショナル・ポートレート・ギャラリーの「トライフル」]

見た目がおしゃれになっていますが、トライフルは要はお酒入りのシロップにカステラを浸し、その上に果物とクリームを入れたものです。昔はドンブリみたいに大きなボウルで出ていました。こういう昔ながらのデザートのほうが、「シャンパン風味のクレーム・ブリュレ」よりは安全です。

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[若い同僚のアンジュがロンドンに来たので、二人でサンデー・ブランチ。女子会はやはりおしゃれなところがよいのでハーヴェイ・ニコルズのカフェ]

ハーヴェイ・ニコルズの5階といえば、おしゃれなマダムの集うカフェやレストランで有名です。このおしゃれなカフェでも日曜日は伝統的サンデー・ローストが一番おいしそう。

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[ハーヴェイ・ニコルズのサンデー・ロースト]

ビーフとポテトのローストといえば、イギリス伝統料理のど真ん中。おしゃれなカフェらしく「蒸したサーモン、アジア・スタイルのヌードル添え、ごま醤油ソース」なんていう凝った料理もありますが、そういう創作料理はリスクが大きいのでご注意を!

進化しつつあるイギリス料理ではありますが、「イギリスだって(そこそこ)おいしい」と思うのは、やはり昔ながらの料理なのです。

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[パブ・ランチ。お昼に飲むラーガーはことのほかうまい!]

パブ・ランチですらも最近はおしゃれなメニューが増え、昔ながらの「プラウマン」とか「コッテッジ・パイ」などはあまり見かけなくなりました。残念です。

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[ジャケット・ポテト]

でも皮つきポテトのオーブン焼き、ジャケット・ポテトはパブの定番メニューとして残っています。これを食べていると、道行く人がちょっとうらやましそうな顔をして見て行く気がします。ベーコンがイギリス流でぶ厚くて、ポテトがホクホクしていて、やっぱりおいしい!

イギリス人が汚名挽回とばかりに、東西の食材のあれこれを使って工夫したモダン・ブリティッシュではなく、トラディショナルなイギリス料理のほうがおいしいというのが、イギリス料理の第一法則です。

第二法則はまた明日にでも・・・。

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コメント

まつこさん、おかえりなさい。

あ~、アンジュだ!「若い」同僚って・・・(汗)。まるで「若くない」同僚がいるみたいじゃないですか!!!

まつこさま お疲れさまです〜

時差ぼけ、治りましたか?

本当にねぇ、私も帰国してから同僚たちに「おいしいもの何か食べた?」と聞かれて、ぐっと返事につまり、「フィッシュ・アンド・チップス」とおずおず答えたものでした。我が同僚はイタリア・フランスの外遊者ばかりで、料理のこととなると、やはり肩身が狭いです。。。

ぽにょさん、コメントありがとうございます。

はいはい、みんな若いよ~。
でも、「若い」という言葉に過敏に反応するようになったらそろそろ要警戒!

ショウガネコさま、コメントありがとうございます。

眠れない、時差ボケだ・・・と思っていましたが、冷房入れたら眠れました。温度差ボケの方でした。

今回はイタリアのあとがイギリスでしたから彼我の差をことのほか実感しました。イギリス名物はやはり「英語」、つまりは「演劇」ですね!

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