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2011年8月 2日 (火)

いざ出発

うめぞうです。

その後、まつこの腰は徐々に回復。とにかく今年は、レイフ・ファインズの舞台がロンドンで見られるということで、うめぞうのことなどすっかり忘れてロンドンでの観劇を楽しみにしている様子。腰は根性で治しつつある。そういえば昔、ナンセンスなクイズが流行したことがあった。

「猟師が鉄砲でウサギを撃った。二匹に命中したのに、一匹しか倒れなかった。なんでだ?」

答えは「もう一匹は根性があったから」。

しかし、レイフと並んで、まつこのその間の根性をささえたのは今、大ブレークしている大野更紗さんの『困ってるひと』(ポプラ社)。これを読んで、まつこは大感激。こんな壮絶な病苦を抱えながら、自己憐憫に流れることなく、ユーモラスに、しかし冷徹に現実をみつめ、どこまでも能動的に、原則的に、自分の痛み苦しみと相わたろうとする、その意志力と知性。他者への配慮、そして医師個人への敬意と矛盾しない形での日本の医療現場への鋭い批判。なりよりもその文章の巧みさと洒脱さ。人をめったにほめないまつこも、これを読んで絶賛し、この程度の腰痛に甘えていてはだめだ、といくぶん反省した模様だ。

ところが、明日はロンドンに出発、という今日になって、今度はうめぞうの膝痛がはじまった。昨晩、廊下でごきっと音がして、膝ががっくり折れたきり、痛くてまともに歩けない。

かくして攻守逆転。明日からのうめまつ海外旅行は、同病相哀れむ情けない状態になった。JALの宣伝にはとうてい使えないが、グルコサミンの宣伝には十分使えそうな、おぼつかない足取りのロンドンとトスカーナ旅行。その顛末については、ひさびさに、まつこの写真と文章でお伝えできるだろう。

ロンドンでは無二の親友のOさんとの再会が楽しみだ。しょっちゅうメールのやり取りはあるのに、それでも語りつくせぬことがいっぱいある。経済学者の彼にはユーロ危機やアメリカ財政危機の顛末を解説してもらい、大いに耳学問をしたいものだ。

また今度の旅では、以前に紹介したフランス留学中の医師兼哲学者の夫妻であるS君とNさんの磁石コンビが、わざわざフィレンツェまでわれわれに会いに来るという。2人はすでに立派な臨床医だが、昨年のS君に続いて今年はNさんがパリの大学で哲学の修士号を優秀な成績で取得。S君に倣って哲学博士をめざし、医学と哲学の二足のわらじでこれからもがんばるとのこと。2人からはすでに修士論文の概要を送ってもらったが、両方ともなかなかの力作で感心した。まだうめぞうのことを「先生」などと呼んでいるが、ここでも攻守は逆転した。体力も知性もはっきりと下り坂になってきたことを感じる昨今、若い世代の成長を見ることが何よりの楽しみになってきた。

では皆さん、次回からは足を引きずりながらのヨーロッパ珍道中について、ご報告します。向暑の折、どうぞご自愛を!

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コメント

ウメマツ両上官殿
どうか御無理のないよう、道中お大事になさって下さい。

いや、どうもありがとうございます。
年を取ると、どこに敵が潜んでいるかわかりません。
しかし、腰痛のように不動明王になることはなく、リチャード三世のようにびっこをひきながら、不満の冬を栄光の夏と化すべく、明朝、出陣いたします。ショウガネコさんとも会えるようで、楽しみにしています。womby さんも、どうぞ実り豊かな夏休みを。

行ってらっしゃいませ、というか、もうすでに
無事、到着なさったでしょうか??
どうぞ、あまりお疲れ出ませんように。
道中記を楽しみにしております~~

絵莉さん、コメントありがとうございます。

無事、到着しました。たった今、ロンドンから老人ホームの母に電話しました。出発直前に母を訪ねたのですが、「今どこ? 次はいつ来れるの?」と聞かれました。ま、こんな会話ができる間は、旅先からも電話をし続けようと思っています。

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