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2011年6月 4日 (土)

三十三間堂かベルリンの壁か?

まつこです。

梅雨の合間の気持ちよく晴れた週末。こんな日にはお洒落なオープン・エアのカフェでランチなどしてみたい。

Photo [東大の赤門のそばのUT Cafe BERTHOLLET Rougeでチキンの煮込みを食べるうめぞう]

そんなとき我が家からいちばん近いオープン・エアのカフェは、東大の学食のひとつです。学食といってもあなどれません。表参道のル・カフェ・ベルトレがやっているUT Cafe BERTHOLLET Rougeです。おいしくて、雰囲気もなかなかおしゃれ。そこで青空の下、うめぞうとランチしました。

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[私が選んだのはスパゲッティ・カルボナーラ。ベイコンの燻製の香りがしっかりしていておいしかったです]

近年、東大のキャンパスの中にはコンビニやレストランが増えて、本郷通りのお店のご主人は「お客さんが減った」とぼやいていました。確かに昼休みを過ぎたあとのUT Cafeでは、明らかに学外の人と思われる熟年世代のマダムたちのグループがのんびりと食事やお茶を楽しんでいます。

ここはカウンターで注文するセルフ・サービスのお店です。私の前には緩やかなドレープがきれいなカジュアル・ウェアをおしゃれに着こなした白髪のご婦人が立っていました。「パニーニと赤ワインをグラスで・・・」と慣れた様子で注文しています。ご近所に住む70代のマダムとお見受けしました。一人で優雅な昼下がりのランチのようです。

Photo_3

[デザートもおいしい。私はタルト・ポワールを選びました。うめぞうは紅茶のプディングを選んだのですが、写真をとる前に食べてしまいました]

「素敵ね~。私もあんなおばあちゃんになりたいな・・・」と言ったら、「ランチに一人でワイン飲むおばあさんなら、君はもうなりかけているよ。そのまま年取ればいいんだよ」とうめぞうに言われてしまいました。「そうじゃなくて、あのエレガントな雰囲気よ。あのグレーのカーディガン、シルク・ジョーゼットかな・・・?」うめぞうはそんな私の言葉などまるで聞かずにチキンの煮込みをモグモグ食べています。

このカフェがあるのは安藤忠雄氏が設計した福武ホールです。本郷通り沿いの細い空間に建つモダンな建物で、外には京都の三十三間堂をイメージしてデザインしたという縦に長く伸びるコンクリートの壁が続いています。目の前に伸びるその壁を見て、「これって『考える壁』って呼ばれているんだって」と教えてあげたら、うめぞうは「ふーん、なんか『ベルリンの壁』みたいに見えるけど」と答えました。設計者の意図は「学生の活発な知的活動のための〈空間〉」だそうです。しかし言われてみれば、確かに「ベルリンの壁」に似ている。

20年後、髪が白くなった私が、しなやかなシルク・ジョーゼットのカーディガンを上品に着こなし、初夏の木漏れ日の下で一杯のワインを楽しみながら優雅にランチをいただく・・・そんな私の夢想はこの会話ですっかり消えました。ま、エレガンスは欠いていたとしても、老夫婦になっても元気に楽しくおしゃべりしながら一緒にランチできれば、それでいいでしょう。

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コメント

まつこさま

ご近所の環境、ほんとうにうらやましくていつもため息が出ます。
このカフェも、おしゃれでおいしそう! 東大生、恵まれてますね。地元の人も利用できるというのも嬉しい。お値段は学生レベルなのでしょうか。

まつこさまはエレガントなおばあさまが憧れかもしれませんが、私はこんなランチを食べながらご主人と知的な会話をされているまつこさまが憧れですわ。

ショウガネコさま、コメントありがとうございます。

文京区は神社仏閣や大学は多いのですが、おしゃれ度は低いですよ。多いのは鯛焼き屋と和菓子屋ですから。本郷通りはカレー屋とラーメン屋が並んでいます。東大生ってカレーかラーメンばっかり食べているのかな、と思います。東大内のカフェ・ベルトレはランチは飲み物つきで1000円くらいです。

「知的な会話」だなんて・・・。うめぞうは「ドン・ガバチョ」ですよ。この夏、ロンドンでご一緒したら、お分かりになることでしょう。

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