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2011年2月20日 (日)

娘と息子

まつこです。

新潟に来ています。先週末は大阪から弟が帰省してくれました。大阪の老人ホーム入居計画は、「今から遠くに引っ越すなんて絶対にイヤッ」という母の言い分を受け入れ撤回。

Photo

[庭にはまだこんなに雪があります。でも陽射を受けて、キラキラ光ってきれいです]

さて「次の一手」が問題です。弟は先週、母の家の近くにできる新しい老人ホームを見学に行きました。ただこちらは自立型の老人ホームではないので、「なんとなく病院みたいな印象。(母を)入居させるとしたら、もう少し(症状が)進んでから」と、弟は判断したそうです。

「一刻も早く老人ホームに入ってもらいたい」という私の気持ちを弟は「理解できるけど。もちろん僕だって、心配だけど、本人が納得するまでは入居はムリだよ」と言います。その理由1)健康な人間から見ると、あれもできない、これもできない、という状態で心配だが、本人はあまり不自由を感じていない。理由2)とりあえずお弁当の宅配サービスやヘルパーさんの支援で、食事や掃除はできている。

つまり栄養状態や衛生状態や安全確保に関しては最低限度が確保できれば、本人が暮らしたいとこで過ごさせてあげるのが良いのではないかというのが、弟の考え方です。

このあたりが「娘」と「息子」の違いだな、と思いました。昔からお姉ちゃんは何でもきちんとテキパキやる「良い子」だったのに対し、弟はマイペースだけれど思いやりのある「優しい子」でした。母の老後についても、私の方は客観的条件から事態の解決をはかろうとやっきですが、弟は母の気持ちの方を大切にします。

「ご飯炊ける間は大丈夫だよ。おかずは配達されるんだから。おかずないときは白いご飯にふりかけでいいよ。」「お風呂なんかしばらく入らなくても大丈夫だよ。」「え、火事の心配? こうなったら小さなボヤくらいなら仕方ないと諦めたほうがいいかもね。」「あの家が好きなんだからできるだけ居させてあげよう。」「ヘルパーさんに来てもらう頻度? 増やしても(母にとっては)それほどありがたくないんじゃない。ヘルパーさんって、僕たちの安心のために来てもらっているようなもんだからね。」

この弟の話を聞いて、私も少し開き直ったほうがいいのかなと思い直しました。「そりゃ、心配だけど、ここは我慢のしどころだよ」という弟の発想には、介護を受ける母の立場にたってその気持を尊重しようという姿勢があるようにも思えます。ここはしばらく弟のやり方に合わせて、あわてず騒がす静観することにしましょう。

というわけで今日はお雛様を飾りました。去年、お雛様を飾った時、「来年の今頃はもう老人ホームに入っているかな・・・これが最後のお雛様かな・・・」と、内心思わないではなかったのですが、今年は無心。来年の3月のことなんか考えても仕方ない、まあ、なんとかなるでしょうと思いながら飾りました。

Photo_2

[外にはまだ雪が残っていますが、雪国でもそろそろ春近し]

母はお雛様を見て、大喜び。確かに老人ホームより、家の方がいいよね・・・と、お雛様を眺めて歓声を上げている母を見て思いました。

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コメント

まつこさま

ご無沙汰しております。新潟はまだまだ雪が深いのですね。

お雛様の写真を見て思わずコメント欄に来てしまいました。なんとなく殺伐とした気持ちになっていたのに、とたんに明るい気持ちになりました。きっとお母様もそうなのでしょうね。私もこれから家にある小さいお雛さまをミスターぷりんのために飾ろうと思います!

みすぷりんさま、コメントありがとうございます。

お雛様、飾ろうかしら、でも面倒だわと、躊躇したのですが、思い切って飾ってよかったです。年中行事に関することを少しでも、家の中に取り入れると、生活が豊かになる気がします。ミスタープリンとお二人で、かわいいお雛様を眺めてのんびりなさってね。

まつこさん、こんにちは

まつこさんと弟さん、親に対する愛情や優しい気持ちは同じであっても、このように考え方に差が出るんですね。
なるほどなぁ・・・と思って読ませていただきました。
確かに、出来ないことはあってもそれが大きな問題でなければ、お母様が心穏やかに楽しく暮らしていくことが一番大事なことですものね。

これからもお家で、お母様の笑顔が沢山見られますように。

翡翠さん、コメントありがとうございます。

男女の差、関わり方の差、期待値の差など、家族の中でも考え方はそれぞれ微妙に違いますが、確かに、母の満足度・幸福度は考慮しなければなりませんね。日によっても、洗濯機の使い方が分からなくなる日もあれば、ちゃんとできる日もありますし、どこまで一人暮らしができるのか、なかなか予測はたちません。

お天気さえよければ庭を眺めて「今日はいい日ね~」と嬉しそうに言っているので、家に居られる日が一日でも長くなるようにと、最近は私もそう思い始めています。

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