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2010年10月24日 (日)

あなどりがたし

まつこです。

新潟に来ています。庭の葉も色づきはじめ、空気もひんやりしてきました。リビングや母の寝室に暖房器具を出しました。

Photo

[今週は庭から手折ってきた秋咲きの椿(もしかしたら山茶花かもしれません)]

暖房器具を出す私を見て、母は「あら、これから冬になるんだったかしら?季節がわからなくなっちゃったわ」と言いました。これにはがっくり・・・うーん、だいぶ進行してきたみたいです。

この母の病状の進行に合わせるように、看護師さんやヘルパーさんの訪問の日数を増やしました。しかし母にはまだその必要が実感できないようで、「いろんな人がしょっちゅう来るわ。来てもあたりさわりのない話をするだけなんだから、あれは意味ないわ。行政もおかしなことするわね~」と、雄弁に介護不要論を語ります。

私がしらばくれて、「ママは独居老人だからみなさん心配してきてくださるんでしょうね~」とごまかそうとしたところ、母は「ま、家族が頼むんでしょうね!」と鋭く切り返してきました。「あなたが依頼したんでしょ」と娘を直接非難するのではなく、「どこも家族が勝手に手配するんでしょ」と一般論にして、対立を避ける巧みさに、なかなか侮れないものがあります。

こんなふうに看護師さんやヘルパーさんのありがたみは母には認識できていないようですが、食事の宅配には感謝しています。今回も返却前の容器に手紙が入っていました。「ごちそうさまでした。サンマ、タケノコとひさしぶりのもので、おいしくいただきました。あれこれと忙しい日々がつづくようですが、おからだにはお気をつけ下さい。時間が取れましたらお出かけ下さい。」こんなご丁寧な手紙入りで容器を返されたら、福祉給食センターの職員の方もびっくりなさることでしょう。

病状の進行はどうにも止められませんが、このまま穏やかにゆっくりと次の季節を迎えられますようにと祈る秋の日です。

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コメント

まつこさん、こんにちは

うーん、お母様の切り返し、鋭いですね!

記憶障害は、大抵同じように進んで行くけれども、日常の何気ない言動は、性格やそれまでの生き方がより強く影響するのでしょうね。

私の場合、あぁ~ついにこんなことまで分からなくなっちゃった、という悲しい思いと、あっ、まだこれは大丈夫だ、というほんの少しの安心と、そんな繰り返しでした。

厳しい季節を乗り越え、また春の訪れを喜べるよう、穏やかに時間が流れていきますように。

翡翠さん、コメントありがとうございます。

母の言動にいちいち一喜一憂しないように心がけようとは思っているのですが、やはりがっくりしたり、安堵したりの繰り返しですね。でも病状の進行を遅らせることよりも、とにかく安らかな気分で過ごしてもらうことの方を優先させようと思っています。

新潟の冬は気候が厳しいので、これから春までは天気予報を見て、これもまた一喜一憂です。

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