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2010年8月11日 (水)

雨のロンドン

まつこです。

今、宿泊しているホテルはサウスケンジントンのフランス人学校の隣にあります。授業のある時期に泊まると、校庭で元気に遊ぶ子供たちの声(もちろんフランス語)が聞こえてきてちょっとうるさい時もあります。今は夏休み。ここ数日はカモメの鳴き声が聞こえています。

Photo[私の泊まっている部屋の窓からはこんな景色が見えます。フランス人学校の向こうに見える立派な建物の屋根は自然史博物館とヴィクトリア&アルバート博物館です]

今日のロンドンは雨でした。傘をスーツケースに入れるのを忘れてしまい、駅の売店で黒い折りたたみ傘を買いました。10ポンド(1400円)近くしますが、ちゃちですぐ壊れそうな感じです。

夏でも雨が降ると気温が急激に下がります。こんな日の夜は劇場に行くのがちょっと気が重い。でも友人から面白かったと聞いていた『テーバイにようこそ』(Welcome to Thebes)という新作を見に行きました。

何の予習もせずに見に行ったら難しい芝居でした~。子供の民兵が客席に機関銃を向けて「携帯電話の電源を切れ」と脅して芝居は始りました。ギリシア神話と現代のアフリカの政治状況が重ね合わせられています。内戦で荒れ果てた国テーバイが復興と平和維持のために強国アテネの支援を受けるという内容です。登場するのはエウリュディケ、テーセウス、オイディプスなど神話上の人物たちです。

フェミニストの作家らしく、殺戮と混乱を招くのは男。女たちが民主的な国家を作るため精いっぱい努力するという図式でした。大統領は女性差別主義者で女好きのだらしない男だけれど、女性の外交官は身をはって平和維持に貢献します。シークレット・サービスもかっこいい女性でした。

Photo_2[劇場を出ると雨に濡れたロンドンの夜景がきれいです。でもテムズ川を渡る風が冷たい…]

そういえば今日は図書館で社会科学のセクションの閲覧室にいたのですが、机を埋め尽くしているのはほとんど女性でした。隣の席は国際法の本を積み重ねている若い女性、お向かいの席も中国経済の本を読んでいる女性でした。これからは世界の指導者になる女性が次々登場してくるんだろうなあ、と改めて思いました。

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コメント

まつこさま

またまた失礼します。
Welcome to Thebes 、面白そうですね! せめて脚本買いましょうっと。
こういう芝居の筋をうかがうと、やっぱりギリシャ悲劇+神話の威力はすごいな、と思います。古典のすごさって(西洋のものも東洋のものも)、ある程度年を取ってようやく認識できると思いません?

日本は台風が九州付近に近づいています。各所で土砂降りとか。
気温の激変に体調を崩されませんように。

ショウガネコさん、コメントたくさんありがとうございます!

あまり大声では言えませんが、登場人物名を見た時に「エウリュディケって誰だったけ???」と不安になりました。日本の神話も「大国主命は因幡の白ウサギの人ね・・・」っていう程度の知識です。聖書とか仏教についての知識もある程度あれば文学作品読むときの面白さが違いますね。ありがたみがわかるのは年取ってからですが、小さい頃から接していた基礎教養の厚みが効いてくる領域・・・。すでに時遅しと実感することしばしばです。

まつこさま

「小さい頃から接していた基礎教養の厚みが効いてくる領域」! その通りだと思います。
新米伯母として張り切り中の私も、今から姪っ子の基礎教養教育に腕まくりして臨もうと思います。

ショウガネコさん、コメントありがとうございます。

私もそういう伯母さんがほしかったです(今でもほしい)。
大きくなった姪御さんを連れて、ヨーロッパ美術館めぐりとか、将来の楽しみが増えますね。

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