« オトメン化する夫 | トップページ | ジュリエットを追いかけて:Such Tweet Sorrow »

2010年4月17日 (土)

謎の飛行物体

まつこです。

今週末はひさしぶりにうめぞうと一緒に新潟に来ています。昨日の午後に到着すると、私たち二人の顔を見るなり、母がやや興奮した口調で庭を指さしながら、「さっき、あれがきていたのよ・・・あれ・・・ほら・・・」と言っています。

Photo[新潟にも遅い春がようやくやってきつつあります。これは先週末の写真。庭の梅の木です]

こういうふうに言いたい言葉がとっさに出てこない症状のことを「換語障害」というようです。母はこの症状が、最近とみに目立っています。連想ゲームみたいな会話が多くなります。

母:飛んできたのよ

まつこ:じゃあ、鳥なのね

母:鳥じゃなくて

まつこ:鳥じゃない? 飛んできた? 宇宙船!・・・のわけないか。じゃあ、飛行船?

この会話を聞いていて、うめぞうは「庭に宇宙船が飛んでくるわけないだろう!」と大笑いしています。私は山崎直子さんの乗り込んだディスカバリーが無事帰還するのを、日々、祈念しているので、とっさに出てきた連想が「宇宙船」だったのです。(ちなみに「宇宙主夫」と自称されている山崎大地さんってめちゃくちゃかっこいいですよね。大ファンです。)

さて連想ゲームの続きです。

母:ほら、あれよ、いい声で鳴くのよ

まつこ:もしかしてウグイス?

母:そうそう! ウグイスよ! さっきこの庭に何羽もやってきたのよ!

まつこ:ウグイスって鳥じゃないの。

母:鳥じゃなくて、ウグイスよ。

この会話を聞きつつ、うめぞうが分析します。「鳥という上位概念とウグイスという下位概念の区分がなくなっているんだよ・・・。」

母の「ほら・・・あれ・・・」が多くなってから、私はそのいわゆる「上位概念から下位概念」へという構造を使って、母の言いたいことを言い当てるようにしていました。「え? 何? 食べ物? 野菜? ジャガイモ? 違う? じゃあカボチャ? あ、そう、カボチャがどうしたの?」みたいな話し方になるわけです。大きいカテゴリーからだんだん絞り込んでいって、言いたいことを探り当てるのです。

しかしこの構造が崩れだしたとなると、この方策が使いにくくなります。困ったものです。だんだんちゃんとした会話が成立しにくくなるなあ、と心配する一方、「庭に飛んできたもの」→「宇宙船」と連想した自分自身がおかしくて、しばらく笑いが止まりませんでした。ちなみにうめぞうは「トンボ」を連想していたそうです。

「こんな春先にトンボが飛んでくるわけないじゃん」「飛行船が庭先にやってくることもないよ」・・・しばらくこんなナンセンスな会話が続いている最中に、庭から「ホー・・・ホケキョ」とウグイスの鳴き声が聞こえます。ウグイスもつられて一緒に笑っているようでした。

Photo_2[まだ寒いけれど、庭でいろんな花が咲き始めました。これはスイセン。昔ながらの素朴な種類です。いい匂いがしています]

« オトメン化する夫 | トップページ | ジュリエットを追いかけて:Such Tweet Sorrow »

コメント

まつこさま

謎の飛行物体はウグイスでしたか。春ですね。

会話の成立に苦労するとおっしゃりながらも、笑いを忘れないというところがすばらしい。ようやく長かった冬も終わり。のどかな春の陽を浴びて、体も心もほぐれてゆったり、焦らず、苦しまず。。。

ショウガネコさん、コメントありがとうございます。

いやいや、その状況のただ中では、かなりイライラしたりやきもきしたりしています。せめて笑いを忘れないようにとは心がけているのですが。人生、これ泣き笑いです。

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 謎の飛行物体:

« オトメン化する夫 | トップページ | ジュリエットを追いかけて:Such Tweet Sorrow »