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2010年3月 4日 (木)

桃の節句

まつこです。

年度末は、みなさんそれぞれお忙しいことと思いますが、私もなかなかまとまった帰省の時間がとれません。今週は週の真ん中にちょっとだけ新潟に帰省しました。

Photo[ご近所のおばあちゃんからもらったちらし寿司。イクラやきぬさやで少し華やかに飾ってみました]

3月3日なので、母の家のご近所に住むおばあさんがちらし寿司を作って持ってきてくださいました。田舎はこうしてご近所のネットワークがまだ機能しており、心強いかぎりです。夕食はうめぞうと母と3人でひな祭りの酒宴となりました。

先週末は仕事で私がこれなかったため、代わりに群馬に住む伯母が来て、母と数日一緒に過ごしてくれました。母は昔話をたっぷりとして楽しめたようで、ここ数日はとても元気でした。昔話をする「回想療法」の効果です。

Photo_2[酒粕を使った新潟の郷土料理です]

その伯母が新潟の郷土料理を作って冷蔵庫に残しておいてくれました。そのひとつが酒粕と鮭と大根おろしを煮たものです。なんという名前で呼ばれているのかわかりませんが、昔から母たちの出身の地域でよく作られていたものだそうです。

新潟の雪深い地域では冬になると農作業がなくなります。その農閑期に日本酒の杜氏として出稼ぎに出た人が、お土産に酒粕を持ち帰ったことから、新潟では酒粕を使った料理がいろいろとあるそうです。この料理もその一つのようです。

Photo_3[この酒粕料理が日本酒とよく合います。「もう少しどうぞ」と三人官女のおひとりもお酒を勧めてくれます。この眉のない官女は既婚者なのだそうです]

鮭が細かくほぐし身になって、酒粕の甘味と混じって、なかなか複雑な味です。お酒が進みます。地酒「越州」を飲み、うめぞうは童謡に唄われた右大臣のように顔を赤くしています。

こうして楽しく一晩を過ごしたのですが、翌朝、母の表情が冴えません。いろいろ断片的な話をつきあわせてみると、友人から日帰り温泉旅行に誘われたのに、その日付がわからなくなり、頭の中で話がだんだん混乱してきて、気持の負担になっていたようです。

今日は母の友人グループで最も親しくしている一人のところに出かけ、母が認知症である旨を説明してきました。友人たちの中でも、ひょっとしたら・・・という感触を持っていらした方もいたようです。

認知症になっても長い年月住み慣れた地域のネットワークの中で暮らし続けられれば一番良いのですが、そのためには親しくしていただいている人たちに、病気のことを理解してもらった上で、サポートしてもらう必要があります。

母の友人たちにいつ、どのような形で、病状のことを説明すれば良いのか、だいぶ前からあれこれ悩んでいました。今日、思い切って話をしてきてよかったと思います。ごく親しい幼馴染の友人2,3名との付き合いが、母にとって最後に残される社会的な生活になると思います。認知症であることを知った上で、母にとって負担にならないような付き合いかたをしてもらえれば、母も安心できます。

ひな祭りは季節の変わり目の行事です。母の介護もひとつ節目を迎えたなと実感する桃の節句でした。

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コメント

まつこさん、うめぞうさん。いつも楽しみによませていただいております。ごぶさたしております。花屋の旦那です。はなやも、設計稼業も、なんとかやっております。そして、2月に電撃引っ越しをしまして、といっても近所ですが川の近くの一軒家をかりました。目の前が児童公園で、近所の子供たちが落とし穴をつくっているのを目撃したり、猫が集会をしていたりと、景色を楽しんでおります。
さて、ご連絡するときはいつもなにかのお願いということで大変心苦しいのですが、ちょっとばかり・・英訳をお願いしたいとおもっています。量は、800字くらいで・・。今度発表するプロダクトデザインについてのアイテムについての説明です。
でも、ちょっといそがしいということだったら遠慮なくお断りくださいませ。いずれにしてもご飯でもたべたいですね。店長もとても会いたがっています。

まつこさま

お母様の身近にお友達がいらっしゃるのは、まつこさまたちも安心ですね。
年を取って、お互いに気をつけ合う相手がいる、というのは本当に大事です。

既婚者のおひな様? 官女は結婚できたんですか。知らなかった。口を開けるとお歯黒をしてるんでしょうかね、やっぱり。

花屋の旦那さん、コメントありがとうございます。

そうですか、今度は一軒家ですか。一軒家だと自分たちのスタイルに合わせていろいろ工夫できる部分が多くなるから楽しみですね。公園のそばというのもいいですね。大いに日々の暮らしを楽しんでいらっしゃることと想像しています。

店長さんにもよろしく! また連絡します。

ショウガネコさん、コメントありがとうございます。

ほんとうに母の友人たちには助けられています。母は仕事をしていた頃は、我が家のおせち料理はこの母の幼馴染二人が分担して作ってくれていました。

三人官女の真ん中については、諸説あるようなので、不確かなのですが、「人形の久月」のウェッブ・ページにはそんな説明がありました。http://www.kyugetsu.com/dolls/momo.html

お歯黒って本物は見たことないのですが、不気味そうですね・・・。

まつこさん、こんばんは~

お顔も着物も綺麗なお雛様に、もう少しどうぞと勧められたら楽しいお酒が進みそうですね♪

お母様のお友達に打ち明けられたのですね。
長年住み慣れた土地で暮らすことがお母様にとって一番良いことで、そのためにはお母様が心許せるお友達の支えが不可欠ですものね。
良いタイミングでお話が出来て良かったです。
支えてくれる人がいる・・・認知症等病気があってもなくても有難く大切なことですものね。

翡翠さん、コメントどうもありがとうございます。

お雛様を早くしまわないと婚期が遅れる、というのはあまり根拠のない新しい迷信だそうです。母が毎日お雛様を見て喜んでいるようなので、しばらくは出しっぱなしにしておこうと思います。お雛様を出している間に、そのお友達たちをお招きしたいのだそうです。今はこういう機会がひとつひとつ本当に貴重だと感じています。

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