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2010年2月15日 (月)

食洗機修理

まつこです。

先週のことになりますが、朝食の支度をしていたうめぞうが、「ねえ、食洗機が動かないよ」と言い出しました。ランプが二つ点滅していて、どのボタンを押しても、全く動きません。

取り扱い説明書を出して調べてみると、水漏れの可能性があるので、元栓を閉めて、修理を依頼するようにと書いてあります。「食洗機の元栓ってどこかしら?」「さあねえ・・・あの、ボク、今日は仕事なので行くね」とうめぞう。仕事だから仕方ないとは思いつつ、「逃げるのね?」という私の冷やかな視線を背にうめぞうは出かけて行きました。

Photo[食洗機の元栓はこんなところにありました]

だいたい我が家は家電製品やパソコン関係は私の管轄ということになっています。うめぞうは大昔は理科系、工学系少年だったそうですが、今は何の役にも立ちません。真空管ラジオを作ったとかアマチュア無線をやっていたという経験はノスタルジックなセピア色の思い出です。

さて食洗機の元栓、あれこれ調べてようやく見つけました。こんなところにあるとは思ってもみませんでした。水の元栓を閉めたところで、修理依頼です。

あいにくこの日は祝日です。おまけに我が家の食洗機の製造元の松下電工はパナソニックに変わっています。実際の修理まで数日かかることを覚悟し、取扱説明書に記載されている旧松下電工のサービスセンターに電話してみました。

予想通り「本日は営業していません・・・」という自動音声が流れます。念のため最後まで聞いてみると、「緊急の場合は24時間対応の・・・」と別の番号を読みあげていました。果たして食洗機の故障が「緊急」にあたるのか、しばし躊躇したのち、ダメでもともとという気分でそちらに電話してみました。この時点で朝8時半。

緊急受付の女性はてきぱきと対応してくれました。サービスマンと連絡を取り、その数時間後には修理に来てもらえるよう手配してくれました。午前11時過ぎにサービスマン到着。午後1時には修理終了。

Photo_2[こんなふうに食洗機を引き出して修理しました]

世界広しといえ、こんなに迅速で正確なサービスが受けられるのは日本だけでしょう。祝日の朝に故障した家電製品を、出張修理でその日のお昼すぎまでに直してもらえるのです。

おまけにサービスマンの到着予定時刻、費用の見積もり、到着時刻の変更、所要時間などなど、朝から何度も電話がかかってきて細かい連絡を逐一してくれます。

実際の修理に際しても、どこかどう傷んでいるから、何をどう交換しなければならないか、今後の使用時の注意事項など、実に分かりやすく丁寧に説明してくれます。終わったあとはちりひとつなく、きれいに片づけてくれます。

Photo_3[このホースに亀裂が入っていたそうです。熱いお湯で水圧もかかるし、ホースの耐久年数は5年くらいとのこと]

こんなに手厚いサービスが受けられる社会に住んでいて、この水準を当たり前と感じるようになるのも危険です。電話一本でサービスマンが現れ、クリック一つで欲しい物が数時間後に配達され、エレベーターを降りるだけでコンビニに行ける・・・。そんな便利さは一昔前まではSFの世界の中でのことでした。それが今は現実のものになっています。

確かに快適ですが、快適さや便利さを追求するあまり、一方でどんどん忍耐力が減退しているような気がします。いつでも、どこでも、欲しいものがすぐに手に入る、これに慣れてしまうとやがては「どこでもドア」が欲しいと本気で思ってしまうかもしれません。

Photo_4[修理された食洗機。あればやっぱり便利。夕刻、帰宅したうめぞうも「もう直ったの!」とびっくりしていました]

たまには我慢する経験も必要よね、数日間、食洗機なしの生活だって我慢しなくちゃねと、殊勝にも思っていたのですが、その日のうちに前言撤回。修理直後からまた利用再開です。高度サービス社会にどっぷりつかっていることを自覚した一日でした。

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コメント

忍耐力ですか・・・。その点ならイギリスでは結構きたえられますよぉ・・・。特に修理系に関しては。

wombyさん、コメントありがとうございます。

年末にロンドンに滞在したとき、バスルームのお湯が出ない朝がありました。レセプションに問い合わせるとボイラーが故障したとのこと。「あと20分ほどで直ります」と言われましたが、実際、お湯が出たのはその日の午後。それでも「お湯が出た!」と喝采しました。イギリスに行くと、期待値がそもそも最初からぐっと下がりますね。

まつこさま

うちにはそもそも食洗機がないので、あまり危機的状況には陥らないですんでいるのかもしれません。
最大に困ったのは、マンションの集合器(というのでしょうか?)のところのインターネット回線がいかれたとき。休日でしたが、NTTが駆けつけて直してくれました。
イギリスでもあまり経験はありませんが、忍耐を要する経験談なら沢山聞きますよね。

ショウガネコさん、コメントありがとうございます。

イギリスだけじゃなく、パリでも忍耐力は相当に鍛えられるようです。パリでわりとちゃんとしたホテルに泊まったときに、ネット接続のパスワードをレセプションでもらったのですが、全然、つながらず、悪戦苦闘の末、パスワードなど最初から不要だということが分かりました。レセプションにその旨を伝えると、「あら、つながったんならいいんじゃない」みたいな感じでした。日本の安いビジネスホテルのバイトの兄ちゃんの方が、サービスの質は上です!

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